ハーヴェインワールド

ハギノキ

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1話 転生

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 ニ十歳になった夏。俺は死んだ。

 いや、正確には死んでしまったらしいだ。死んだ時の記憶はないし、死ぬような行動を取った覚えも全くない。ただボーナスで買ったドローンを家の近くにある公園内で初飛行中、突然発生したつむじ風にドローンが飲み込まれ墜落。
 その弔いに深夜同じ公園で、ブランコに乗りながら紙飛行機を飛ばしていたところまではよく覚えている。

 そんなどうでもいい事は覚えているのに、自分の名前はまったく思い出せない。確か田中とか鈴木とか、よくある苗字によくある平凡な名前の組み合わせだったような気がする。
 これを機にいっそ竜胆りんどうとか龍造寺りゅうぞうじみたいな格好いい苗字名乗るのも悪くないかもしれない。

 まあ今はそんな些細な事より目の前のことに集中すべきか。

(まさか別の世界に転生出来るなんてなぁ…)

 今は学校の教室みたいな部屋で転生前の恩恵選びの真っ最中。

 ここには黒板もあれば三、四十人は座れそうな数の机や椅子、時間割表まである。時間割には国語や数学と大雑把に書かれているので、どこかの中学校がモデルだろうか。教室内は非常に明るいが窓や廊下から先は外の様子がまるで見えない程に暗い。

 部屋の中には自分とその他一人以外誰もいないので、外の雰囲気も合わさって少し空気が冷たく寂しい感じだ。

 今の俺の服装は学生ランに上履き。ただ身体は中学生当時の物ではなく二十歳の俺のままなので、ちょっと場違い感がある。ついでに椅子と机の高さがあってなくて地味に辛い。高さを変えたいところだが、変更出来ないタイプの物しか教室内にはない。

 あと部屋の中で異彩を放っているのが、教室中の机の上に置かれた旅のしおり。それと前の黒板にデカデカと『あなたタヒんだでごわ』という謎な言葉が無駄に達筆な文字で書かれている。それとあまり視界に入れたくないくたびれた学生服を着た四十代くらいのおじさん。

 かく言う俺もこの空間では学生服姿のイタイおじさんになりそうだけど。
 おじさんは俺より先にこの部屋にいたっぽいのだが、廊下側の一番前の席に陣取りながら窓際後ろにいる俺の方をチラチラと見てくるだけの謎の存在だ。

 時折鋭い目つきで睨みつけるような時もあって話しかけ辛い。だからとりあえず今は無視している。しおりの方は、修学旅行に行く前に渡された時のような学生が作った感満載のデザイン。表紙に『修学旅行in異世界』とわざわざ一文字ずつ色を分けて書いている上に、俺を読めと言わんばかりにしおり全体が七色に輝いているので目に悪い。

 しおりの内容はこれから異世界に転生することや転生前や転生後の注意点、転生時に選べる恩恵一覧、恩恵の記入欄などなど。あとはこれから転生する世界についての説明がある。

 ただどれもこれもモンスターとか神がいるよ! とか、異世界はとっても危ないよ! みたいなボヤっとした感じで、文明のレベルとか種族や国など具体的なことには一切触れていない。

 その上ほとんどのページに執筆者と思われる、黒髪銀眼の全身と左目にお札を貼り付け手足にぐるぐると包帯を巻いた巫女衣装の女の子の挿絵が入っているので、内容がめちゃくちゃ薄い。だから恩恵の一覧以外はあまり役には立たなさそうだ。

(とにかく異世界に行くなら、戦闘系の才能は必要だよな…)


 旅のしおりを信じるならモンスターがいるのは確実なので必須だろう。
 しおりの恩恵一覧をみつつ、教室の後ろにある黒板に候補の才能を書いていく。

(選べる恩恵は…五つまでか。やたら戦闘関連の恩恵多いし、いっそのこと全部戦闘関連で埋めるのもありか)
 
 魔法だけでも火に風、水、土、闇、光みたいな感じで何十種類と才能がある。
 さらに武器関連だけでも斧や槍、剣などRPGとかでよく見る武器からフライパン、爪楊枝、椅子などネタ武器まで全部網羅する勢いだ。

 他には人間上位の才能や筋力二倍とか間接的に戦闘に関係ありそうな才能や、裁縫や釣りの才能みたいな感じの戦闘には直接関係なさそうな才能もあるにはあるが数は少ない。割合的には戦闘系が九割で残り一割が料理や裁縫といった非戦闘系といった感じだろうか。

 選べる五つの恩恵とは別に言語翻訳が固定の恩恵としてあるので、多少恩恵選びをミスっても細々と生きていくことは出来るだろう。多分。

 恩恵一覧は有難いことに謎技術でソート、検索、フィルターが可能になっているので、高卒の馬鹿な俺でもそこまで迷わずに恩恵を選ぶことが出来そうだ。もしかしたらここに力を注ぎ過ぎて、残りの部分が雑になったのかもしれない。

(念のためあのおじさんに相談するのは…やっぱないな)

 バレない様に天井を見上げる風を装っておじさんの方をチラリと見る。
 
 あれは何も考えてないやつだな。

 時折、手持無沙汰そうにしおりを見るというより眺めるぐらいで、あとはわざとらしく背伸びをしながらこっちをチラチラと見るだけ。とてもじゃないがいいアドバイスが貰えるとは思えない。

 素材だけを見れば喫茶店のマスター風の渋さが漂う髭を生やしたイケオジなのだが、今は学ランに学生帽、鉄ゲタ、首に掛けたヌンチャクと昭和の漫画でしかみたことがないような近寄りがたい姿なのも拍車をかけている。まあ似合っちゃいるけど。

 そんな感じでオジサンに惑わされつつしおりと睨めっこを続けて数十分、ようやく恩恵選びが終了した。

・人間最上位の才能
・戦闘の才能
・剣の才能
・魔法の才能
・料理の才能

 選んだ恩恵はこの五つ。
 人間の才能に関してのみ下位や中位など何種類もあったが、ランクの違いによるコストのような概念はなかったので、遠慮なく最上位の才能を選ばさせてもらった。

 後はとりあえず異世界といえば、剣と魔法だろうというでそれぞれの才能。あとはそれを使うにしても戦い自体のセンスが無ければ意味がないだろうと戦闘の才能を選んだ。

 あとは冒険者とかを引退した後の楽しみに料理店か居酒屋でも開くことを考えて、最後の余った枠に料理の才能を選んでおいた。これに関してはおじさんの影響も否めない感じがするがまあいいだろう。

「よし、これで完璧」

 俺は自画自賛した後、鉛筆でしおりの最後のページにある才能記入欄に選んだ才能を書いていく。

(これでOKっと…… あとは前にある教卓に置けばいいみたいだけど…やっぱりおじさんが超気になるな)

 俺が恩恵を選び終えたことを雰囲気で察したのか、最早チラ見というかガン見されてる。
 正直、無視したい気持ちがかなり強まってるが、多分無視したら後でずっとモヤモヤして気になるやつなのは間違いない。

 どうするか。

 ある意味恩恵選びよりも頭を悩ませてから決断し…でも進まない気持ちもあって、足取り重くおじさんに近づく。

「あのー…すみません。もしかして恩恵選びで悩んでるんですか?」
「は、はい! そうです!」

 声でっか、嬉しさが声に滲み出てるな。つーか渋くてめちゃくちゃいい声じゃん。異世界で声優目指せよ。
 そんな思いが頭の中を一瞬よぎった後、改めてじっくりとおじさんを見る。

 歳は多分四~五十代。黒の中にちょっと白髪が混じった髪。近づいてみると思ったより大きい。恩恵無しなら多分秒で殺されそう。経験を積み重ねてきた男という感じだ。この人こそ何か如何にも龍造寺って感じの苗字だし、ここは譲って俺は竜胆にしとくか。

 もやし体型のメガネ陰キャの俺に、竜胆りんどうは似合ってない気もするがまあいいだろう。

 そういえばこの人は自分の名前とか覚えているんだろうか。

「自分は竜胆って言います。あなたは?」
「名前…ですか。そういえば何と言ったかな……」

 そのまま「なまえ、なまえ…」とブツブツ言いながらおじさんは、握った拳で額をコンコン叩きながら考え込む。

「あー…龍造寺りゅうぞうじとかどうですか?」

 五分くらい過ぎた辺りで一生進まなそうな気がしてきたので、考えていたもう一つの苗字を提案する。

「龍造寺…いいですね! 確かそんな名前だったと思います!」
「じゃあ龍造寺さん、恩恵選び手伝いますよ」
「本当ですか!? ありがとうございます!」

 おじさんもとい龍造寺さんは立ち上がった勢いで弾き飛ばした机と椅子を戻しながら、深々と何度もお辞儀を繰り返す。

「お、あ…え、えっと…しおりは読まれましたよね?」
 
 弾き飛んだ机と椅子にヒビ入ってんぞ。この人本当に現実の人間か?
 恰好といい漫画世界から転生してきた住民じゃないだろうな。
 と、とにかくあんまり怒らせないように丁寧に対応した方が良さそうだ。

「実は私…目が悪くてですね…… 異世界に転生することと恩恵という物が選べることは、他の方の会話を聞いてわかっているのですがそれ以外は……」
「なるほど…しおりの文字小さいですもんね」

 わかるわ。俺もメガネがなけりゃ詰んでたかもしれん。
 つーか龍造寺りゅうぞうじさん以外にも転生者がいたのか。仮にこの教室分だとしたら結構な数だな。

「大きい文字やひらがな、カタカナ何とか解読出来たのですが漢字の方がどうも…」
「そうですか…わかりました! まず聞きたいんですけど、異世界行ったら何したいとかあります? あっ、ちなみにモンスターとか神とかいるらしいんで、そこそこ危ないっぽいんですけど」
「清掃員か警備員がいいですかねぇ…」

 それ異世界でやる意味ある?
 そんな言葉が出そうになるのを必死に堪え、代わりに大きく息を吐く。

 この人、しおりが読めない以前の問題な気がしてきた。

「あっ、でもモンスターがいるというのでしたら、警備員は危ないですかね。……決めました。清掃員になろうと思います。お勧めの恩恵はありますか?」
「ち、ちょっと考えてさせて下さいね……」
「ええ、わかりました。いつまでもお待ちしておりますとも」

 ニコニコとほほ笑む龍造寺さんから目線を切り、必死に思考を回す。
 ぶっちゃけ清掃員なら適当に選んでもいいんじゃね。と投げやり気味に言いたくなる気持ちが出てくるが、一応同じ世界に転生するっぽい仲間なのだ。適当に恩恵を選んで後から、万が一お前の選んだ恩恵のせいでーとか言われたら終わる。

 とりあえず人間最上位の才能は入れとくか。
 それと戦闘の才能も一応あった方が良いな。お前のせいでモンスターにやられて冒険者…じゃなかった清掃員の仕事が出来なくなったとか言われるかもだし。いや、そんなことあるか?

 とにかく、あとは無難に掃除の才能と料理と裁縫辺りでも持たせとくか。家事関係の才能があれば最悪清掃員になれなくても潰しが効くだろう。あとは…出世狙うなら財務関係の才能とかも悪くなさそうだけど、このおじさんのことだから人に恨まれそうな仕事はやりたくないとか言い出しそうだからな。

 それに悪いがイメージ的に数字に強そうには見えないし。

「そうですね…。とりあえず人間最上位の才能を取って下さい。あとは万一の戦闘に備えて戦闘の才能とそれに加えて掃除と裁縫、料理の才能を取っておけば潰しが効いて良いと思います」
「ありがとうございます! えーと人間最上位…人間…人間…ごめんなさい漢字はやはり判別が……」
「あっ、そういえばそうでしたね。そうだな…。ちょっと待ってくださいね」

 恩恵一覧は無駄に高機能だからもしかしたら…… よし文字拡大も出来るっぽい。

「えっとこれなんて言うんだっけ……。とりあえずしおりの上でこうやってみて下さい」

 しおりに親指と人差し指を当て、指同士をくっつけた後何度も広げる動作を繰り返す。

「こうですか? おおっ、文字が大きくなりました! これなら漢字も読めそうです!」
「よかったです。じゃあ恩恵一覧の一番最初に人間最上位の才能ってありませんか? まずはそれを選んでください」
「一番最初、一番最初…うーんありませんねぇ」

 ないですよね…とか私の目がおかしいのかな。と戸惑う龍造寺さんの様子から見て嘘は言ってなさそうだ。

「一回しおり借りますね……。あれ全部白紙?」

 龍造寺さんのしおりを見てみたが、表紙と背表紙を除き印刷の痕跡すらない真っ白なページが続いている。
 だけど龍造寺さんの様子を見る限り、しおりに何か書かれている雰囲気ではある。

 一応確認してみるか。

「これ…… 何か書いてるんですよね?」
「はい。注意事項や恩恵の一覧がしっかり書いてありますね。そこに何が書いてあるかまでは読めませんが」
「なるほど……」

 なんか覗き見防止機能的な物が付いてんのかな。気になるけど、調べたところでだし龍造寺さんが読めてるなら問題ないか。

「えっと、じゃあ人間じゃなくてもいいので最上位の才能って何かありますか? 多分上位とか中位の才能の近くにあると思うんですけど」
「ちょっと待ってください…… うーん、ありませんねぇ…。あと最上位の他に上位や中位の才能も見当たらないように思います。どうしましょう?」

 上位も中位もない? なーるほど。これもしかして人によって選べる恩恵違うパターンか。
 ってことは俺ってもしかして才能ある感じか? 来たなこれは。

 ……いやいや今はそんな事より今は龍造寺さんの恩恵選びだ。代わりの枠には何が良いだろう…?
 そうだ。老後の趣味用に釣りの才能でも適当に入れとくか。

「じゃあ釣りの才能でも入れときましょうか。雇い主から釣りに誘われる可能性もありますし」
「あぁ、確かに!」

 なんか…申し訳ない。

「それでは私はお先に失礼しますね! 竜胆りんどうさん。ほんっとうにありがとうございました!」
「あ、は、はい?」

 え、何もう行くの?
 戸惑ってる間に龍造寺りゅうぞうじさんは教壇の上にしおりを置いた。するとまるで最初からここに居なかったかのようにいつの間にか姿が消えてしまっていた。

 これで教室の中は俺一人。
 急に色々解放された気分が押し寄せてくるが、同時にちょっとした寂しさも感じる。

(まあ俺も恩恵決まってるし、龍造寺さんを見習ってさっさと行きますか)

 ぱぱっとしおりの恩恵記入欄に人間最上位から始まる五つの恩恵を書いて、教壇の上に置く。
 
「うっぷっ、なんだこれ」

 突然頭上から黒い墨のような物が勢いよく噴射され、一瞬にして俺の身体だけでなく教室中が黒に染まる。
 墨はまるでスポンジに吸収される水のように床と俺の身体に吸収されたが、その後すぐに教室の床が崩壊。それだけでなく、俺の身体が卵の殻を剥がしたようにして足元から分解されていった。
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