Marriage Interview~異種お見合い婚~

土筆祐依

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指名編

指名編⑬

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 二人の表情が余りに真剣なのでレオンハルトの表情は青を通り越して白くなった。

「だ、誰だよ其奴らは。俺は知らんぞ」

「朱家は伏家に次ぐ名門で朱寧は現当主だ。龍族にしては常識人で人脈もある上、伏雅に並ぶ美男で有名だ。あの龍族なのに福祉活動に熱心で、子どもに恵まれず虐げられた女性達の支援に力を入れている。それも種族問わず。ハッキリ言って完璧だ」

「グッ・・・!!」

「・・・オマールは有鱗目族きってのハンサムで有名なんです・・・。あ、これ写真です」

 イフラースのスマホには黒髪に青い瞳、凜々しい眉と綺麗に整えられた髭。褐色の肌が印象的なセクシー系美男子が映し出されていた。

「ハンサムな上、彼は世界有数の天然ガス田所有者です。環境問題に非常に熱心で、私にも協力を求めてきました。とても情熱的に取り組んでいるのが分かりましたので、合同会社を立ち上げたんです・・・。女性には大変モテますが、真面目なので遊んではいません。正直、恋敵となるとかなり厳しいです」

「うッ・・・!!」

 人格者VS女性に気遣えないポンコツ王の構図にレオンハルトは頭を抱えた。

 話を聞いた空、ユアン、ディアゴも掛ける言葉が見つからない。正直かなり不利だと思った。

「でも、明石さんはレオンハルト王を選んでくれたじゃないですか。きっとタイプなんだと思います」

 もうそれしか選んだ理由が思いつかない。それに空とのお見合いで明石は言っていた。

「明石さんは引っ張ってくれる男性が好みだと言っていました」

「空・・・朱寧も引っ張るタイプだ」

「・・・オマールもです・・・」

「「「・・・・・・・・」」」

「そ、それと、家庭を大切にする人が良いとも言っていました」

「龍は番一筋で浮気はしない」

「オマールも真面目なので・・・。浮気は許さないと言っていたのを覚えています」

「「「・・・・・・・・」」」

 詰んだ。誰もがそう思った。しかしレオンハルトは顔を上げた。先程まで死んでいた目には輝きが戻り、表情には闘志が漲っていた。

「っしゃあ!頑張るか!」

「え、え・・・?急に何?」

 ミハエルは引き気味だが、レオンハルトは気にせずニヤリと笑った。頼もしい『獅子の王』の姿に空は目を離せなかった。

「俺は獅子の王だからな。敵が強敵であればあるほど燃えるんだ。男だらけの特殊部隊出身舐めんな!」

「「レオンハルト王!」」

 圧倒的不利な状況であろうとも逃げない。
 勇敢な獅子に空とユアンは感動した。女性の心が分からない不器用な王だが、男気は誰よりもある。それに愛情深い。懐だって深い。
 優しい王は妻となる女性をこれでもかと大切にするだろう。

 明石はきっと見抜いたのではないだろうか。ポンコツな振る舞いに隠された彼の本質を。

「明石さんは見る目があります。レオンハルト王はイイ男です!」

「空・・・!!」

 レオンハルトは感動して空を抱きしめた。かなり力が強く、窒息しそうだったが嬉しかった。
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