仮面の優等生

ユウ6109

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第3章 逆転の瞬間

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白鷺学園の学園祭は、毎年地域からも注目される一大イベント。ステージでは演劇や合唱が披露され、最後には「模範生徒賞」の授賞式が行われる。今年の受賞者はもちろん——一ノ瀬玲奈。
「皆さん、拍手でお迎えください!白鷺学園の誇り、一ノ瀬玲奈さんです!」
司会の声に合わせて、玲奈がステージに登壇する。制服は完璧に着こなし、笑顔はいつも通りの“優等生仕様”。会場は拍手に包まれた。
だが、その瞬間——スクリーンが突然切り替わった。
「……え?」
映し出されたのは、玲奈が資料室で真帆に盗みの濡れ衣を着せる瞬間の映像。続いて、改ざんされた成績表のスクリーンショット、教師への買収メールの記録。会場がざわめき始める。
「これは……どういうことだ?」
教師たちが動揺し、生徒たちは騒然とする。玲奈は顔を引きつらせながら、マイクに手を伸ばそうとするが——その前に、真帆が静かにステージに上がった。
「この映像は、私が集めた証拠です。玲奈さんは、複数の生徒に対して不正を働き、自らの地位を守ってきました」
真帆の声は静かだが、確かな響きを持っていた。玲奈は言葉を失い、ただ立ち尽くす。
「私は、もう黙っているつもりはありません。誠実さを踏みにじる人が、模範生徒であってはいけない」
沈黙のあと、教師の一人が立ち上がった。
「一ノ瀬玲奈、模範生徒賞は取り消し。事実確認のため、停学処分とする」
玲奈の“完璧”は、音を立てて崩れ落ちた。会場の空気が変わる。誰もが、真帆の勇気と知性に驚き、そして称賛の眼差しを向けていた。
真帆はステージを降りながら、心の中でつぶやいた。
——これが、私の“ざまあ”よ。
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