マリアンヌに私のすべてをあげる

玉樹さわ

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私はマリアンヌがスキだ

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私が絵を描いてるとこを見たいというマリアンヌのリクエストに応え、再びバルロッタの滝へ行くことになった。
久しぶりの休息日、ゴロゴロしてたい気もしたが、それよりも何よりも今はマリアンヌと二人でいたい。
一番リラックスできて安らげるんだよなぁ。

それはたぶん……私のことをマリアンヌだけが知ってるからだろうけど。
最近二人でいるのが心地いいと思える。

ここにきてから信じられんほどマトモ人間になってしまってんじゃん!!
早起きして、仕事して、絵を描いて。
遊びまくって、呑んだくれて、ヤりまくってた私はどこいったんだ?


ソビエスキー邸に着き、いつものようにボーーッとしながらお出ましを待っていると、まだ眠気の残る私の半目にマリアンヌの姿が入る。

『お待たせしました』

風になびくブラウン色した長いゆるふわウェーブヘアにはキラリと光る蝶々が……

あっ、、

『それ、こないだ買った髪飾り!! 付けてくれたんだ!!』

『はい!! 本日ご一緒にお出かけするので、是非いただいた髪飾りを付けて行きたいと思いまして』

ーー可愛い……

『よく似合ってるッ!! マリアンヌッ!!』

ーー髪に蝶々がとまったあの時みたいだ……

『ありがとうございます』

やっぱりマリアンヌにはこういうのが似合うよなーー。

ーーほんとよく似合う……

ドキッドキッ、、
む、胸に違和感が……
これは疲れからくる動悸なのか?


胸に謎の違和感を覚えながらも、私とマリアンヌはバルロッタの滝に向かった。

❤︎❤︎

『あーーいつ観てもすんげぇいい景色だよなーーここはっ!! ふ~~う』

バルロッタの滝を見渡しながら目一杯に深呼吸をし、体を伸ばした。

『アスカさん、もしかしてお疲れだったのではないですか?』

マリアンヌが私を労わるように背中を優しくさする。

『い、いや、そんなことないけど……』

ーーま、 マリアンヌ……近いな……

ドキッドキッ、、

まただっ!!また動悸のような症状が……

『肩がこってらっしゃるのですか?』

『い、いや、大丈夫!! 絵、絵を描かないとっ!! ここの風景画を描きに来たんだから!!』

『そうですね。どんな仕上がりになるのか楽しみです』

何を焦ってんだ?一旦落ちつこう。

画材道具を準備し、私はイスに座り絵を描きはじめた。

その私の姿をマリアンヌが隣に立ち、大きなクリクリ目を細めて見ている。
そんでもって日傘差して私に日が当たらないようにしてくれてるし……。
こうして二人っきりで一緒にいるの……やっぱいいよなぁ。

『アスカさんは人をお描きになるのと、風景をお描きになるのはどちらがお好きなのですか?』

『人描くより風景のほうが好きかな』

『そうなのですか……。ですが私のことは描いてくださったんですね』

そうすればマリアンヌが喜ぶと思ったし……

『描きたいって思ったんだ』

『とても嬉しかったんですよ。私はあの絵の中の私みたいに綺麗ではないのに…… それなのにあんなに綺麗に描いてくださって』

『マリアンヌは綺麗だよっ!!!!』

ま、またしてもムキになって言ってしまった……
いやなんでムキになってんだ?
しかもなんか照れてしまった……
いやなんで照れてんだ?

『アスカさんは本当にお優しいですよね。私は自分のことが好きになれない人なんです。キライなところばかりで……』

『どこにそんなキライに思うとこがあんの?』

『色々ありますが…… このそばかすもそうですし、クセのあるこの髪も。それに私…… 体の肉づきが悪く、女性らしい体に恵まれず、胸が小さなこともコンプレックスだったんです』

『……そうなんだ』

そばかすもその髪だって可愛いのに。
マリアンヌのブラウン色した長いゆるふわウェーブヘアがクセ毛でそうなってんのは知らなかったけど。

そうか……胸にもコンプレックスあったんだ。
胸なんかデカパイだろうがチビパイだろうがなんだっていいだろっ。
そんな気にするもんなのか?
まあ私はそこそこ胸あるほうだが……
おそらくレオナルドがデカパイばっか連れてどっか消えてくから、気に病んじまったんだろうなぁ。

何気な~~く目線をマリアンヌの胸元へと向ける。

うーーん、確かにドレスの上から見た感じ、胸は大きくはないだろうけど……

ーーどうだろな?

『そんなに気になるんだったらさ、私が触って確認してあげようか? 女同士だし、周りに誰もいないし』

『えっ!? そ、そんな…… 女性同士でも恥ずかしいです。それにこのような場所で……』

『何も恥ずかしがることなんてないのに…… とは言えマリアンヌがイヤならしないよ』

『……い、いえ、イヤとかではないですけども……』

『それなら……』

私はイスから立ち上がって、そーーっと手を伸ばしマリアンヌの胸を触った。

ムニュッ、、

ドキドキドキドキドキドキ、、、、、、

なんだこの胸の鼓動の速さは……あれっ、、そ、そ、それに……
この感じ……まさかッ!!!!

恐々としながらレオナルドのモノに視線を落とすと、マジかよ……

た、勃ってる・・・勃っちまってる・・・

目の前でそびえ立つ山のように勃っている。

・・・なんで???

そんなこと考えて悠長にしてる場合じゃねーー!!
マリアンヌにバレる前になんとかしないと!!

ーー完全に変質者だッ!!!!

青ざめながら素早く胸から手を離し、慌てて後ろを向いた。

『……ア、アスカさん? どうされたのです? やはり私の胸…… 小さすぎて驚かせてしまいましたか?』

ーー別のことでぶったまげてるッ!!!!

『ち、違う…… マ、マ、マリアンヌの胸は心配しなくても全然大丈夫だからッ!! 馬車に忘れ物したからちょっと待ってて~~~~ぇ』


私は走った、風を切りながら走った。
そして走りながらやっと自分の気持ちに気づいた。
この異常な胸の高鳴りは間違いない!!

私はマリアンヌがスキだーーーーッ!!!!







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