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第137話 ハロウィン協奏曲
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5人が会場入りすると、気付いた参加者が集まってきた。
「住吉君、吸血鬼素敵カッコイイ」
「魔女天使様キュート」
「女神様、メイド萌えるぅ」
「お、丘様まで吸血姫、はあはあ血を吸われたい」
「横にいるスーパーヴィランも凄い完成度でカッコイイ」
一部におかしなのもいるけれど、概ね好意的というか絶賛されている。
「あ、あの一緒に写真撮らせてもらえませんか?」
天使のコスチュームを着た1人の女生徒が愛翔に近寄ってきた。
「悪いけど、プライベートでは撮影は遠慮してもらってるんだ。ごめんね」
「そこをなんとかお願いします」
「クラブの方針なんだ。ごめんよ。クラブ主催のパーティでならある程度大丈夫だから、機会があったらそっちでよろしく」
愛翔がするりと躱すと、今度はそのまま加藤に向かった。
「そのスーパーヴィランカッコいいですよね。写真一緒にお願いできませんか?」
「え、僕?」
加藤が驚きの声を上げる。
「加藤君ですよね。出来たら写真撮らせてください。あ、私1年C組の新本佑実佳(しんもと ゆみか)って言います」
「ええ?新本さん、よくわかったね。顔が分からないキャラって思ったんだけど。あ、僕はこんなコスチュームだから写真は大丈夫」
「だってこのグループにいる住吉君以外の男の子って加藤君だけじゃない。それに加藤君って結構有名なのよ」
そう言いつつスマホのカメラを起動させる新本。隣に居た友人らしき女生徒にスマホを渡した。と、思うと加藤の腕に腕を搦めにっこりとピースのポーズをとる。スマホを受け取り写真を確認するとニッコリと笑い。
「ありがとう。今日は友達と一緒だからまたね。普段もお話できると嬉しいな」
そう言うと手を振り笑顔で去って行く新本。ハッと気づくと愛翔たち4人がニヤニヤと加藤を眺めている。
「どうやら彼女、俺への撮影希望はフェイクで加藤君が本命だったみたいだね」
そんな中、次は頭に斧を生やした男子生徒が近寄ってきた。
「あ、あの華押さん写真を……」
愛翔に抱きついたままの桜に写真撮影を申し込むという猛者が現れた。
「え、嫌だけど」
桜がバッサリと切って落とすと
「お、お前なんかが……」
と愛翔に向かって言い掛け、次の瞬間がっくりとうなだれて去って行った。
「お、丘様、一緒に写真を……」
女子生徒が丘にツーショットを強請ってきた。
「ええ、良いわよ。女子とのツーショットなら。あ、男子はごめんなさい。諦めてね」
そこからしばらく丘は何人もの女子相手に撮影会をする。流れで一部桜や楓も女子との撮影をすることになったものの男子生徒相手は全て拒否し一部強引に手を出そうとした男子には愛翔がガードに入った。愛翔が嫌がらせをした生徒に対して行った断罪は尾ひれがつきながら広まっていたらしく、愛翔がガードに入ったとたんに逃げ出すしまつだった。
撮影会がひと段落し、愛翔たちもパーティを楽しんでいる。簡易なステージでは一部生徒が思い思いに出し物を披露し拍手をもらっている。それに生徒それぞれの仮装を眺めているだけでも楽しいものだ。紙コップに注いだ飲み物を飲み、テーブルの上に並んだ軽食や菓子類をつまみながら談笑を楽しむ。
そろそろ時間かと周りを見回すと、最初の頃にはまばらだったカップルがそこここに出来上がり手をつなぎ頬をそめていたり、寄り添い談笑をし、大胆にハグやキスをしているカップルもいてパーティを楽しんでいる。中には今からと気合を入れて意中の異性に迫ろうとし、あまりの勢いに逃げられてしまいヤケ酒ならぬヤケジュースで腹をタポタポさせていて友人に慰められている者も。もちろん純粋にハロウィンパーティを楽しんでいる者が大半ではあるけれど、相当数のカップリング目的の生徒がいるのが分かる。
「なるほどね、丘先輩が1人では参加するのは躊躇うわけですね。ハロウィンパーティと言う名のカップリングパーティですね。これは生徒会も行きすぎないように監視するわけです」
愛翔が苦笑しつつ口にすると。
「でも、それ以外は楽しかったわ」
丘がしみじみと答え、桜も楓もうなづいた。そして4人の目線が加藤に向かった。
「加藤君も人気だったね。そのコスチュームは大正解だったんじゃないか?」
加藤は、パーティ中に蝙蝠を模したヒーローの仮装をした生徒と組んで対決シーンを演じたり何人もの生徒と写真を撮ったりと楽しんでいた。
「うん、思ったより楽しかったよ。住吉君の誘いに乗ってよかったって思う。ありがとう」
「じゃ、最後に仲間内で写真撮ろうか」
愛翔が近くに居た実行委員に声を掛け撮影を依頼する。
愛翔の両側には愛翔に抱きつく桜と楓その横には、それを温かく見つめる丘、そして本当に楽しそうな笑顔を見せる加藤。
「では、撮ります。はいチーズ」
シャッターが切られる瞬間に桜と楓は当然のように愛翔の頬に唇を寄せた。
「ああ、まあ今のは見なかったことにしますね」
苦笑しつつ愛翔にスマホを返しウィンクをする実行委員。
「ありがとうございました」
愛翔も苦笑しつつ返事を返し、それでも桜と楓を抱き寄せ2人にキスを落とした。
「住吉君、吸血鬼素敵カッコイイ」
「魔女天使様キュート」
「女神様、メイド萌えるぅ」
「お、丘様まで吸血姫、はあはあ血を吸われたい」
「横にいるスーパーヴィランも凄い完成度でカッコイイ」
一部におかしなのもいるけれど、概ね好意的というか絶賛されている。
「あ、あの一緒に写真撮らせてもらえませんか?」
天使のコスチュームを着た1人の女生徒が愛翔に近寄ってきた。
「悪いけど、プライベートでは撮影は遠慮してもらってるんだ。ごめんね」
「そこをなんとかお願いします」
「クラブの方針なんだ。ごめんよ。クラブ主催のパーティでならある程度大丈夫だから、機会があったらそっちでよろしく」
愛翔がするりと躱すと、今度はそのまま加藤に向かった。
「そのスーパーヴィランカッコいいですよね。写真一緒にお願いできませんか?」
「え、僕?」
加藤が驚きの声を上げる。
「加藤君ですよね。出来たら写真撮らせてください。あ、私1年C組の新本佑実佳(しんもと ゆみか)って言います」
「ええ?新本さん、よくわかったね。顔が分からないキャラって思ったんだけど。あ、僕はこんなコスチュームだから写真は大丈夫」
「だってこのグループにいる住吉君以外の男の子って加藤君だけじゃない。それに加藤君って結構有名なのよ」
そう言いつつスマホのカメラを起動させる新本。隣に居た友人らしき女生徒にスマホを渡した。と、思うと加藤の腕に腕を搦めにっこりとピースのポーズをとる。スマホを受け取り写真を確認するとニッコリと笑い。
「ありがとう。今日は友達と一緒だからまたね。普段もお話できると嬉しいな」
そう言うと手を振り笑顔で去って行く新本。ハッと気づくと愛翔たち4人がニヤニヤと加藤を眺めている。
「どうやら彼女、俺への撮影希望はフェイクで加藤君が本命だったみたいだね」
そんな中、次は頭に斧を生やした男子生徒が近寄ってきた。
「あ、あの華押さん写真を……」
愛翔に抱きついたままの桜に写真撮影を申し込むという猛者が現れた。
「え、嫌だけど」
桜がバッサリと切って落とすと
「お、お前なんかが……」
と愛翔に向かって言い掛け、次の瞬間がっくりとうなだれて去って行った。
「お、丘様、一緒に写真を……」
女子生徒が丘にツーショットを強請ってきた。
「ええ、良いわよ。女子とのツーショットなら。あ、男子はごめんなさい。諦めてね」
そこからしばらく丘は何人もの女子相手に撮影会をする。流れで一部桜や楓も女子との撮影をすることになったものの男子生徒相手は全て拒否し一部強引に手を出そうとした男子には愛翔がガードに入った。愛翔が嫌がらせをした生徒に対して行った断罪は尾ひれがつきながら広まっていたらしく、愛翔がガードに入ったとたんに逃げ出すしまつだった。
撮影会がひと段落し、愛翔たちもパーティを楽しんでいる。簡易なステージでは一部生徒が思い思いに出し物を披露し拍手をもらっている。それに生徒それぞれの仮装を眺めているだけでも楽しいものだ。紙コップに注いだ飲み物を飲み、テーブルの上に並んだ軽食や菓子類をつまみながら談笑を楽しむ。
そろそろ時間かと周りを見回すと、最初の頃にはまばらだったカップルがそこここに出来上がり手をつなぎ頬をそめていたり、寄り添い談笑をし、大胆にハグやキスをしているカップルもいてパーティを楽しんでいる。中には今からと気合を入れて意中の異性に迫ろうとし、あまりの勢いに逃げられてしまいヤケ酒ならぬヤケジュースで腹をタポタポさせていて友人に慰められている者も。もちろん純粋にハロウィンパーティを楽しんでいる者が大半ではあるけれど、相当数のカップリング目的の生徒がいるのが分かる。
「なるほどね、丘先輩が1人では参加するのは躊躇うわけですね。ハロウィンパーティと言う名のカップリングパーティですね。これは生徒会も行きすぎないように監視するわけです」
愛翔が苦笑しつつ口にすると。
「でも、それ以外は楽しかったわ」
丘がしみじみと答え、桜も楓もうなづいた。そして4人の目線が加藤に向かった。
「加藤君も人気だったね。そのコスチュームは大正解だったんじゃないか?」
加藤は、パーティ中に蝙蝠を模したヒーローの仮装をした生徒と組んで対決シーンを演じたり何人もの生徒と写真を撮ったりと楽しんでいた。
「うん、思ったより楽しかったよ。住吉君の誘いに乗ってよかったって思う。ありがとう」
「じゃ、最後に仲間内で写真撮ろうか」
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「では、撮ります。はいチーズ」
シャッターが切られる瞬間に桜と楓は当然のように愛翔の頬に唇を寄せた。
「ああ、まあ今のは見なかったことにしますね」
苦笑しつつ愛翔にスマホを返しウィンクをする実行委員。
「ありがとうございました」
愛翔も苦笑しつつ返事を返し、それでも桜と楓を抱き寄せ2人にキスを落とした。
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