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第四十二回、全日本早押しクイズ大会
高校生の部、最終決戦!!
…では、最後の問題です。
南妙法蓮華経を唱え、
立正安国論を記したのは誰?
ピンポーン!
おおっーと!ここで初挑戦、望月優が
一番最初に回答のボタンを押しました!
…さて望月君、回答をどうぞ!
「あ、えっと、日蓮大聖人…です」
ピンポーピンポー!!
なんと、大会初挑戦の望月優が決めました!
第四十二回、全日本早押しクイズ大会
高校生の部、優勝は望月優です!!!
おめでとうございます!!
元々クイズはお好きだったんですか?
「いえ、生まれつき記憶力が高くて、
勉強とか、好きだったので」
なるほど!
素晴らしかったで
ブチッ
司会が喋り終わる前に、
テレビの電源を切った。
そして彼は、ある人間に電話を掛けた。
「もしもし兄さん?ああ、今テレビを
見てたんだけど、」
『おいサボんなっつったろ』
「ごめんごめん。でも、いい人材が
見つかったんだよ!」
『は?』
「記録係。ぴったりだよ!」
「だから、ちょっと情報を持ってきて欲しいんだ」
『…名前は?』
「望月優。身長165cmほど、
年齢は16~18くらい。」
『了解。密偵とピッカーにも連絡しとけよ』
「うん、了解ー」
『…サボんなよ?』
「どーしよっかなー」
ブツッ
「…切りやがった」
ある部屋の一角、彼は
兄の行動に若干の殺意を覚えながらも、
新しくやってくるであろう人間に、
興奮を抑えられずその時を待ち続けた。
*****
おい、望月!お前、クイズ大会優勝したんだろ!
すげー!俺にもクイズ出してよ!!
そんなに頭よかったんだなー、お前。
あわ、あわわわわ。
やばい、どうしよう…。
「あの、あ、か、帰ってもいいですか、
あっ、あの、ちょ、」
望月優。高校1年生の夏。
これからの人生で恐らく一番注目を浴びている瞬間だ。
今まで、地味~~なオタクだった僕には、
この夢のような地獄絵図の対処が追いつかなかった。
あ、どうもこんにちは。
昨日放送されたクイズ大会で優勝した僕を見て、
今日の朝、登校から下校まで、
まるで僕が有名人のように、人が群がっていたのだ。
帰れない。アニメ見たい。
僕としては、優勝したのは一ヶ月近く前だし、
自慢じゃないけど、クイズは楽勝だった。
それに、あまり人と関わりたくない僕には、
今更わいわいやられても迷惑だった。
…そんなこと言ったら殺されちゃうけど。
はぁ~、どうしよう…
と、ため息をついた時だった。
ぶぉぉぉぉぉおおおおん!!
?!?!
今の何?!車、のエンジン音……?
パニックになった周りを差し置いて、
何やら人が車から降りてきた。
人影は、どんどんこちらに近づいてくる。
その人たちは、僕の周りの大群を掻き分けて、
…って僕?!
何?!なんかやらかしたかな?!
ヤクザ?!Yakuza?!喧嘩?!
と、僕の前に現れたのは男3人。
「君って確か、望月君、だよね?」
「うえ、え、あ、なんで知って、」
「ああ、怪しい者では無いから安心して」
「というか、こんな街中で喧嘩も何も
出来たもんじゃないぞ」
一人は、片目の隠れた黒パーカーの白メッシュ。
一人は、前髪長めの黒髪に黒パーカーの白メッシュ。
二人は兄弟?二人目の方が、背が高い。
一人は、黒帽子黒パーカーの青髪。
この、どこからどう見ても怪しい三人に、
詰め寄られている。
「どちら様、ですか」
「名乗ることは出来ないけど、君を借りに来た者さ」
「?!」
「ちなみに、住所年齢身長誕生日家族構成、
なにからなにまで調べ尽くしたから、
抵抗は一切無駄だよっ★」
人混みの後ろから、もう一人出てきた。
小柄で可愛い女の子だけど、ここら辺の子じゃない。
「まぁとりあえず借りる。
要らなくなったら返すから安心しとけ」
と、3人目は言った。
…あれ、この人女の人かな。
意外と声が高かった。
そ、それより!!
「借りるって、どういうことですか?!」
「まんまの意味だよ、
詳しいことは別部屋で説明するから、
とりあえず大人しくついてきてね」
ヤバイ。やばい、本格的にヤバイ。
れっきとした誘拐じゃないか!!
腕を掴まれた。
「はっ、離してください!!」
出来る限り、大声で言った。
周りのみんなも、一生懸命罵声雑言を
言って、引き剥がそうとしてくれてる…。
「だから、暴れないでってば」
そう、聞こえたのが最後だった。
恐らく何かを嗅がされて、皆の
痛い悲鳴を聞きながら、僕は意識を手放した。
…死ぬのかな。僕は。
to de Continues…
高校生の部、最終決戦!!
…では、最後の問題です。
南妙法蓮華経を唱え、
立正安国論を記したのは誰?
ピンポーン!
おおっーと!ここで初挑戦、望月優が
一番最初に回答のボタンを押しました!
…さて望月君、回答をどうぞ!
「あ、えっと、日蓮大聖人…です」
ピンポーピンポー!!
なんと、大会初挑戦の望月優が決めました!
第四十二回、全日本早押しクイズ大会
高校生の部、優勝は望月優です!!!
おめでとうございます!!
元々クイズはお好きだったんですか?
「いえ、生まれつき記憶力が高くて、
勉強とか、好きだったので」
なるほど!
素晴らしかったで
ブチッ
司会が喋り終わる前に、
テレビの電源を切った。
そして彼は、ある人間に電話を掛けた。
「もしもし兄さん?ああ、今テレビを
見てたんだけど、」
『おいサボんなっつったろ』
「ごめんごめん。でも、いい人材が
見つかったんだよ!」
『は?』
「記録係。ぴったりだよ!」
「だから、ちょっと情報を持ってきて欲しいんだ」
『…名前は?』
「望月優。身長165cmほど、
年齢は16~18くらい。」
『了解。密偵とピッカーにも連絡しとけよ』
「うん、了解ー」
『…サボんなよ?』
「どーしよっかなー」
ブツッ
「…切りやがった」
ある部屋の一角、彼は
兄の行動に若干の殺意を覚えながらも、
新しくやってくるであろう人間に、
興奮を抑えられずその時を待ち続けた。
*****
おい、望月!お前、クイズ大会優勝したんだろ!
すげー!俺にもクイズ出してよ!!
そんなに頭よかったんだなー、お前。
あわ、あわわわわ。
やばい、どうしよう…。
「あの、あ、か、帰ってもいいですか、
あっ、あの、ちょ、」
望月優。高校1年生の夏。
これからの人生で恐らく一番注目を浴びている瞬間だ。
今まで、地味~~なオタクだった僕には、
この夢のような地獄絵図の対処が追いつかなかった。
あ、どうもこんにちは。
昨日放送されたクイズ大会で優勝した僕を見て、
今日の朝、登校から下校まで、
まるで僕が有名人のように、人が群がっていたのだ。
帰れない。アニメ見たい。
僕としては、優勝したのは一ヶ月近く前だし、
自慢じゃないけど、クイズは楽勝だった。
それに、あまり人と関わりたくない僕には、
今更わいわいやられても迷惑だった。
…そんなこと言ったら殺されちゃうけど。
はぁ~、どうしよう…
と、ため息をついた時だった。
ぶぉぉぉぉぉおおおおん!!
?!?!
今の何?!車、のエンジン音……?
パニックになった周りを差し置いて、
何やら人が車から降りてきた。
人影は、どんどんこちらに近づいてくる。
その人たちは、僕の周りの大群を掻き分けて、
…って僕?!
何?!なんかやらかしたかな?!
ヤクザ?!Yakuza?!喧嘩?!
と、僕の前に現れたのは男3人。
「君って確か、望月君、だよね?」
「うえ、え、あ、なんで知って、」
「ああ、怪しい者では無いから安心して」
「というか、こんな街中で喧嘩も何も
出来たもんじゃないぞ」
一人は、片目の隠れた黒パーカーの白メッシュ。
一人は、前髪長めの黒髪に黒パーカーの白メッシュ。
二人は兄弟?二人目の方が、背が高い。
一人は、黒帽子黒パーカーの青髪。
この、どこからどう見ても怪しい三人に、
詰め寄られている。
「どちら様、ですか」
「名乗ることは出来ないけど、君を借りに来た者さ」
「?!」
「ちなみに、住所年齢身長誕生日家族構成、
なにからなにまで調べ尽くしたから、
抵抗は一切無駄だよっ★」
人混みの後ろから、もう一人出てきた。
小柄で可愛い女の子だけど、ここら辺の子じゃない。
「まぁとりあえず借りる。
要らなくなったら返すから安心しとけ」
と、3人目は言った。
…あれ、この人女の人かな。
意外と声が高かった。
そ、それより!!
「借りるって、どういうことですか?!」
「まんまの意味だよ、
詳しいことは別部屋で説明するから、
とりあえず大人しくついてきてね」
ヤバイ。やばい、本格的にヤバイ。
れっきとした誘拐じゃないか!!
腕を掴まれた。
「はっ、離してください!!」
出来る限り、大声で言った。
周りのみんなも、一生懸命罵声雑言を
言って、引き剥がそうとしてくれてる…。
「だから、暴れないでってば」
そう、聞こえたのが最後だった。
恐らく何かを嗅がされて、皆の
痛い悲鳴を聞きながら、僕は意識を手放した。
…死ぬのかな。僕は。
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