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雨姫様4
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雨姫様達が歩いていると周りの人が皆、
雨姫様の悪口を言ったり、じろじろ見て嘲ったりします。
雨姫様はやっぱり悲しくなってしまいました。
「止めなさい。そんなことをして恥ずかしくないのですか。」
誰かが皆を諫めてくれました。
「さっ、宰相様!」
その人はなんと王様の補佐等をする宰相様だったのです。
王様や王妃様、それからお姫様達の次に偉い人です。
「ですがっ」
「お黙りなさい。この方は晴れを呼ぶ能力がなくとも
れっきとした快晴国の姫殿下です。
この事は陛下にご報告します。殿下もこのようなところは
早く通り抜けて執務室へお行き下さい。
陛下方が首を長くしてお待ちしていらっしゃいますよ。」
「ありがとうございます。」
宰相様のお蔭で雨姫様達は無事に
王様達の待つ執務室まで行くことが出来ました。
∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗
コンコンコン
「どうぞ。」
ガチャ
「失礼します。出発の挨拶をしに来ました。」
執務室には、王様と王妃様が雨姫様を待っていました。
侍女達は外で待っています。
「とうとう出発か。大きくなったな。」
「はい、
お父様とお母様のお蔭でここまで育つことが出来ました。
今まで本当にお世話になりました。
晴れを呼ぶ能力を持たない私を育てるのは、
様々な苦労もあったと思います。
それでも、こんな私を愛して守って下さって
本当にありがとうございました。」
豪雨国は遠いので嫁いでしまえば、
会うことが難しくなってしまいます。
だから雨姫様は心からの感謝を込めて言いました。
王様も王妃様も泣いていました。
雨姫様が立派に育ってくれて嬉しいからです。
嫁いで会えなくなるのが寂しいからです。
雨姫様も泣いていました。
大好きなお父様やお母様と
離れ離れになるのが寂しいからです。
「お母様もお父様も、
貴女のことをいつでも愛していることを忘れないで。
旦那様に大切にしてもらうのよ。
何かあったら旦那様に頼りなさい。
私達は助けてあげられないから。」
「はい、お母様。」
「私達は何があってもお前の味方だからな。」
「はい、お父様。
では、行って参ります。」
三人で抱き合ってから雨姫様は豪雨国へ出発しました。
雨姫様の悪口を言ったり、じろじろ見て嘲ったりします。
雨姫様はやっぱり悲しくなってしまいました。
「止めなさい。そんなことをして恥ずかしくないのですか。」
誰かが皆を諫めてくれました。
「さっ、宰相様!」
その人はなんと王様の補佐等をする宰相様だったのです。
王様や王妃様、それからお姫様達の次に偉い人です。
「ですがっ」
「お黙りなさい。この方は晴れを呼ぶ能力がなくとも
れっきとした快晴国の姫殿下です。
この事は陛下にご報告します。殿下もこのようなところは
早く通り抜けて執務室へお行き下さい。
陛下方が首を長くしてお待ちしていらっしゃいますよ。」
「ありがとうございます。」
宰相様のお蔭で雨姫様達は無事に
王様達の待つ執務室まで行くことが出来ました。
∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗ ∗
コンコンコン
「どうぞ。」
ガチャ
「失礼します。出発の挨拶をしに来ました。」
執務室には、王様と王妃様が雨姫様を待っていました。
侍女達は外で待っています。
「とうとう出発か。大きくなったな。」
「はい、
お父様とお母様のお蔭でここまで育つことが出来ました。
今まで本当にお世話になりました。
晴れを呼ぶ能力を持たない私を育てるのは、
様々な苦労もあったと思います。
それでも、こんな私を愛して守って下さって
本当にありがとうございました。」
豪雨国は遠いので嫁いでしまえば、
会うことが難しくなってしまいます。
だから雨姫様は心からの感謝を込めて言いました。
王様も王妃様も泣いていました。
雨姫様が立派に育ってくれて嬉しいからです。
嫁いで会えなくなるのが寂しいからです。
雨姫様も泣いていました。
大好きなお父様やお母様と
離れ離れになるのが寂しいからです。
「お母様もお父様も、
貴女のことをいつでも愛していることを忘れないで。
旦那様に大切にしてもらうのよ。
何かあったら旦那様に頼りなさい。
私達は助けてあげられないから。」
「はい、お母様。」
「私達は何があってもお前の味方だからな。」
「はい、お父様。
では、行って参ります。」
三人で抱き合ってから雨姫様は豪雨国へ出発しました。
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