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第121話 準備
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「次、住吉」
「はい」
ナショナルトレーニングセンター第1グラウンドの片隅で合宿初日の講評がおわり、各ポジションのコーチによるそれぞれの選手に個別の課題の提示とトレーニングメニューが提示されている。愛翔は今ミケルに呼ばれ指摘を受けていた。
「アイトは16歳か。それでも技術レベルは非常に高い。スピードもある。視野も広く他のプレイヤーを使う柔軟性も良い。この辺りはU18代表としても十分に通用するだろう。ただやはり16歳ということもありフィジカルが他に追いついていないな。普段のポジションがライトウィングでスピードタイプのアタッカーだからあまり目立った弱点にはなっていないようだが、先ほどのゲームでも接近戦で相手に力任せなボディコンタクトを仕掛けられて崩されていただろう」
愛翔もゲームでの醜態を思い出し顔を顰める。そして、ミケルもそこまで言った上で少し考える様子を見せた。それに対し愛翔が口を開く。
「俺のフィジカルが、まだ不十分なのは分かっていました。それでもスピードとテクニックで今までも対抗してきていましたし、ここでも決してトータルで負けているつもりはありません。それでも、ああいったフィジカル頼みの当たりに対応できるようなりたい。方法があるなら教えてください」
暫く目を瞑り考えをまとめていたミケルが口を開く
「アイト。前屈をしてみせろ」
ミケルの指示に従い前屈をしてみせる愛翔。手のひらが地面に着く程度には柔軟性がある。
「次、立ったまま足を左右に開脚してみせろ」
やはりそれなりの柔軟性がある。
「次は前後。踵を地面につけたまま……」
愛翔は言われるままに脚部から上半身までそれぞれ柔軟性を確認された。どれもそうとうに柔軟性がありミケルも軽く頷いている。続けてミケルが口にしたのは
「アイト、プランクというトレーニングを知っているか?」
「体幹トレーニングということくらいで、詳しくは知りません」
「ふむ」
ミケルは、さらにわずかに考えをめぐらしすように目を閉じ、再度目を開くと
「アイト。まず、フィジカルの強化というのは短期間では難しいのは分かるな?」
「はい、どうしても時間が掛かりますね」
「もちろんフィジカルの強化も行うべきではあるが、まずは別の方向からのアプローチをしよう」
「別の方向ですか?」
「そう、相手からの強い当たりに対しては通常だとこちらも強いフィジカルで耐えることで対抗するんだが、そのフィジカルを手に入れるためには時間が掛かる。しかもアイトの場合、あまり急激なフィジカルの強化は持ち味のスピードに悪影響が出る可能性もある」
「はい」
「だから、アイトの場合、相手の当たりを躱し、躱せない場合には耐えるのではなく受け流す方向で対応できるようにするのが良いだろう」
「言われる内容は分からないでは無いですが……」
「必要と思われるアドバイスはする。そこから自分のカラを破るのはアイト自身だ」
「自分のカラを破るですか」
「ま、いい。とりあえずが身体の準備を始めよう。まずは柔軟性についてだが、先にやってもらった柔軟性のエクササイズを毎日30分。それにプランクを10種それぞれについて30秒づつを5回を1セットとして3セット。これを通常のトレーニング以外に追加すること」
そうして行うべきトレーニングについてミケルは愛翔に説明を行った。
「はい」
ナショナルトレーニングセンター第1グラウンドの片隅で合宿初日の講評がおわり、各ポジションのコーチによるそれぞれの選手に個別の課題の提示とトレーニングメニューが提示されている。愛翔は今ミケルに呼ばれ指摘を受けていた。
「アイトは16歳か。それでも技術レベルは非常に高い。スピードもある。視野も広く他のプレイヤーを使う柔軟性も良い。この辺りはU18代表としても十分に通用するだろう。ただやはり16歳ということもありフィジカルが他に追いついていないな。普段のポジションがライトウィングでスピードタイプのアタッカーだからあまり目立った弱点にはなっていないようだが、先ほどのゲームでも接近戦で相手に力任せなボディコンタクトを仕掛けられて崩されていただろう」
愛翔もゲームでの醜態を思い出し顔を顰める。そして、ミケルもそこまで言った上で少し考える様子を見せた。それに対し愛翔が口を開く。
「俺のフィジカルが、まだ不十分なのは分かっていました。それでもスピードとテクニックで今までも対抗してきていましたし、ここでも決してトータルで負けているつもりはありません。それでも、ああいったフィジカル頼みの当たりに対応できるようなりたい。方法があるなら教えてください」
暫く目を瞑り考えをまとめていたミケルが口を開く
「アイト。前屈をしてみせろ」
ミケルの指示に従い前屈をしてみせる愛翔。手のひらが地面に着く程度には柔軟性がある。
「次、立ったまま足を左右に開脚してみせろ」
やはりそれなりの柔軟性がある。
「次は前後。踵を地面につけたまま……」
愛翔は言われるままに脚部から上半身までそれぞれ柔軟性を確認された。どれもそうとうに柔軟性がありミケルも軽く頷いている。続けてミケルが口にしたのは
「アイト、プランクというトレーニングを知っているか?」
「体幹トレーニングということくらいで、詳しくは知りません」
「ふむ」
ミケルは、さらにわずかに考えをめぐらしすように目を閉じ、再度目を開くと
「アイト。まず、フィジカルの強化というのは短期間では難しいのは分かるな?」
「はい、どうしても時間が掛かりますね」
「もちろんフィジカルの強化も行うべきではあるが、まずは別の方向からのアプローチをしよう」
「別の方向ですか?」
「そう、相手からの強い当たりに対しては通常だとこちらも強いフィジカルで耐えることで対抗するんだが、そのフィジカルを手に入れるためには時間が掛かる。しかもアイトの場合、あまり急激なフィジカルの強化は持ち味のスピードに悪影響が出る可能性もある」
「はい」
「だから、アイトの場合、相手の当たりを躱し、躱せない場合には耐えるのではなく受け流す方向で対応できるようにするのが良いだろう」
「言われる内容は分からないでは無いですが……」
「必要と思われるアドバイスはする。そこから自分のカラを破るのはアイト自身だ」
「自分のカラを破るですか」
「ま、いい。とりあえずが身体の準備を始めよう。まずは柔軟性についてだが、先にやってもらった柔軟性のエクササイズを毎日30分。それにプランクを10種それぞれについて30秒づつを5回を1セットとして3セット。これを通常のトレーニング以外に追加すること」
そうして行うべきトレーニングについてミケルは愛翔に説明を行った。
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