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第291話 地球の裏側と6つの瞳
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画面に映るピッチ、大勢のサポーター、大歓声、そしてそこにたった2カ月でまるでそこに居るのが当たり前のように馴染んだ愛翔の姿があった。軽い屈伸運動、ストレッチをしていつものポジション、ライトウィングに走る愛翔。途中チームのメンバーに何か声を掛けている、笑顔で言葉を交わす愛翔と世界でも上位に位置するチームのメンバー達。
両チームがポジションについたところでリバーサイドFCボールでのキックオフ。愛翔はライトウィングからポジションを下げバイタルエリアにポジショニングする。
リバーサイドFCのフォワード陣は初出場の愛翔を試しに来たのだろう正面から抜きに掛かってきた。プレミアリーグ前年度優勝チームのフォワード、言い換えれば世界一のフォワードが愛翔を正面から潰しにかかる。世界一の技術で世界一のフィジカルで愛翔に襲い掛かる。
愛翔もただでは抜かせないと時に力で、時に受け流し、対抗する。愛翔の右足がボールに触れようとする瞬間相手フォワードの足がボールの軌道を変える。簡単には抜かさない、簡単にボールは渡さない。
相手のチャージに一瞬愛翔の身体がブレる。それでも愛翔は身に着けたバランス感覚で踏みとどまり、ボールを奪いに戻る。瞬時に入れ替わる攻防。世界一のフォワードが全力を尽くしてなお抜けない。今愛翔は間違いなく最高のパフォーマンスを見せていた。焦れてきた相手は愛翔を抜くのを一旦諦めバックパスでミッドフィルダーに戻す。瞬間愛翔の足が伸びる。わずかにボールに足がかすり軌道がズレる。それでもボールを奪うまではいかず仕切り直しとなった。
「「「はーーーー」」」
テレビで観戦していた3人が同時に息をつく。
「息をする間もなかったわね」
「愛翔が、プレミアリーグであんな堂々とプレーしてるってもう言葉にならないわね」
「あなた達も、早く愛翔君のところに行かないとね」
丘の言葉に桜と楓が目に涙を浮かべ頷いた。
「あ、愛翔君にボールがわたったわよ」
ディフェンス時にバイタルエリアにポジショニングしているため、愛翔の動き出しはセンターから。そしてスピードにのったドリブルで徐々にいつものエリアに切り込んでいく。しかし、さすがはディフェンダー陣も世界一。すばやいチェックで愛翔の前に立ちふさがる。愛翔もさすがに2人のディフェンダーが立ちふさがった状況では無理をしない。フォローに来ている自チームのフォワードに声を掛け左足アウトフロントで蹴りだした。愛翔の前のディフェンダー2人の意識が愛翔から外れ、そのスキに愛翔は身体を前に投げ出すように抜ける。そして愛翔が蹴りだしたボールは愛翔のスピンコントロールにより愛翔の足元に戻ってきた。
それでもさすがはリバーサイドFCのディフェンダーあっという間にフォローが入り愛翔の前を再度ふさぐ。愛翔も何度も無理はしない。センターに切り返しパスを出す。スピードのあるグランダーのパスがセンターフォワードのマシュー・モルダー・ニューベリーに渡った。愛翔はそこでも動きを止めない。右サイド奥に入り込み様子をうかがう。画面越しでは聞こえないが時々声を掛け司令塔役もこなしているようにも見える。
そして愛翔を新人ながらキーマンと判断したのだろうリバーサイドFCの愛翔へのマークが厳しくなった。恵まれたフィジカルを利用したチャージ、ボールの奪い合いで足を削り合う激しい争いが続く。時に奪い、時に奪われ、まさに頂点の戦い。愛翔の技術をもってして幾度か地に転がる、しかし愛翔も負けてはいない、時にテクニカルに時に強引に当たり相手を転がす。
そして、一進一退の攻防を繰り広げる中、リバーサイドFCサイド右奥、愛翔にとってはいつものエリアで愛翔の右足が小さく鋭くボールを蹴りだした。ハイボールがゴール前にあがる。ゴール前の競り合い。ロンドン・ステイビレッジFCのセンターフォワード、リバーサイドFCのディフェンダーが頭を合わせようと飛ぶ。その頭の上を微妙に超えどちらの頭もボールを捕らえることが出来ない。そしてその先ふわりと落ちたボールは愛翔のスピンコントロールにより絶妙に停止する。そこにはロンドン・ステイビレッジFCレフトウィング フィリップ・アトキン・バーネルが待ち構えていた。シュート。それはリバーサイドFCのゴールキーパーにより弾かれゴールマウス外へ転がった。それでも
『うわぁぁぁぁぁぁぁ』
大きな歓声が沸く、チアホーンが響き、サポーターが拳を振り上げる。既に愛翔はロンドン・ステイビレッジFCのメンバーとして受け入れられていた。
桜と楓、そして丘が目に涙をためて見つめる画面の中で、愛翔がサポーターに手を振っていた。
両チームがポジションについたところでリバーサイドFCボールでのキックオフ。愛翔はライトウィングからポジションを下げバイタルエリアにポジショニングする。
リバーサイドFCのフォワード陣は初出場の愛翔を試しに来たのだろう正面から抜きに掛かってきた。プレミアリーグ前年度優勝チームのフォワード、言い換えれば世界一のフォワードが愛翔を正面から潰しにかかる。世界一の技術で世界一のフィジカルで愛翔に襲い掛かる。
愛翔もただでは抜かせないと時に力で、時に受け流し、対抗する。愛翔の右足がボールに触れようとする瞬間相手フォワードの足がボールの軌道を変える。簡単には抜かさない、簡単にボールは渡さない。
相手のチャージに一瞬愛翔の身体がブレる。それでも愛翔は身に着けたバランス感覚で踏みとどまり、ボールを奪いに戻る。瞬時に入れ替わる攻防。世界一のフォワードが全力を尽くしてなお抜けない。今愛翔は間違いなく最高のパフォーマンスを見せていた。焦れてきた相手は愛翔を抜くのを一旦諦めバックパスでミッドフィルダーに戻す。瞬間愛翔の足が伸びる。わずかにボールに足がかすり軌道がズレる。それでもボールを奪うまではいかず仕切り直しとなった。
「「「はーーーー」」」
テレビで観戦していた3人が同時に息をつく。
「息をする間もなかったわね」
「愛翔が、プレミアリーグであんな堂々とプレーしてるってもう言葉にならないわね」
「あなた達も、早く愛翔君のところに行かないとね」
丘の言葉に桜と楓が目に涙を浮かべ頷いた。
「あ、愛翔君にボールがわたったわよ」
ディフェンス時にバイタルエリアにポジショニングしているため、愛翔の動き出しはセンターから。そしてスピードにのったドリブルで徐々にいつものエリアに切り込んでいく。しかし、さすがはディフェンダー陣も世界一。すばやいチェックで愛翔の前に立ちふさがる。愛翔もさすがに2人のディフェンダーが立ちふさがった状況では無理をしない。フォローに来ている自チームのフォワードに声を掛け左足アウトフロントで蹴りだした。愛翔の前のディフェンダー2人の意識が愛翔から外れ、そのスキに愛翔は身体を前に投げ出すように抜ける。そして愛翔が蹴りだしたボールは愛翔のスピンコントロールにより愛翔の足元に戻ってきた。
それでもさすがはリバーサイドFCのディフェンダーあっという間にフォローが入り愛翔の前を再度ふさぐ。愛翔も何度も無理はしない。センターに切り返しパスを出す。スピードのあるグランダーのパスがセンターフォワードのマシュー・モルダー・ニューベリーに渡った。愛翔はそこでも動きを止めない。右サイド奥に入り込み様子をうかがう。画面越しでは聞こえないが時々声を掛け司令塔役もこなしているようにも見える。
そして愛翔を新人ながらキーマンと判断したのだろうリバーサイドFCの愛翔へのマークが厳しくなった。恵まれたフィジカルを利用したチャージ、ボールの奪い合いで足を削り合う激しい争いが続く。時に奪い、時に奪われ、まさに頂点の戦い。愛翔の技術をもってして幾度か地に転がる、しかし愛翔も負けてはいない、時にテクニカルに時に強引に当たり相手を転がす。
そして、一進一退の攻防を繰り広げる中、リバーサイドFCサイド右奥、愛翔にとってはいつものエリアで愛翔の右足が小さく鋭くボールを蹴りだした。ハイボールがゴール前にあがる。ゴール前の競り合い。ロンドン・ステイビレッジFCのセンターフォワード、リバーサイドFCのディフェンダーが頭を合わせようと飛ぶ。その頭の上を微妙に超えどちらの頭もボールを捕らえることが出来ない。そしてその先ふわりと落ちたボールは愛翔のスピンコントロールにより絶妙に停止する。そこにはロンドン・ステイビレッジFCレフトウィング フィリップ・アトキン・バーネルが待ち構えていた。シュート。それはリバーサイドFCのゴールキーパーにより弾かれゴールマウス外へ転がった。それでも
『うわぁぁぁぁぁぁぁ』
大きな歓声が沸く、チアホーンが響き、サポーターが拳を振り上げる。既に愛翔はロンドン・ステイビレッジFCのメンバーとして受け入れられていた。
桜と楓、そして丘が目に涙をためて見つめる画面の中で、愛翔がサポーターに手を振っていた。
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