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出逢い(プロローグ)

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――海上布設型研究都市『スノゥ・ラグーン』へようこそ!――

……生体データ確認、生体基礎トリニティユニットへ転写完了、順次ヘキサグラム連続体を構築中、暫くお待ち下さい並列処理をしておりますが時間が掛かります……
……初期規定値を超えました……小型アバター生成が可能になりました!こちらのリストを参照して下さい……
……類……型化身タイプ……ですね?……アレンジはこちらのツールを……大変お待たせ致しました、おめでとうございます!あなたの半身が誕生しました!!……早速、拡張接続なさいますか?本日は五周年記念のお祭りですよ!!……

――この日、世界を巻き込む狂乱と破壊と言う名のお祭り騒ぎの元となった研究都市は忽然と世界から姿を消した――

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浮かんで……沈んで……たゆたう中で……なにも想いを馳せること無く。
底に――……
暗い中に随分と居た様な……それとも一瞬だったのか……、明かりを感じた身体が脳みそ?だか精神を即座に覚醒させる。

???(あたり一面真っ白?いや、目が覚めてて開けてないだけか……?)

???「……!……?」

声も出せない、まるで自分の喉じゃないみたいだ・・・パニックに陥りそうだが何とか堪えて落ち着いてみると周囲の温度を感じ取れてる事に気付いた。

???(鼻の下にそよ風みたいなのが当たってムズムズする感じ……結構暑いな……手足の平?にフカフカした感じの布?タオル?……うん、触覚は正常みたいだ……でも息してなくない?!苦しくないのに!どうなってんの自律神経!!)

???「……!……!!……すぅ」

生命の危険を感じ、これまでに無い必死さで多分ある筈の鼻と口から息を思いきり吸い込むイメージを繰り返すと、ほんの少しだが鼻腔を空気が通過し急に嗅覚が復活し喉舌に達すると味覚も復活した様な?

???(……?微かに感じるこの焦げ臭さは……オイルと……肉の焼ける?!)

危機意識と自律神経が重なったのか、ビクンッと身体が跳ねると同時に視覚と聴覚も復活し明るい方に何とか意識を向ける。
裂けて崩れた壁から光が差し込んでいるのを認識した途端、耳に子供の泣き叫ぶ声が微かに届く。

???「っ!!……ぶにゃんっ!?」

……無意識に駆け出そうとしてロクに動かぬ身体のまま床に落ちた様だ。
何とかして身体を上げると鏡の様な床に自分の姿が写る、その姿形に一瞬頭の中が真っ白になる。
白い短めの体毛、金の両目、頭上のピンと立った両耳、驚きに伸びた二股の尻尾。
ふと、両の手の平を見るとプニプニの肉球……昔の記憶から懐かしさと愛おしさが込み上げて来るようだ……。

???「……ふっ!」

茫然自失の耳に再び声が届いた時には既に四足で不器用ながらも駆け出していた。
自身の姿を認識出来た事で少しは身体の動かし方がマシになった様だ、そのまま亀裂から外に跳び出し煙の中を声の元へ向かう。

???(凄い煙だ……それにこの臭い燃料にまで引火したか?燃料車に玉突き事故……いや、大型航空機?)

泣き声が近い……埠頭?煙で鼻が利かず潮の匂いを感じ取れなかったのか海の近くだった。
頭が潰れ翼が燃え上がろうとしている機体のこちら側に、スブ濡れの老人が泣く女の子を抱え少しでも遠ざかろうと這いずっている。
すぐ近寄って診ると怪我が酷くとても助かりそうもなかった老人は虚ろな目を空に浮かべて言う、この出血量でよくぞ……ロクに見えてもいないだろう。

老人「……ど、どうか……孫だけでも……」
女の子「やーっ!おじいしゃまと一緒じゃなきゃやだぁぁあ!!」

女の子もずぶ濡れだが目立った外傷は無さそうだ、老人が己が身と引き換えにしてでも守り機体から海に飛び込んだのだろう、この身体で……。
泣き喚く女の子の首後ろのフードを咥え込み引っ張り出す、老人は腕を弛め女の子を押し出す様にしてから微笑んだ。
その時、光とともに爆発が起き衝撃波と爆炎が迫るコンマ何秒かの中、頭に聞こえてきた老人の感謝の言葉に応えようとする自分の意識の底で――

???〘緊急コード発令、トリニティユニット解放、構成するヘキサグラム連続体の質量では子供一人分の緊急避〔いいから、や・れぇえええええ!!!〕……〙

――緊急コードが発現し何重もの糸の様なモノが女の子を包み込み……。

******************

バケツをひっくり返した様な音に目を覚ました。
覚醒と同時に緊急コードが解除されたのか元の猫叉(多分、猫叉)に戻ると女の子がスコールの中に『べチョッ』っと落ちた、……でも起きない。
フードを咥え込み急いで白い半透明な樹?の下に引っ張り込むとクシャミが……そういえば海に落ちてズブ濡れだったよなと思い至る。

猫叉?〔少し思い出した……一般浸水可家屋付きの……すぐ近くだ〕

女の子を咥え引きつつドアに手を当て避難所コードを送り開ける、空調設備を確認してから速乾モードに、吸水サラサラマットに女の子を乗せ、猫の手でスルスルと器用に脱がせては干す、後はガーゼケットを掛け暖かくして寝かせておく。
避難所モードを確認してから外に出るとスコールは止んでいた。

墜落現場はスコールのお陰ですっかり鎮火しているものの酷い有り様だった。
機体は残骸から診て大型飛行艇で微かに曲線を描きながら着水するも減速する間もなく基礎の六角ユニットに激突し大破、乗客が脱出する間もなく炎上したらしい。
その後、爆発して更に炎上……遺体は炭化してバラバラ身元不明……老人の遺体を捜してみたものの爆風で海に投げ出されたのか見つける事は出来なかった。
その時、目の端に掛かった血のこびり付いた銀の円いモノを拾い、あの女の子にとって老人の無惨な姿を見ずに済むのは良い事なのか悪い事なのか判断出来ずにいた。

猫叉?(これは……さて、あの女の子も心配だし戻るか……何故かこんな身体だけど吾輩わがはいの記憶障害も少しずつ回復してる様だし一時的なモノだといいんだけどな……それにしても結構大きな事件なのに誰も駆けつけて来ないしメインシステム?も動いて無いっぽい……まさか)

取り留めも無く思索しているうちに避難場所に戻って来ていた、一瞬躊躇するも扉に猫の手を当てた時に中から悲鳴が聞こえてきた。
扉に体当たりする様に中に飛び込んで目に入ったのはガーゼケットを頭から被り泣きながら老人を呼び探し続ける女の子だった。

女の子「やだ、やだよぅ、おじいしゃまどこ?」
女の子「いうことまもっていつもいい子にしてるよ?」
女の子「いじわるしちゃやだよぅ、うぇぇーん」

女の子の目の前に出る。

女の子「あのときの……!」

目の前に血のこびり付いた円い鎖の千切れたモノを放る……老人の懐中時計だろう……を見た女の子の涙目に怒りが宿る。

女の子「ウソつきお化け猫なんかきらいっ!しんじゃえ!!」

叩かれ蹴られながら(あの老人もこのままじゃ成仏出来ねーな、生命と引換えにこの子を……だしな)嘆息し(んなキャラじゃ無いが応えちまったんだ約定は守るぜ)されるがままにする。
そしてしばらくすると疲れたのか女の子はいつの間にか眠っていた。
女の子に厚手のタオルケットを掛けて吾輩わがはいも横で丸くなり……目の前に転がっていた懐中時計を爪で開けてみる……蓋の裏には老人と女の子の家族と一緒に撮ったであろうモノクロ写真が在った。

翌朝、女の子の泣き声で目が覚めた。
蓋の裏の写真を見たのだろう老人や家族の誰かだろう名を呟きながら懐中時計を胸に抱いてガーゼケットを被り声を押し殺せずに泣いていた。

******************

さて、猫と言えば『おさかな』である!
子供と言えば『よく食べ、よく遊び、よく学び、よく寝る』である!
……いきなりなんだ?と思われるであろーが自分ルールとゆコトで、吾輩わがはいは只今絶賛海の中である!
別に、白目剥いて『ドザエモ~ン!』では無いのである!

悪ノリ止めて真面目に言うと六角基礎の下部には人工漁礁になっていて上部の生体樹?から光ファイバー的に光が降り注ぎ、豊かな珊瑚礁状で魚介類達を育んでいる。
そこに天敵たる我、デビルキャットが暴虐の限りを……ゴメンナサイ何故か大きめのヌボーッとしたおさかなさんに首まで呑み込まれマシタ。

必死猫(うおぉぉあーっ!)

脱出……orz
プランクトンを主食にしているタイプの様で暴れられるのがイヤだったのか『カーァペッ』な感じで吐き出されマシタ。
何時までも遊んでないで女の子の所まで戻らなければ……。

ガリ猫〔お待たせしましたお嬢様〕
女の子「ひっ!……?……」

そんな『キリッ』とした感じで戻るとビクッとした後、微妙な顔をなされてらっしゃるお嬢様。
今の姿は何時もの『もふもふもこもこ』では無く、本体に毛が貼り付きゲッソリと今にも倒れて死にそうな海水まみれだからナー。

女の子が居た場所は砂浜である、中央にある筈の環礁は海の下、自然の砂浜は都市には無い。
それじゃなんで?と言うと答えは人工浜、凹状の基礎に死んだ珊瑚や貝等を砕いて斜めに敷き詰めてある、外洋側は波が高いので消波効果のある形状基礎となっていて大きく重くこちら側の砂とバランスをとっている。
と言う訳で女の子にはここで遊んで待ってもらっていたのである、お弁当(おにぎり)持って。

女の子は段々と暗い顔になっていく、吾輩を見てどうしても老人の事を思い出してしまうのだろうが……ふざけんな。
敷いていたシートの上に網状にした尻尾を解いて出て来たおさかな達がピチピチ跳ねる。
驚いた顔をした女の子の目がおさかなに釘付けなったのを見計らい吾輩わがはいにこびり付いた海水を思い切りブルブルして女の子目掛け払い落とした。

ドヤ猫〔う~んぅ、サッパリ!〕
女の子「……へ?」

女の子は暫し呆然としていたものの、元の姿に戻った吾輩わがはいと自分の姿を見て段々と戦慄き始めた。

女の子「……バ」
ドヤ猫〔ば?〕
女の子「バカァ~!!」
猫DASH〔ホホホ、とっ捕まえてご覧なさ~い〕

吾輩わがはいは距離を取ったあと女の子を小馬鹿にする様に飛び跳ねると両の後ろ足裏を合わせパンパンと打ち鳴らす、女の子は更に顔を真っ赤にして追い駆けてきた。
……第三者から見ると吾輩わがはいは凄い残念な大人に見えるだろうなぁ(あ、いま猫か)……。

――しばらく経って――

切れ味調整した爪を伸ばしおさかなを捌いて丁寧に下拵えしていたトコで、女の子がヨタヨタと戻りシートに突っ伏した。
流石に子供の足で小さい四足の獣を追い駆けるのは無理だろうな……横目で見つつ円い遠赤外線コンロにマグネシウム電池パックをセットしスイッチオン、真上に鍋を吊るし周りに串におさかなや野菜を刺したモノ並べる、タレか塩で焼いていく。
食欲を刺激する匂いに女の子がおにぎりが入った弁当箱をヨイショと持って近づいて来たので尻尾を器用に操り椀を捕り鍋の中身を注いで女の子に渡してやった、先ずは水分。

女の子「おいしーい!」

海水を割って煮込んだワタリガニ?と野菜のスープに薬味を散らせたモノである。
その間に焼けた魚串とおにぎりを並べた膳を女の子の前に置き見目の良い香味野菜を魚串に散らす、小骨は丁寧に取り除いてあるし――はいどうぞ。

女の子「……はむっ、んーぅ~!」

野菜を口に入れる時、少し逡巡しゅんじゅんした様だがお気に召した様だ。
普通のおさかなは塩で細長いおさかなはタレで焼いてみたが逆の組み合わせも良いかも知れない。
女の子が静かになったので顔を向けるとお腹いっぱいになったのかうつらうつらと舟を漕ぎ出していたのでそっと寝かせる。
幸せそうな寝顔だ……、ちょっと丸く開いた口からヨダレが出ているのがご愛嬌だが悪夢に魘されうなされて苦しんでいるより百万倍マシだろう。

猫叉?〔さあ、片付け終わったら避難所まで戻って他にも稼働している食料栽培プラントが無いか探しに行こう〕

******************

女の子の魘されうなされる声が耳に届いた。
また悪夢かと起き上がり女の子を起こそうと頭を近づけた時に異常に気付き赤く火照った顔で荒い息を繰り返す女の子のオデコに肉球を載せる。

猫叉?〔39、いや40℃近い?……あまり高熱が続くと脳に障害が……生理食塩水は作れるけど熱冷ましの効果のある植物を栽培しているプラントは見つかってはいないし薬剤精製プラントなんて最初から……くそ!取り敢えず行動だ!〕

取り敢えず濡れタオルをオデコに乗せ、モニタリング型自動冷却氷嚢をセットし濡れタオルと交換する。
自らの爪を生成しなるべく細い中空針を数本作成、他の真空パックとチューブ等併せて煮沸消毒し生理食塩水をセット、肉球を当て静脈の位置を確認しつつ尻尾で針を正確に刺し点滴が正常に機能しているのを確認してやっと力が抜けてへたり込む。

猫叉?〔やはり薬が必要か?相変わらず苦しそうだし熱もあまり下がらない……せめて解熱剤、免疫力が下がった時の為に抗生物質が用意出来たら……〕

ふらつく身体に喝を入れ外に出る。

猫叉?〔たぶん薬剤精製プラントは稼働して無いだろう……人を介して他のプラントから材料を搬入して精製していた筈だ……〕

考えながらだいぶ歩いて……目の前に裂け目が入った建物が在った。懐かしいような、そうでも無いような……自然と身体は裂け目をくぐっていた。
辛うじて活きている小妖精型端末が翔べずに寄って来る。

樹精端末〔お帰りなさいませ!お客様は今回初めてのダイブによりかなり時間が経過しておりますので早急に意識の統合を行なう必要が御座います〕
樹精端末〔そちらのアバター席にお戻り下されば直ちに開始致します、なお今回の必要時間は08時間程度を予定しております〕
樹精端末〔アバターで活動している間は意識の主体がアバターに統合で本体に戻ります、統合方法ですが本体が主でアバターは副、脳の拡張パーツがアバターでアバターの行なった行動を本体が夢として見て定着する訳です〕
樹精端末〔なお意識の統合を行わないでいると重大な精神疾患を患う可能性が御座います、お気を付け下さい〕

夢ううつな状態で説明を聴きながらアバター席に、ふと隣りの本体が居るであろうシートケースに目を向ける……そこには、

――ミイラ状に干涸らびている吾輩わがはいが――

死んでいるんだよな、脳が認識を拒絶していると言うか絶対認めたく無い。

樹精端末〔ERROR0404、統合プログラムが開始出来ません、RESTARTしま……〕
樹精端末〔致命的なバグが……、サポートセンターに……、応答しませ……〕

他のシートケースも見て廻る……誰も彼もミイラ化し干涸らびていた……。
端末は倒れ、試行を空転させている。

――外に――彷徨う――

結局、女の子の所に戻って来ていた。
手に肉球を置き症状は……変わっていない……どころか悪化している様だ。
ふと、この子の生命になるのも悪く無いかも知れないと思えた。いや、そうしよう。

ねこ?〘開放コード認証、対象遺伝情報確認、対象免疫サポートプログラム実行、ヘキサグラム連続体対象内にて随時トリニティユニットにまで解放、実行中〙

女の子の顔色が段々と良くなっていく、三位同体生体ユニットは免疫的に無敵に近い生体機械の基礎構成最小パーツだ、三つのうち一つでも植物細胞の様に自己完結している。
猫叉の小さな体の半分位が解放され崩壊が始まっている、女の子はもう大丈夫だろう。

女の子「ねこちゃん……?」

肉球を置いた手に握られる。

女の子「ぼろぼろ……ぼろぼろだよ!」

そのまま引き寄せられ抱かれる。

女の子「ねこちゃんもおじいしゃまとおんなじで居なくなっちゃうの?」

大粒の涙がぼたぼた落ちて来る。

女の子「ひとりぼっちはやだよぅ、いっしょに居ようよぅ」

まったく死ねなくなっちまったなと、前足で方向を示した。

******************

女の子「そういえばおなまえはあるの?なんてなまえ?」
猫叉?〔結局、吾輩わがはいは死ななかった、それどころか……〕
女の子「い~ぱいっいるもんね!ぜーいんなまえつけなきゃ!!」
猫叉?〔いや、みんな吾輩わがはいだから……〕

そう、増えた、2ダース位どーんと。
あの時、女の子と共に裂け目から飛び込んだ吾輩わがはいは電源を落としアバタープログラムを初期化、量を指定していなかったので溢れるほど溜まっていた連続体を使い身体を再構築するハズだっのだが……。

樹精端末〔以上でよろしいですか?〕
女の子「え~っとね!かわいいこもっといっぱい!」
樹精端末〔はい、全て仔猫タイプですね〕

吾輩わがはいがアバター再構築に入ってた間のコトだった。
意識野がとてつもなく広がったので理由を聞くとアバター同士は常に通信状態にあるそうで一々いちいち意識統合を行なう必要無し、コードを同時に複数走らせる事で更に高度なプログラムを使えるとのコト。
まぁ、いいか……名前の続きだ。

女の子「わたしはね!『未緒』だよ!」
猫叉?〔〘みお〙か、うん似合ってる、吾輩わがはいは……〕

そう言えば今まで筆談した事無かったなあと思いつつ、地面に爪で『しらたま』と書く。

未緒「しらたまちゃん……あんみつ……たくさんいるからおつきみ?」

未緒のお腹が盛大に鳴った……『『『ズザザッ』』』と震えながら後ずさる吾輩わがはい達であった。

******************

しらたま〔皆んな!準備はいいか!!〕
猫24匹「((((((にゃ~!))))))」

多重コード認証――意識野全体をプログラムが掻き乱し歪みを巻き起こす。
歪みは吾輩わがはい達を包み込み、全てを眩いばかりの光の線に換えた。

しらたま達〘((((((合体!))))))〙

歪みが中心に集まると同時に弾けて白い髪に金の瞳の少年が現れる。
少年は近くで遊んでいた未緒を見つけると、その手を取……小脇に抱えて走り出す!?

未緒「え、おにいちゃんだあれ?どこいくの~?」

知らない人どころか危ないヒト(笑)を嫌がらない事に心配になりつつ、少年は未緒を無視して光の射す方へ……空、疾走ってんぞ!オイ……眼下には結晶の雪六花、都市の全体像を背景にガッツポーズで是非とも言いたかったアノ台詞を叫んだ。

少年「『吾輩わがはい達の冒険はこれからだ!』」

……『すぱーん』と頭をハリセンの様なモノで思いっ切りはたかれ、やがて海にナニカが落ちる音がした。





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ゆじじの次回作に乞うご期待下さi『すぱぱぱぁああんっ!!!』tteeee!?……あぅぅ。
読み辛くてスイマセン、オチがこんなんでスイマセン、プロローグが長くてスイマセンデシタ……(パタリ
ゆじじの最期(違)まで読んで下さり誠にありがとうございます、でわまた。
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