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第8章『総力戦』
第10話 光点
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このままでは、ユイの肉体が崩壊する!
「作戦参謀! 『そよかぜ』は呼べないんですか?」
「無理だ。 今は『炸薬変換作業』と『打ち上げ作業』で手一杯だ」
「そんなの、どうでも良い! 『花火作戦』は中止して下さい!」と、俺が叫ぶが……
「それも無理だ。 今、中止すると、先程のビルの直近で……残りの炸薬が誘爆を起す!」
……そんな……。
ユイが「これが最善の策だ。 ミサイルを『細胞配列変換』すれば、事後処理は『そよかぜ』に任せてある。 兄は何も心配しなくて良い!」
……!
遠くに光点が視え、徐々に大きくなって来た!
空自の長距離空対空ミサイル『メテオ』だ!
「来たぞ! ミサイルの目標は、恐らく兄の『司令徽章』だ! ……弾着前に、
確実に……墜とす!」
……そしてユイは、俺に目を向け、泣きながらも笑顔を浮かべ……
「兄、世話になった。 『おにぎり』美味かったぞ」
と言って、厳しい表情で再び夜空を見上げた。
ユイの手の平がぼんやりと光り、その光がミサイルの光点の大きさと比例するかのように、輝きを増している……!
……そんな……これで、本当に…ユイと…お別れになってしまうのか……?
俺の頭に、ユイと過ごした日々がフラッシュバックした。
美味そうに、笑顔でおにぎりをパクつく姿……
凛々しい軍服姿……
シャワーが済んで「あづい~」と言って駄々をこねる姿……
秋めいた服で、俺の目の前でくるりと回ってポーズを決めた姿……
桃太郎さんのようだと俺が笑った時の、拗ねた顔……
長瀬達と笑い合った時の笑顔……
鷹音さんのオムライスを眺めていた時の嬉しそうな顔……
浴衣姿で「おにぎりが無い」と言った時の泣き顔……
鷹音さんの膝の上で、ぬいぐるみを抱いていた寝顔……
その『総てが消える』なんて……
「ユ イ ー ッ!」
「作戦参謀! 『そよかぜ』は呼べないんですか?」
「無理だ。 今は『炸薬変換作業』と『打ち上げ作業』で手一杯だ」
「そんなの、どうでも良い! 『花火作戦』は中止して下さい!」と、俺が叫ぶが……
「それも無理だ。 今、中止すると、先程のビルの直近で……残りの炸薬が誘爆を起す!」
……そんな……。
ユイが「これが最善の策だ。 ミサイルを『細胞配列変換』すれば、事後処理は『そよかぜ』に任せてある。 兄は何も心配しなくて良い!」
……!
遠くに光点が視え、徐々に大きくなって来た!
空自の長距離空対空ミサイル『メテオ』だ!
「来たぞ! ミサイルの目標は、恐らく兄の『司令徽章』だ! ……弾着前に、
確実に……墜とす!」
……そしてユイは、俺に目を向け、泣きながらも笑顔を浮かべ……
「兄、世話になった。 『おにぎり』美味かったぞ」
と言って、厳しい表情で再び夜空を見上げた。
ユイの手の平がぼんやりと光り、その光がミサイルの光点の大きさと比例するかのように、輝きを増している……!
……そんな……これで、本当に…ユイと…お別れになってしまうのか……?
俺の頭に、ユイと過ごした日々がフラッシュバックした。
美味そうに、笑顔でおにぎりをパクつく姿……
凛々しい軍服姿……
シャワーが済んで「あづい~」と言って駄々をこねる姿……
秋めいた服で、俺の目の前でくるりと回ってポーズを決めた姿……
桃太郎さんのようだと俺が笑った時の、拗ねた顔……
長瀬達と笑い合った時の笑顔……
鷹音さんのオムライスを眺めていた時の嬉しそうな顔……
浴衣姿で「おにぎりが無い」と言った時の泣き顔……
鷹音さんの膝の上で、ぬいぐるみを抱いていた寝顔……
その『総てが消える』なんて……
「ユ イ ー ッ!」
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