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第209話 春、新幹線で移動中
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新幹線の座席に着き、光野高校軽音部”春”の面々と桜はほっと一息ついていた。
「それにしても、皆さん結構な荷物ですね」
桜がこれは女子だけのバンドでは大変だろうなと荷物の山を眺めた。
「いやあ、何と言っても初の全国コンテストなんでね、新幹線で数時間も移動しないとって思うと、あれもこれも持っていかないとって不安で。実際には余計なものも多分結構あると思うのよね」
苦笑しつつバンドリーダー長嶺が答える。
「それに、顧問の田口先生も経験が……ねえ」
と軽音部顧問の田口彩子(たぐち あやこ)にふる。
「け、経験って。確かに私は教師3年目で軽音楽顧問も3年目で経験はないでぅけど。あなた達より年上で人生えぃけんは、ありましゅ」
と噛み嚙みで反論してきた。何か可愛いなと桜はほっこりしている。
「か、華押さん、しょの目は、まるで年下を見るような。た、確かにあにゃたや橘さんは優秀ですけど。セ、先生に対する、敬意をもうしゅかし」
「先生落ち着いてください。あたしも楓も先生の事バカになんかしてませんから」
桜が田口をなだめている横で楓はなにやらニヘラっと顔を崩している。それに桜が気付き声を掛けた。
「楓、楓ってば。人に見せられない顔になってるわよ。どうしたの?」
桜の声に楓は手に持った小瓶を差し出した。
「愛翔のくれたマヌカハニーがすっごく美味しくて。愛翔が一生懸命探してくれたって思ったら嬉しくなっちゃったの。それにネブライザーまで……」
ふにゃふにゃとだらしなく顔を崩す楓に桜は
「まあ、気持ちは分かるけどさ。もう愛翔ってこういうところピンポイントで突いてくるのよね。あたしのインターハイの時だって……」
そうして二人並んで愛翔を想い顔を蕩けさせていた。
「う、うん、うん」
そこにベース担当の市野が咳払いをして意識を向けさせようとしてきた。
はっと顔を上げた桜と楓に
「2人とも住吉君が大好きなのはわかってるけど、ここ新幹線の中。公共の場だからね。それと一応あたし達にも配慮してもらえると嬉しいかな。かなーり、目の毒なので」
「それにしても、皆さん結構な荷物ですね」
桜がこれは女子だけのバンドでは大変だろうなと荷物の山を眺めた。
「いやあ、何と言っても初の全国コンテストなんでね、新幹線で数時間も移動しないとって思うと、あれもこれも持っていかないとって不安で。実際には余計なものも多分結構あると思うのよね」
苦笑しつつバンドリーダー長嶺が答える。
「それに、顧問の田口先生も経験が……ねえ」
と軽音部顧問の田口彩子(たぐち あやこ)にふる。
「け、経験って。確かに私は教師3年目で軽音楽顧問も3年目で経験はないでぅけど。あなた達より年上で人生えぃけんは、ありましゅ」
と噛み嚙みで反論してきた。何か可愛いなと桜はほっこりしている。
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「先生落ち着いてください。あたしも楓も先生の事バカになんかしてませんから」
桜が田口をなだめている横で楓はなにやらニヘラっと顔を崩している。それに桜が気付き声を掛けた。
「楓、楓ってば。人に見せられない顔になってるわよ。どうしたの?」
桜の声に楓は手に持った小瓶を差し出した。
「愛翔のくれたマヌカハニーがすっごく美味しくて。愛翔が一生懸命探してくれたって思ったら嬉しくなっちゃったの。それにネブライザーまで……」
ふにゃふにゃとだらしなく顔を崩す楓に桜は
「まあ、気持ちは分かるけどさ。もう愛翔ってこういうところピンポイントで突いてくるのよね。あたしのインターハイの時だって……」
そうして二人並んで愛翔を想い顔を蕩けさせていた。
「う、うん、うん」
そこにベース担当の市野が咳払いをして意識を向けさせようとしてきた。
はっと顔を上げた桜と楓に
「2人とも住吉君が大好きなのはわかってるけど、ここ新幹線の中。公共の場だからね。それと一応あたし達にも配慮してもらえると嬉しいかな。かなーり、目の毒なので」
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