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第95話 装備
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「つまり、クリフってところは魔獣の領域との境界で、人の領域ではめったに見かけない魔獣や魔物がうろついていて、上級ハンターがゴロゴロしてる町だってことですか」
「ゴロゴロっていうのは言い過ぎですけど、そうですね、多分他の街よりは多いと思います」
「例えば1級ハンターがいたりとかするんですか?」
「さすがに1級ハンターはいませんでしたけど、3級ハンターは確か1人、ほとんどが5級ハンター以上で、4級ハンターもかなりいましたね」
マルティナさん、随分とクリフについて詳しいわね。ひょっとして?
「マルティナさん、ひょっとしてクリフに居たことがあるんですか?」
「……ええ、5級ハンターになった直後に少しだけ」
なんか少し訳ありぽいわね。これ以上は聞かない方がいいかしら。何か他のことに話題を変えた方がいいわね。
「魔獣や魔物がいるとは言っても人の領域よね。ってことは、クリフでのハンターのターゲットはゴブリンやオーク?ひょっとして変異種も?」
「もちろんゴブリンやオークもいますし、日常的に変異種も現れます」
え?あれが日常的に?
「アサミ様達とお会いした時のオークの変異種は特別です。あそこまで強い変異種はめったに現れません」
あたしの表情から読んだのね。そりゃあれが日常的に現れたら大変よね。それとも上級ハンターなら平気なのかしら。
「その言い方だと偶には出るのね。あたしのホーリーで弱体化させて補助魔法で強化した瑶さんでも大けがしたのに上級ハンターはあれを普通に斃せるの?」
「ヨウ様の場合、実力不足というより武器が追い付いていないのではないかと思います。アサミ様もそうですが、おふたりの使っている武器は、初心者には悪い物ではありませんが、決して高級とは言えないごく普通の数打ち鉄の剣です。クリフで活動しているハンター達はもう少し高級な、言い換えれば高性能な武器を使っています。重くなるので力と技術は必要ですが、それだけの効果はあります。おふたりなら十分に使えます。そうすればあれくらいなら十分に戦えるようになるでしょう。それに単一パーティーであれと戦えるのは4級以上の一部だけですよ」
そっか、てっきり高性能になったあたし達の身体より強い人たちがいるのかと思ったのだけど、武器が違うのね。
「えと、マルティナさんから見て、あたし達ってどのくらいの強さに見えますか?」
あたし達はこれまで上位ランクのハンターをほとんど見たことが無いのよね。唯一の例外があのクソ5級パーティーだもの。それ以外は単独か、格下パーティーとしか一緒に活動してこなかったから。
「そうですね……。単独での戦闘能力という意味であれば、現時点ではヨウ様が4級下位、アサミ様は5級上位といった感じでしょうか。でも、おふたりが揃ってアサミ様の魔法を加味するとパーティーとしての戦力は4級上位パーティーに近い戦力かと思います。また、対魔獣、対魔物の場合、アサミ様のホーリーがありますので更に1段上と考えてよろしいかと」
「となると、強い武器を手に入れる必要があるってことですね。でもそういう武器って高いですよね」
「高いですね。今すぐ手に入れるのはちょっと難しいくらいに」
高いとは言っても手に入れないという選択はないわね。あたしは魔法があるから瑶さんの剣を優先かしら。あ、そういえばマルティナさんの槍。
「ね、マルティナさんの槍はどのくらいのものなの?」
「わたしの槍ですか?」
「あたし達の剣が弱いことは、わかったわ。そしたらマルティナさんの槍も強い槍にしないと」
「わたしの槍はクリフの最前線で敵を斃すには少々ものたりませんが、クリフ周辺の浅い場所でなら十分な力があります。それに今のわたしの役割は中衛での牽制が主ですので当面は使えます。そしてアサミ様は後衛職で魔法での攻撃とサポートが主ですよね。ですからまずはヨウ様の武器防具から強化していくのが良いと思います。ただアサミ様も割と前に出られることが多いのでアサミ様の装備も早めに整えたいですね。本当は後衛職らしくもう少し後ろでサポートに徹していただきたいのですが……」
「うん、瑶さんの装備強化を最優先はあたしも同意見ですね。でもあたしは純粋な後衛職じゃないですよ。それなりに剣でも戦ってますよ。エルリックにいた頃傭兵ギルドでの模擬戦で全勝したの覚えてますよね」
「う、分かってます。本当にアサミ様、後衛職なのにあの近接戦闘力はどうしたものなんですか?」
「どうと言われても。出来るものは出来るとしか。それに前に出てもやってることは瑶さんのサポートですけどね」
「普通はあれをサポートとは言わないんですけど……」
「とにかく、優先順位としては瑶さんの装備の強化を第1に、次にあたしの武器かしら?」
「待った。私の装備よりも朝未の防具を優先するよ」
あたしとマルティナさんの話に瑶さんが口を挟んできたわね。
「え?ダメよ瑶さん。一番前で戦う瑶さんの装備が一番重要じゃないですか」
そんなあたしの言葉に瑶さんは首を横に振った。
「私が安心して戦えるように朝未の防具を良い物にしてほしいんだよ」
「ゴロゴロっていうのは言い過ぎですけど、そうですね、多分他の街よりは多いと思います」
「例えば1級ハンターがいたりとかするんですか?」
「さすがに1級ハンターはいませんでしたけど、3級ハンターは確か1人、ほとんどが5級ハンター以上で、4級ハンターもかなりいましたね」
マルティナさん、随分とクリフについて詳しいわね。ひょっとして?
「マルティナさん、ひょっとしてクリフに居たことがあるんですか?」
「……ええ、5級ハンターになった直後に少しだけ」
なんか少し訳ありぽいわね。これ以上は聞かない方がいいかしら。何か他のことに話題を変えた方がいいわね。
「魔獣や魔物がいるとは言っても人の領域よね。ってことは、クリフでのハンターのターゲットはゴブリンやオーク?ひょっとして変異種も?」
「もちろんゴブリンやオークもいますし、日常的に変異種も現れます」
え?あれが日常的に?
「アサミ様達とお会いした時のオークの変異種は特別です。あそこまで強い変異種はめったに現れません」
あたしの表情から読んだのね。そりゃあれが日常的に現れたら大変よね。それとも上級ハンターなら平気なのかしら。
「その言い方だと偶には出るのね。あたしのホーリーで弱体化させて補助魔法で強化した瑶さんでも大けがしたのに上級ハンターはあれを普通に斃せるの?」
「ヨウ様の場合、実力不足というより武器が追い付いていないのではないかと思います。アサミ様もそうですが、おふたりの使っている武器は、初心者には悪い物ではありませんが、決して高級とは言えないごく普通の数打ち鉄の剣です。クリフで活動しているハンター達はもう少し高級な、言い換えれば高性能な武器を使っています。重くなるので力と技術は必要ですが、それだけの効果はあります。おふたりなら十分に使えます。そうすればあれくらいなら十分に戦えるようになるでしょう。それに単一パーティーであれと戦えるのは4級以上の一部だけですよ」
そっか、てっきり高性能になったあたし達の身体より強い人たちがいるのかと思ったのだけど、武器が違うのね。
「えと、マルティナさんから見て、あたし達ってどのくらいの強さに見えますか?」
あたし達はこれまで上位ランクのハンターをほとんど見たことが無いのよね。唯一の例外があのクソ5級パーティーだもの。それ以外は単独か、格下パーティーとしか一緒に活動してこなかったから。
「そうですね……。単独での戦闘能力という意味であれば、現時点ではヨウ様が4級下位、アサミ様は5級上位といった感じでしょうか。でも、おふたりが揃ってアサミ様の魔法を加味するとパーティーとしての戦力は4級上位パーティーに近い戦力かと思います。また、対魔獣、対魔物の場合、アサミ様のホーリーがありますので更に1段上と考えてよろしいかと」
「となると、強い武器を手に入れる必要があるってことですね。でもそういう武器って高いですよね」
「高いですね。今すぐ手に入れるのはちょっと難しいくらいに」
高いとは言っても手に入れないという選択はないわね。あたしは魔法があるから瑶さんの剣を優先かしら。あ、そういえばマルティナさんの槍。
「ね、マルティナさんの槍はどのくらいのものなの?」
「わたしの槍ですか?」
「あたし達の剣が弱いことは、わかったわ。そしたらマルティナさんの槍も強い槍にしないと」
「わたしの槍はクリフの最前線で敵を斃すには少々ものたりませんが、クリフ周辺の浅い場所でなら十分な力があります。それに今のわたしの役割は中衛での牽制が主ですので当面は使えます。そしてアサミ様は後衛職で魔法での攻撃とサポートが主ですよね。ですからまずはヨウ様の武器防具から強化していくのが良いと思います。ただアサミ様も割と前に出られることが多いのでアサミ様の装備も早めに整えたいですね。本当は後衛職らしくもう少し後ろでサポートに徹していただきたいのですが……」
「うん、瑶さんの装備強化を最優先はあたしも同意見ですね。でもあたしは純粋な後衛職じゃないですよ。それなりに剣でも戦ってますよ。エルリックにいた頃傭兵ギルドでの模擬戦で全勝したの覚えてますよね」
「う、分かってます。本当にアサミ様、後衛職なのにあの近接戦闘力はどうしたものなんですか?」
「どうと言われても。出来るものは出来るとしか。それに前に出てもやってることは瑶さんのサポートですけどね」
「普通はあれをサポートとは言わないんですけど……」
「とにかく、優先順位としては瑶さんの装備の強化を第1に、次にあたしの武器かしら?」
「待った。私の装備よりも朝未の防具を優先するよ」
あたしとマルティナさんの話に瑶さんが口を挟んできたわね。
「え?ダメよ瑶さん。一番前で戦う瑶さんの装備が一番重要じゃないですか」
そんなあたしの言葉に瑶さんは首を横に振った。
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