進め、我らが総統祖国の為に。

KRONOS

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本編

戦争国家の女兵士

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『緊急連絡!罪人が暴れだした!
俺だけでは制御不可能だ!援軍頼む!!』
「了解した。ケインとカルに頼んでおく。
しばらく待機していろ」
『わか…た!』
途切れ途切れの通信機から、
かなり苦戦している様子が見られる。
さすが、大量殺人犯といった所だ。

「ああぁあぁあああ!殺す!」
「……!くそ、強い…」

ぶんぶんと振り回される刀を避けるので
精一杯なのに、確実に体制を崩しに来る。
こんなに発狂しているのに、戦い方だけは
至って冷静に動き続けるのが厄介だ。

ぐ、と脇腹に突き出されるのを躱し、
壁を蹴って宙に浮き、ポケットナイフで
切りかかるが、当たり前の様に躱され、
地につくまでに驚異の速さで持ち直し
すぐ、体制を崩しに来る。
ざっと2時間。そろそろ体力も神経も限界なのだが、
あちらは息一つ切れずに、かすり傷すらない。
ここまで来ると精神がバキバキにされてくる。

バ、とドアが開き、
「援軍に来た!!大丈夫か?!」
「こちらは大丈夫だが、発狂している。
今、大丈夫そうでもかなりの労力を使っている
はずだから、死なせないようにしてくれ」
「りょーかい」
なるべく早く抑えるように。

三人で戦っても、まだ倒れない。
「こ、こいつ何者だよ?!」
「本気でヤバイって!!」

殺人鬼とサバイバーを呼んでも倒れない。
驚異の身体能力と戦い慣れした頭。
なんら軍人と変わらなかった。

だが、ここはゾチ帝国の幹部達だ。
自分より強いやつを見るとさらに燃えて、
何度も諦めることはなく戦い続ける。

とはいっても、もうそれも限界だが。
でも、ここで総統を呼ぶ訳にもいかない。
どうしようか。
予想外の出来事に、必死に頭を回す。

すると、どこからともなく黒い影。
黒は、殺人犯に刀を突きつけた。
殺人犯は、ピタリと動きを止めた。
黒が何かを呟いた。
殺人犯は、泣き出した。

それもこれも全て、一瞬の刹那で。
現実を理解するのに、しばらく時間がかかった。
「……キル」
「おう、どうした」

ぽつりと呟いた俺の言葉に反応して
振り向いたのは、

「三人も行かせたのに苦戦、か」

「幹部として情けないぞ?」

我らが総統だった。

そして、我らが総統はあり得ないことを口にした。
「面白い。コイツ、仲間にしようぜ」

泣きじゃくる女の子に近づき、
再び刀を突きつけた。

もうさっきの威厳はなく、
すっかり治まったようだ。

「ー生きたいか」
「…えっ」

「答えろ。生きたいか?」
少女は、こくこくと頷いた。

「ならば、選択肢をやろう。

一つは、ここで一生過ごす
二つは、ここで幹部となる
さぁ、どちらかを選べ」

いやそれ選択肢一つしかないだろ、と
ツッコミたかったが、彼女の選択を待つ事にした。

「…私、でいいなら、幹部をやらせて、くださ、」
総統は満足した様子で刀を下ろした。
「よし、ならばいいだろう」

案内してやれ、とまたもや仕事を俺に
押し付ける。なんやねん。

「その前に、怪我の手当しようか」
ひょっこりと、保険医が現れた。

そういえば、俺ら血まみれだ。
「、は、はい…っ」
バタッ。
「ぎゃあああ倒れたぁああ!!」
「今すぐ運べぇええええ!!!!」

もー!また忙しくなる!!!

to be continue…

ーーーーーー
戦闘シーン出せてよかった!
次回からいよいよ本編みたいなもんです。
彩ちゃんつおい\(^o^)/オワタ
更新お楽しみに★
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