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第72話 プライベートとビジネスと
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「おはよう愛翔」
「おう、おはよう楓」
「愛翔おはぁ」
「おはよう桜」
愛翔がマンションのエントランスを出ると、待ち構えていた幼馴染の美少女ふたりがさっそく両腕に抱きついてくる。愛翔はふたりを両腕に抱きつかせたまま駅に向かって歩き始める。
「で、ふたりのとこはおばさんかおじさん、来てくれるってか?」
「うん、愛翔がけりをつけてくれるからって言ったら、親として今回こそ愛翔にまかせっきりってわけにはいかないって」
クスクスと笑う桜。
「楓のとこはどうだ?」
「うちも似たようなものね。やっつける気マンマンで黙らせられるかちょっと心配よ」
楓が苦笑する。
「じゃぁ、対決前に軽く打ち合わせしたほうがよさそうだなぁ」
愛翔は少し考えて2人の親に説明をすることにした。
光野の生徒たちの注目を集めながらの登校ももはや当たり前に教室に入る3人。教室では数人の生徒が普段と違いイライラしているのが分かる。それを軽く眺めながら、もはや嫌がらせをされなくなった自席につく3人が対照的だった。
その日の放課後、愛翔たち3人は校門前で桜と楓の保護者と待ち合わせをしていた。
「こちらです」
右手を挙げて愛翔が呼ぶと近づいてくるふたり、栗色のセミロングの髪を軽く外はねにした小柄な女性、桜の母親の華押理沙(かおうりさ)と、肩を並べて歩み寄る黒髪ショートを軽く揺らしたやや長身の女性が楓の母親橘麗奈(たちばなれいな)。ふたりとも高校生の子供がいるとは思えない美魔女だ。
「愛翔君、またお世話になっちゃったわね。ありがとう」
「そうよね、今回は楓まで。ありがとう」
礼を言う理沙と麗奈に
「いえ、俺がやりたくてやってることですから、気にしないでください。それに今回は俺もターゲットになっているので。まぁある意味やりやすかったとも言えますが」
愛翔が薄く笑う。
「それでどうするの?」
理沙が愛翔に聞くと
「とりあえず証拠の類はみせるつもりありません。証拠を突きつけないと謝罪さえしないと言うのなら、まぁ徹底的にやります。なので4人には基本的に黙っていて欲しいです」
そんな話をしながら指定された会議室に向かい歩いていると声を掛けてくる男性がいた。
「住吉君。ここの生徒だったんだね。いやぁ娘の関係でここに来たけど君に会えるなら来てよかったよ。出来たらこの後話を……」
横にいる女子生徒が非常に不機嫌かつ気まずい顔をしているのにも気づくことなく愛翔に水を向ける。
「斎藤さんには申し訳ありませんが、俺はこのあと外せない用事があるので」
そう言って距離を開けると楓が声を掛けてきた。
「愛翔、今の斎藤さん?って」
「ん、斎藤久志さん。あの斎藤絵里の父親で、あの人の会社が俺とのスポンサード契約をしたいと言ってきててその窓口。どうにかしてライバル企業でなく自分のところと契約して欲しいらしい」
「ふーん、で、どうするの?」
「プライベートとビジネスは別……とは俺は思わなくてね」
愛翔がつまらなそうに答えた。
「おう、おはよう楓」
「愛翔おはぁ」
「おはよう桜」
愛翔がマンションのエントランスを出ると、待ち構えていた幼馴染の美少女ふたりがさっそく両腕に抱きついてくる。愛翔はふたりを両腕に抱きつかせたまま駅に向かって歩き始める。
「で、ふたりのとこはおばさんかおじさん、来てくれるってか?」
「うん、愛翔がけりをつけてくれるからって言ったら、親として今回こそ愛翔にまかせっきりってわけにはいかないって」
クスクスと笑う桜。
「楓のとこはどうだ?」
「うちも似たようなものね。やっつける気マンマンで黙らせられるかちょっと心配よ」
楓が苦笑する。
「じゃぁ、対決前に軽く打ち合わせしたほうがよさそうだなぁ」
愛翔は少し考えて2人の親に説明をすることにした。
光野の生徒たちの注目を集めながらの登校ももはや当たり前に教室に入る3人。教室では数人の生徒が普段と違いイライラしているのが分かる。それを軽く眺めながら、もはや嫌がらせをされなくなった自席につく3人が対照的だった。
その日の放課後、愛翔たち3人は校門前で桜と楓の保護者と待ち合わせをしていた。
「こちらです」
右手を挙げて愛翔が呼ぶと近づいてくるふたり、栗色のセミロングの髪を軽く外はねにした小柄な女性、桜の母親の華押理沙(かおうりさ)と、肩を並べて歩み寄る黒髪ショートを軽く揺らしたやや長身の女性が楓の母親橘麗奈(たちばなれいな)。ふたりとも高校生の子供がいるとは思えない美魔女だ。
「愛翔君、またお世話になっちゃったわね。ありがとう」
「そうよね、今回は楓まで。ありがとう」
礼を言う理沙と麗奈に
「いえ、俺がやりたくてやってることですから、気にしないでください。それに今回は俺もターゲットになっているので。まぁある意味やりやすかったとも言えますが」
愛翔が薄く笑う。
「それでどうするの?」
理沙が愛翔に聞くと
「とりあえず証拠の類はみせるつもりありません。証拠を突きつけないと謝罪さえしないと言うのなら、まぁ徹底的にやります。なので4人には基本的に黙っていて欲しいです」
そんな話をしながら指定された会議室に向かい歩いていると声を掛けてくる男性がいた。
「住吉君。ここの生徒だったんだね。いやぁ娘の関係でここに来たけど君に会えるなら来てよかったよ。出来たらこの後話を……」
横にいる女子生徒が非常に不機嫌かつ気まずい顔をしているのにも気づくことなく愛翔に水を向ける。
「斎藤さんには申し訳ありませんが、俺はこのあと外せない用事があるので」
そう言って距離を開けると楓が声を掛けてきた。
「愛翔、今の斎藤さん?って」
「ん、斎藤久志さん。あの斎藤絵里の父親で、あの人の会社が俺とのスポンサード契約をしたいと言ってきててその窓口。どうにかしてライバル企業でなく自分のところと契約して欲しいらしい」
「ふーん、で、どうするの?」
「プライベートとビジネスは別……とは俺は思わなくてね」
愛翔がつまらなそうに答えた。
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