僕を監禁したのは、、、

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焦り(煌翔視点)

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 これは、大翔のために大事なことだ。
















 わずかに残っている理性を消し去り、俺はまた、ご飯を作って、大翔に食べさせる。

 実は、毎食大翔のご飯には、あるものが入っている。

 それは······劇薬だ。しかし、大翔が苦しむようなものではない。効力は、一つ目は成長を阻害する薬。摂取し続ければ、それからずっと、体のすべての機能が成長を停止する。
 二つ目は、記憶が少しづつ無くなっていく薬。毎日のように顔をあわせている人は記憶は消えないけれど、二日以上会っていない人は、大翔の記憶から消えてしまう。しかし、完全には無くならず、俺がその人の話をすれば、わずかに思い出すことができるらしい。本当は忘れ去ってほしいのだが、そんな薬は毒性が強く、少し大翔が苦しんでしまうから、これで妥協している。
 三つ目は睡眠薬。しかしこの睡眠薬は、普通のやつとは違い、摂取してからの効きが遅い。そのかわり、かなり効力は強く、寝ると半日以上は寝続ける。大翔が親の家にいた時、不安なのか大翔は寝不足だったのを知っているから、たくさん寝てほしいと思い、入れている。
 四つ目···この薬は本当に強力だから、大翔が嫌だと言って俺に抵抗したときにしか入れないつもりでいる薬だ。

「体の筋肉の働きが停止する薬···か···。」

 要するに、この薬を飲めば、大翔は全く動けなくなる。しかもこれは毒性が強く、強烈な頭痛と倦怠感を催す。出来れば使わないと決めているのだが、どうしようもないときは使用する。

 そして、これらの薬にすべて共通しているのは、甘く感じる成分が入っていることだ。そのせいで、大翔に気づかれかけている。大翔を学校に行かせる気はないから、家で眠ってもらっている。勿論、睡眠薬で強制的に。

 ただ、学校で一つ問題があった。
 大翔が休んでいる理由は適当に言えばいいが、彩という女が俺に聞いて来るのだ。

「ねぇ、本当に大翔くんは風邪で休んでるの?」
「え?そうだけど。何か?」
「いや、ならいいけど···。」

 たぶん大翔は、こいつに俺から呼び出されていることを話したんだ。明らかに疑っている。こいつは俺の家は知らないはずだが、少し警戒しておかないと。



 しかし、不吉な予感がしたのが、彩が家事都合を理由に早退したことだ。周りの奴らにも、そんなことは言っていない。さらに怪しいと思ったのは、親の迎えが無かったこと。

···もし大翔を探されていたらどうしようか。
俺の親は同級生といえば誰でも家に上げてしまう。

俺も学校を早退し、家に猛スピードで帰った。

···焦りが募る。もし大翔がいなかったら。そんなことで頭がいっぱいになっていた。



部屋に入ると、まだ大翔の姿はあった。
(···良かった。逃げられてない···。)
落ち着く俺の心の奥から、感情が湧き上がる。






···逃がしたくない。
···俺のものにしたい。
···ずっと俺だけを見ていてほしい。
···大翔がずっといい子でいるように。
···ちゃんと躾けてあげないと。




そこから、俺はどんどんおかしくなっていった。


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