断頭台の悪役令嬢!ゲームのハッピーエンドが死亡フラグだったなんて聞いてない!

LENA

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お父様との会話

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 コンコン…執務室に向かってノックをする私

「ん?誰だ?」
「私です。サラです。」
「おぉ…サラか!入っていいぞ!」
「失礼します。」
「お…おぉ?…なんか急に大人っぽい挨拶ができるようになったんだな?どうした?」

 あ…まずい…つい大人の頃の癖でやってしまった…
 いきなり5歳児がこれじゃ怪しまれる…なんとか誤魔化さなきゃ…

「えーと…あの…お父様のお手伝いが出来るように勉強したのです…」
「サラ…」

 ちょっと無理があったか…まずどこで誰に教わったって話になるし色々矛盾だらけになる。いきなり失敗した…

「サラァアアア!!うちのサラはなんていい子なんだ。どうしてこんな天使が生まれてしまったのか。こんな幸運に恵まれてしまっては私の人生の幸運全て使い切ってしまっているんじゃないか?これじゃこの先の人生が恐ろしいよ。」

 なんか頭のおかしなことを言いながらお父様が私を抱きしめ頬ずりをしてきた。
うぐ…いたひ…
 どうやらうちのお父様は完全な親バカだった様だ。

「それでお父様…少しお聞きしたいのですけど二ヵ月後の今日は何かご予定はございますか?」
「ふむ…随分藪から棒な話だな。どうした?なにかあるのか?確かその日は特に用事がなくなんもないが…あ…私には直接関係ない事だが王家の馬車が通るな…なんでも国王の娘…王子の妹に当たる方をつれて移動しなきゃならない事になったらしい」

 おおお!!なんて神会話!見事な私のほしい会話を返してくれた。お父様大好き!

「あら?それはまた…珍しい事ですね。でもあのあたりって盗賊が出たりしません?」
「ははは!何を言うか。あんなところで盗賊が出たなどという話は聞いた事がないぞ?」

 え…今までにないところでの襲撃…意外な事にお父様と話するだけでだいぶ有意義な情報が手に入った。

「でももしかしたら突然そういうこともあるかもしれませんわ?そうだ!この際うちの護衛もつけてお父様が影ながらお守りすればいいんじゃないですか?王家を守るのも貴族たるものの務めです。」
「ぶふ…なんだそれ…確かに貴族にはそういう義務もあるが…しかし私は男爵だぞ?末端も末端…そんなものがいちいち王族を守りに行ったりなんてしないぞ普通。」
「そ、それは違いますわ!今は例え男爵だとしてもお父様ならきっとこの先侯爵にもなれる器!そんな方がそのようなお考えでは困りますわ!」
「ぶははははは!!なんだそれは!私が侯爵???サラは夢があっていいなーサラがそこまで言うなら私もがんばってみるかなー」
「まったくサラには負けたよ。王女様を見たいがためにここまで言葉で攻めてくるとはなぁ…」
「え…あ…うん…私王女様見て見たいです!」

 なんか王女見たさに適当な理由つけてわがまま言ったと思われたようだ…不服だけどそれでよしとしよう。
 実際見てみたい気もする。前の世界では会う事もかなわなかったからね…
 とりあえず、これでお父様立身物語の第一幕の下準備はできたかしら?
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