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小学生編
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僕の頭の中の小学校までの思い出は大雑把でだいぶぼやけている。まだ5年も経たないというのに。根拠もないのにあの頃は楽しかったといつも思い込んでいる。楽しかったかどうかはわからないが間違いなくこれだけは言える。あの頃の方が今より何倍も充実していたと。あの頃の方が生きていたと。
僕の小学校は町では一番小さい小学校だった。1クラスしかなく人数は17人だった。そのうち13人は同じ幼稚園の子で残りの4人は児童クラブの子達だった。その頃の僕は他人より少しだけうるさい子供でいたずらっ子だった。低学年の頃の思い出はほぼないがいつも先生の手を焼かせていたことは覚えている。
小学校3年生の秋頃に町のサッカーの少年団に入団した。同じクラスの男子に誘われたからだ。その一年後に同じクラスの男子が二人入団することになって4人になった。少年団では割と緊張して静かにしていた。はっきり言ってサッカーが下手だったのも原因の一つだけど。初めての合宿の時は夜中まで騒いでいる他の子達に対して「うるさい!」と大声で叫んだこともあった。数名の子達が驚いて謝りにきてたからよっぽどおとなしかったのだろう。少年団に入ったことは間違いなく僕をプラスにしただろう。楽しいと感じる時も多かったし、今でもサッカーは好きだからだ。
少年団の練習で他の小学校の体育館に行った時に初めて好きになった子がいた。まだ小4だったから特に行動に起こさなかったし、進展もなかったから初恋と言えるかどうかは分からないけど。小5の時には同じクラスの子に告白したこともあった。家が隣の男子と一緒に告白しに行ったから半分はおふざけだったかもしれない。ただやはりその子は可愛かったしもっと仲良くしたいという気はあったと思う。
小6の時にはたくさんの行事があった。他の小学校とは違って旅行も多かったし、凧揚げ大会や4色対抗の運動会など他ではできない経験ができた。あの頃はまだ積極的だったから白組の応援団長もやったし、学習発表会の劇の主役もやったことがあった。間違いなくプラスになる経験だった。
しかし9月を過ぎ季節は秋に差し掛かろうとしていた頃、同じクラスの子を唐突にそして猛烈に好きになった。この恋が後々に自分を変えてしまった出来事の一つになるとも知らずに。
その女の子の名前は「汐崎 さくら」。今でも覚えているが当時の僕は「なぜこんな可愛くて優しいこの子に今まで気付かなかったのだろうか」と思った。前の2つの恋(?)とは全然違う感情だった。ここからははっきり言ってどこから話したら良いか分からない。
子供議会という町の行事でうちのクラスからも4人が参加することになった。積極的だった僕は当然立候補した。男子2人女子2人だったが、その中には彼女がいた。子供議会のリハーサルの帰りは校長先生が車で家まで送ってくれることになっていた。順番的にはさくらちゃんが2番目で、僕が一番最後だった。前からドキドキしていた。彼女の家が見れると思うと。彼女の家は割と遠くて山の中みたいなところにあった。はっきりとした場所は覚えてないが、あの雰囲気をぼんやりと覚えていた。彼女の後に送った子の家のイメージは全く覚えてない。そのことから本当に彼女のことしか頭になかったのだ。あの頃は。
冬の時期には町のとある事業で遠征に行くという話があった。そのメンバーも前の4人だったから、とある子が子供議会の終わりに「この4人で遠征に行きたいね!」と言っていたことを僕は忘れはしない。しかし結局、さくらちゃんだけは立候補せず子供議会の時の僕を含めた3人に他の子が加わったメンバーになっちゃったけど…。
僕はこの頃、同じクラスの他の男子をマークするようにしていた。今考えるとかなりヤバイやつだというのは目に見えて分かることだった。委員会が一緒だったり係が一緒だったり少しでも怪しい仕草をした男子がいたら目をつけるようにしていた。本当にサイテーな奴だ。遠征に行く時には、親友の子に任せていた。そんなこんなで卒業が迫る中、事態は最悪の展開を迎えることとなった。
それは書道だか図工だかの授業の時間にある女子の会話を偶然聞いてしまったのだ。「あの2人って付き合ってるんでしょ?」「そうらしいね」という会話だった。僕は慌てて話している女子達が見ている方向を向いた。すると信じられないような光景が目に飛び込んできたのだ。さくらちゃんと同じクラスの子が水道で2人で授業で使った道具を洗っていた。その子は唯一さくらちゃんと一切接点がなく、ノーマークだった奴だった。その女子達に思わず聞き返してしまうほど驚いた。「そうなの?!」と。
そしてそれと同時に頭の中にある気持ちを制御していた糸がプツッと切れたように、おかしな行動を取り始めたのだ。今の自分じゃ考えもしない、目も当てられない行動だった。教室の扉の横に座り込み、自動ドアとか言いながらその子のために必死に開け閉めをしていた。はっきり言うと意味が分からないし、なぜあんなことをしたのか覚えていない。その影響か卒アルの○○ランキングでは、不思議な行動を取る人と状況によって性格が変わる人で男子の中で堂々の第1位だった。
この時に僕の心の中で何かが動きはじめたのだろう。人生を狂わせる何かが…。その鍵となる言葉は「妥協」だろう。自分を見失った今だからこそ分かる。その答えが…。
僕の小学校は町では一番小さい小学校だった。1クラスしかなく人数は17人だった。そのうち13人は同じ幼稚園の子で残りの4人は児童クラブの子達だった。その頃の僕は他人より少しだけうるさい子供でいたずらっ子だった。低学年の頃の思い出はほぼないがいつも先生の手を焼かせていたことは覚えている。
小学校3年生の秋頃に町のサッカーの少年団に入団した。同じクラスの男子に誘われたからだ。その一年後に同じクラスの男子が二人入団することになって4人になった。少年団では割と緊張して静かにしていた。はっきり言ってサッカーが下手だったのも原因の一つだけど。初めての合宿の時は夜中まで騒いでいる他の子達に対して「うるさい!」と大声で叫んだこともあった。数名の子達が驚いて謝りにきてたからよっぽどおとなしかったのだろう。少年団に入ったことは間違いなく僕をプラスにしただろう。楽しいと感じる時も多かったし、今でもサッカーは好きだからだ。
少年団の練習で他の小学校の体育館に行った時に初めて好きになった子がいた。まだ小4だったから特に行動に起こさなかったし、進展もなかったから初恋と言えるかどうかは分からないけど。小5の時には同じクラスの子に告白したこともあった。家が隣の男子と一緒に告白しに行ったから半分はおふざけだったかもしれない。ただやはりその子は可愛かったしもっと仲良くしたいという気はあったと思う。
小6の時にはたくさんの行事があった。他の小学校とは違って旅行も多かったし、凧揚げ大会や4色対抗の運動会など他ではできない経験ができた。あの頃はまだ積極的だったから白組の応援団長もやったし、学習発表会の劇の主役もやったことがあった。間違いなくプラスになる経験だった。
しかし9月を過ぎ季節は秋に差し掛かろうとしていた頃、同じクラスの子を唐突にそして猛烈に好きになった。この恋が後々に自分を変えてしまった出来事の一つになるとも知らずに。
その女の子の名前は「汐崎 さくら」。今でも覚えているが当時の僕は「なぜこんな可愛くて優しいこの子に今まで気付かなかったのだろうか」と思った。前の2つの恋(?)とは全然違う感情だった。ここからははっきり言ってどこから話したら良いか分からない。
子供議会という町の行事でうちのクラスからも4人が参加することになった。積極的だった僕は当然立候補した。男子2人女子2人だったが、その中には彼女がいた。子供議会のリハーサルの帰りは校長先生が車で家まで送ってくれることになっていた。順番的にはさくらちゃんが2番目で、僕が一番最後だった。前からドキドキしていた。彼女の家が見れると思うと。彼女の家は割と遠くて山の中みたいなところにあった。はっきりとした場所は覚えてないが、あの雰囲気をぼんやりと覚えていた。彼女の後に送った子の家のイメージは全く覚えてない。そのことから本当に彼女のことしか頭になかったのだ。あの頃は。
冬の時期には町のとある事業で遠征に行くという話があった。そのメンバーも前の4人だったから、とある子が子供議会の終わりに「この4人で遠征に行きたいね!」と言っていたことを僕は忘れはしない。しかし結局、さくらちゃんだけは立候補せず子供議会の時の僕を含めた3人に他の子が加わったメンバーになっちゃったけど…。
僕はこの頃、同じクラスの他の男子をマークするようにしていた。今考えるとかなりヤバイやつだというのは目に見えて分かることだった。委員会が一緒だったり係が一緒だったり少しでも怪しい仕草をした男子がいたら目をつけるようにしていた。本当にサイテーな奴だ。遠征に行く時には、親友の子に任せていた。そんなこんなで卒業が迫る中、事態は最悪の展開を迎えることとなった。
それは書道だか図工だかの授業の時間にある女子の会話を偶然聞いてしまったのだ。「あの2人って付き合ってるんでしょ?」「そうらしいね」という会話だった。僕は慌てて話している女子達が見ている方向を向いた。すると信じられないような光景が目に飛び込んできたのだ。さくらちゃんと同じクラスの子が水道で2人で授業で使った道具を洗っていた。その子は唯一さくらちゃんと一切接点がなく、ノーマークだった奴だった。その女子達に思わず聞き返してしまうほど驚いた。「そうなの?!」と。
そしてそれと同時に頭の中にある気持ちを制御していた糸がプツッと切れたように、おかしな行動を取り始めたのだ。今の自分じゃ考えもしない、目も当てられない行動だった。教室の扉の横に座り込み、自動ドアとか言いながらその子のために必死に開け閉めをしていた。はっきり言うと意味が分からないし、なぜあんなことをしたのか覚えていない。その影響か卒アルの○○ランキングでは、不思議な行動を取る人と状況によって性格が変わる人で男子の中で堂々の第1位だった。
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