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100 コハクと別行動③
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─ヒナタ視点─
カレンとルークがゴブリンに向かっていく。
隣にいたシアンが不安そうな顔でルークを見ている。
「おりゃあぁぁぁ!」
ルークが私の短剣を使って、ゴブリンに剣を振るう。
ゴブリンも持っていた槌で応戦した。
「くっ……」
「ルーク!」
シアンがルークの名前を叫んだ。
力は拮抗している。
ルークは男ではあるが、身体が痩せ細っているため筋力はあまりなさそうだ。
そのせいか、ゴブリンにも苦戦している。
何度もルークの短剣とゴブリンの槌のぶつかり合う音が森に響いている。
しかし、少しだけゴブリンが優勢みたいだ。
そしてルークは握力がなくなったのか、ゴブリンの槌によって短剣が弾かれた。
あ、まずいかも……。
「ルーク!」
シアンが泣きながら叫んだ。
さすがに私も出し惜しみをしないで魔法を行使しようと右手を構えたが……。
「ゴギャアァァァ!」
後方からカレンがゴブリンの首を刎ねた。
いつの間にかカレンは2体のゴブリンを倒していた。
まぁカレンならゴブリンくらい楽勝だからね。
ルークに集中しすぎて見てなかったよ。
「大丈夫か? ルーク」
「あ、ああ。ありがとうございます。助かりました……」
「ルーク大丈夫?」
すぐさまシアンがルークに駆け寄って抱きしめた。
「ちょ、ちょっとシアン!」
ルークが照れている。
私たちの前でもお構いなしに抱きついたシアンに困惑しつつも頭を撫でて慰める。
「心配かけたな……」
「本当だよ……。ルークがいなくなったら私はもう……」
この2人は実は恋人同士なのかと思ってしまう。
違うよね? おじさんはこの年齢の子の恋愛には疎いんだよ。
「カレンもお疲れ様」
「あれくらいなんてことねーよ」
シャルもカレンを労う。
ちょっと魔物と遭遇するという予想外の展開ではあったけど、私たちが一緒で本当によかった。
もし、ルークとシアンの2人だけだったらと思うと……。
「カレンお姉ちゃん、助けてくれてありがとうございます」
「ありがとうございます!」
シアンがカレンに頭を下げてお礼を言う。
続いてルークも頭を下げた。
「気にすんなよ」
「カレン姉ちゃん……いや、カレン先生! 俺に剣術を教えてください!」
「はい?」
突然ルークがカレンに剣術の指南をして欲しいと懇願した。
これは予想外の展開。
カレンも私とシャルを見て困惑している。
「俺は孤児院でも最年長なんです。……だからもっと強くなって、お金を稼いで、孤児院の子供達にたらふく飯を食わせてあげたいんです!」
ルークが頭を下げてカレンにお願いする。
でもルークが強くなるのはいいことだよね。
強くなればさらに高額の報酬がもらえる依頼を受けられるようになる。
そうすれば稼ぎも良くなって、孤児院も苦しまなくて済む。
そんなルークの想いを蔑ろにしてはいけない。
私はカレンに向かって頷いた。
「まぁ、たまにならいいよ……」
「ありがとうございます!」
こうしてカレンに弟子ができました。
─サーシャ視点─
ヒナタお姉ちゃんには何が似合うでしょうか。
イヤリング? 髪留め? シュシュ? ネックレス?
悩みますね……。
ヒナタお姉ちゃんが普段身に付けていないからこそ好みも分かりません。
「コハクちゃんはヒナタお姉ちゃんには何が似合うと思いますか?」
「んー、ママは髪が短いから髪留めよりもこのイヤリング? とかいいかも!」
なるほど。
確かにヒナタお姉ちゃんの髪は銀色でとても綺麗ですが、短髪なので髪留めは不要かもしれません。
「でしたらこのイヤリングとかどうでしょうか?」
私は目の前にあった、花柄のイヤリングを手に取ってコハクちゃんにも見せます。
「可愛いと思うけど、ママはそれよりも少し格好いいものの方が好きかも……」
コハクちゃんはヒナタお姉ちゃんのことをよく分かっているんですね。
私の方が付き合いは長いはずなのに反省です。
やはり四六時中一緒のコハクちゃんの方が好みが分かるんですね。
でも確かに、ヒナタお姉ちゃんは可愛いものを身に付けていない気がします。
下着とかもシンプルな無地のものが多いですし……。
私服も可愛いとは思いますが、無地の服をよく着ています。
ヒナタお姉ちゃんはとても可愛らしいのに勿体無いと思います。
「これとかどうかな!」
そしてコハクちゃんは別の場所から竜をモチーフにしたイヤリングを手に取りました。
「いや、さすがにこれは……」
格好いいんでしょうか?
確かにコハクちゃんには格好良く見えるかもしれませんけど。
どちらかというと男性の方が身に付けるようなものかと……。
コハクちゃんが本当にヒナタお姉ちゃんの好みを知っているのか不安になってきました。
「これがいいんでしょうか?」
「だってママはコハクのことが大好きだから!」
確かにそうかもしれませんけど……。
それでもイヤリングとして身に付けるとは思えません。
でも、ヒナタお姉ちゃんならあり得るのでしょうか?
もう少し、ヒナタお姉ちゃんの好みとかを聞いておけばよかったです。
今までプレゼントは、お姉さまにしか差し上げたことがなかったので失念していました。
「これ綺麗!」
次にコハクちゃんは宝石が埋め込まれたイヤリングを見ていました。
ガラスのケースに入っていてとても厳重に保管されています。
「それはさすがに高価すぎて買えないです……」
「そうなんだ……」
値段を確認するとこのイヤリングは高すぎます。
私のお小遣いを何年も貯めないと買えません。
「そのイヤリングも素敵だと思いますけど……。せっかくですから私とヒナタお姉ちゃん、コハクちゃんでお揃いのイヤリングとかどうでしょう?」
「ママとお揃い!?」
「そうです。いいと思いませんか?」
「すっごくいいと思う!」
コハクちゃんもお揃いという言葉に喜んでいます。
女の子同士のお揃いは嬉しいですよね。
なんか絆で繋がっているって感じで。
私もヒナタお姉ちゃんとお揃いのイヤリングならとても嬉しいです。
私はすぐにヒナタお姉ちゃんに似合いそうなイヤリングを探します。
できればヒナタお姉ちゃんらしいものがいいですかね。
たくさんのイヤリングが並んでいるのですごく悩んでしまいます。
そして一つ一つ見ていってようやくいいものを見つけました。
「これなんかどうでしょう? ヒナタお姉ちゃんにも似合いそうなイヤリングじゃないですか?」
「これママに似合いそう!」
私はイヤリングを手に取ってコハクちゃんに見せます。
どうやらコハクちゃんも気に入ってくれたようです。
……でも少しお高いですね。
私が貯めたお小遣いでも少し足りないです。
「あ、でも、お金が足りないですね……」
「足りないの?」
コハクちゃんが私を見て心配しています。
でもどうしてもこのイヤリングを購入したいです。
どうしましょう……。
「これなら足りそう?」
私が悩んでいると、コハクちゃんが手に金貨を差し出してきました。
え、こんな大金どうしたんでしょう?
「この金貨はどうしたんですか?」
「ママがせっかくだからってお小遣いをくれたの!」
なんてことでしょう。
とても嬉しいのですが、なんか申し訳ないです。
私の計画性が無いばかりにヒナタお姉ちゃんのお金を使うわけには……。
「コハクの初めてのお小遣いでママにプレゼント買ってあげたい!」
コハクちゃんは笑顔で言ってきます。
そうですね。
コハクちゃんもヒナタお姉ちゃんのために何かをしたいんですよね。
私としては少し罪悪感がありますが、お言葉に甘えてコハクちゃんのお金を使わさせて頂きましょう。
「でしたらこれにしましょうか」
「うん! サーシャお姉ちゃん、これコハクにも似合うかな?」
コハクちゃんが不安そうな顔で聞いてきました。
なので私はコハクちゃんにイヤリングを付けてみます。
「とても似合っていますよ」
「本当! よかった!」
早くヒナタお姉ちゃんにお渡ししたいです。
どんな顔で喜んでくれるでしょうか。
今から楽しみで仕方ありません。
「では、コハクちゃん。ヒナタお姉ちゃんのお家に帰りましょうか」
「うん! 早くママに会いたい!」
私の用件も終わりましたので少し早いですが帰ることにします。
楽しい時間は経つのが早いですね。
ヒナタお姉ちゃんたちがいつ頃帰ってくるか分かりませんが、お家で待たせてもらいましょう。
私はコハクちゃんと手を繋いでヒナタお姉ちゃんのお家に向かいます。
カレンとルークがゴブリンに向かっていく。
隣にいたシアンが不安そうな顔でルークを見ている。
「おりゃあぁぁぁ!」
ルークが私の短剣を使って、ゴブリンに剣を振るう。
ゴブリンも持っていた槌で応戦した。
「くっ……」
「ルーク!」
シアンがルークの名前を叫んだ。
力は拮抗している。
ルークは男ではあるが、身体が痩せ細っているため筋力はあまりなさそうだ。
そのせいか、ゴブリンにも苦戦している。
何度もルークの短剣とゴブリンの槌のぶつかり合う音が森に響いている。
しかし、少しだけゴブリンが優勢みたいだ。
そしてルークは握力がなくなったのか、ゴブリンの槌によって短剣が弾かれた。
あ、まずいかも……。
「ルーク!」
シアンが泣きながら叫んだ。
さすがに私も出し惜しみをしないで魔法を行使しようと右手を構えたが……。
「ゴギャアァァァ!」
後方からカレンがゴブリンの首を刎ねた。
いつの間にかカレンは2体のゴブリンを倒していた。
まぁカレンならゴブリンくらい楽勝だからね。
ルークに集中しすぎて見てなかったよ。
「大丈夫か? ルーク」
「あ、ああ。ありがとうございます。助かりました……」
「ルーク大丈夫?」
すぐさまシアンがルークに駆け寄って抱きしめた。
「ちょ、ちょっとシアン!」
ルークが照れている。
私たちの前でもお構いなしに抱きついたシアンに困惑しつつも頭を撫でて慰める。
「心配かけたな……」
「本当だよ……。ルークがいなくなったら私はもう……」
この2人は実は恋人同士なのかと思ってしまう。
違うよね? おじさんはこの年齢の子の恋愛には疎いんだよ。
「カレンもお疲れ様」
「あれくらいなんてことねーよ」
シャルもカレンを労う。
ちょっと魔物と遭遇するという予想外の展開ではあったけど、私たちが一緒で本当によかった。
もし、ルークとシアンの2人だけだったらと思うと……。
「カレンお姉ちゃん、助けてくれてありがとうございます」
「ありがとうございます!」
シアンがカレンに頭を下げてお礼を言う。
続いてルークも頭を下げた。
「気にすんなよ」
「カレン姉ちゃん……いや、カレン先生! 俺に剣術を教えてください!」
「はい?」
突然ルークがカレンに剣術の指南をして欲しいと懇願した。
これは予想外の展開。
カレンも私とシャルを見て困惑している。
「俺は孤児院でも最年長なんです。……だからもっと強くなって、お金を稼いで、孤児院の子供達にたらふく飯を食わせてあげたいんです!」
ルークが頭を下げてカレンにお願いする。
でもルークが強くなるのはいいことだよね。
強くなればさらに高額の報酬がもらえる依頼を受けられるようになる。
そうすれば稼ぎも良くなって、孤児院も苦しまなくて済む。
そんなルークの想いを蔑ろにしてはいけない。
私はカレンに向かって頷いた。
「まぁ、たまにならいいよ……」
「ありがとうございます!」
こうしてカレンに弟子ができました。
─サーシャ視点─
ヒナタお姉ちゃんには何が似合うでしょうか。
イヤリング? 髪留め? シュシュ? ネックレス?
悩みますね……。
ヒナタお姉ちゃんが普段身に付けていないからこそ好みも分かりません。
「コハクちゃんはヒナタお姉ちゃんには何が似合うと思いますか?」
「んー、ママは髪が短いから髪留めよりもこのイヤリング? とかいいかも!」
なるほど。
確かにヒナタお姉ちゃんの髪は銀色でとても綺麗ですが、短髪なので髪留めは不要かもしれません。
「でしたらこのイヤリングとかどうでしょうか?」
私は目の前にあった、花柄のイヤリングを手に取ってコハクちゃんにも見せます。
「可愛いと思うけど、ママはそれよりも少し格好いいものの方が好きかも……」
コハクちゃんはヒナタお姉ちゃんのことをよく分かっているんですね。
私の方が付き合いは長いはずなのに反省です。
やはり四六時中一緒のコハクちゃんの方が好みが分かるんですね。
でも確かに、ヒナタお姉ちゃんは可愛いものを身に付けていない気がします。
下着とかもシンプルな無地のものが多いですし……。
私服も可愛いとは思いますが、無地の服をよく着ています。
ヒナタお姉ちゃんはとても可愛らしいのに勿体無いと思います。
「これとかどうかな!」
そしてコハクちゃんは別の場所から竜をモチーフにしたイヤリングを手に取りました。
「いや、さすがにこれは……」
格好いいんでしょうか?
確かにコハクちゃんには格好良く見えるかもしれませんけど。
どちらかというと男性の方が身に付けるようなものかと……。
コハクちゃんが本当にヒナタお姉ちゃんの好みを知っているのか不安になってきました。
「これがいいんでしょうか?」
「だってママはコハクのことが大好きだから!」
確かにそうかもしれませんけど……。
それでもイヤリングとして身に付けるとは思えません。
でも、ヒナタお姉ちゃんならあり得るのでしょうか?
もう少し、ヒナタお姉ちゃんの好みとかを聞いておけばよかったです。
今までプレゼントは、お姉さまにしか差し上げたことがなかったので失念していました。
「これ綺麗!」
次にコハクちゃんは宝石が埋め込まれたイヤリングを見ていました。
ガラスのケースに入っていてとても厳重に保管されています。
「それはさすがに高価すぎて買えないです……」
「そうなんだ……」
値段を確認するとこのイヤリングは高すぎます。
私のお小遣いを何年も貯めないと買えません。
「そのイヤリングも素敵だと思いますけど……。せっかくですから私とヒナタお姉ちゃん、コハクちゃんでお揃いのイヤリングとかどうでしょう?」
「ママとお揃い!?」
「そうです。いいと思いませんか?」
「すっごくいいと思う!」
コハクちゃんもお揃いという言葉に喜んでいます。
女の子同士のお揃いは嬉しいですよね。
なんか絆で繋がっているって感じで。
私もヒナタお姉ちゃんとお揃いのイヤリングならとても嬉しいです。
私はすぐにヒナタお姉ちゃんに似合いそうなイヤリングを探します。
できればヒナタお姉ちゃんらしいものがいいですかね。
たくさんのイヤリングが並んでいるのですごく悩んでしまいます。
そして一つ一つ見ていってようやくいいものを見つけました。
「これなんかどうでしょう? ヒナタお姉ちゃんにも似合いそうなイヤリングじゃないですか?」
「これママに似合いそう!」
私はイヤリングを手に取ってコハクちゃんに見せます。
どうやらコハクちゃんも気に入ってくれたようです。
……でも少しお高いですね。
私が貯めたお小遣いでも少し足りないです。
「あ、でも、お金が足りないですね……」
「足りないの?」
コハクちゃんが私を見て心配しています。
でもどうしてもこのイヤリングを購入したいです。
どうしましょう……。
「これなら足りそう?」
私が悩んでいると、コハクちゃんが手に金貨を差し出してきました。
え、こんな大金どうしたんでしょう?
「この金貨はどうしたんですか?」
「ママがせっかくだからってお小遣いをくれたの!」
なんてことでしょう。
とても嬉しいのですが、なんか申し訳ないです。
私の計画性が無いばかりにヒナタお姉ちゃんのお金を使うわけには……。
「コハクの初めてのお小遣いでママにプレゼント買ってあげたい!」
コハクちゃんは笑顔で言ってきます。
そうですね。
コハクちゃんもヒナタお姉ちゃんのために何かをしたいんですよね。
私としては少し罪悪感がありますが、お言葉に甘えてコハクちゃんのお金を使わさせて頂きましょう。
「でしたらこれにしましょうか」
「うん! サーシャお姉ちゃん、これコハクにも似合うかな?」
コハクちゃんが不安そうな顔で聞いてきました。
なので私はコハクちゃんにイヤリングを付けてみます。
「とても似合っていますよ」
「本当! よかった!」
早くヒナタお姉ちゃんにお渡ししたいです。
どんな顔で喜んでくれるでしょうか。
今から楽しみで仕方ありません。
「では、コハクちゃん。ヒナタお姉ちゃんのお家に帰りましょうか」
「うん! 早くママに会いたい!」
私の用件も終わりましたので少し早いですが帰ることにします。
楽しい時間は経つのが早いですね。
ヒナタお姉ちゃんたちがいつ頃帰ってくるか分かりませんが、お家で待たせてもらいましょう。
私はコハクちゃんと手を繋いでヒナタお姉ちゃんのお家に向かいます。
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