断頭台の悪役令嬢!ゲームのハッピーエンドが死亡フラグだったなんて聞いてない!

LENA

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王子のがんばり

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 私がじっと王子のあざを見つめていると王子がそれに気づき自分のあざを手で隠した。

「こ、これはだな!なんでもないんだ!単なるかすり傷だ。」

 さらによく見て見ればその傷を隠した手もひどかった。ほんとにかすり傷がいくつかありマメが出来ていた。
 あー…なるほど…
 私は王子を慈しむような目で見ながら言った。

「王子…とてもがんばっていらっしゃるんですね。感激いたしました。私も王子のお役に立てるようによりいっそうがんばりたいと思います。」

 いあー…ホント良かった。イリス王女生存ルートになって王子が剣がんばんなくなったらどうしようかと思ったけどちゃんとがんばってくれているみたいでホント安心した。未来の歴史にイレギュラーが多くなると私に勝ち目がなくなっちゃうからね。たすかったぁ

「ま、まて、何もお前までがんばる事はないだろう…(そんな先へ行かれちゃボクが困るよ…)」

 最後のほうは何言ったのか私には聞き取れなかったが私だってがんばらなきゃイリス王女基準の王子の妻になるんですもの…並大抵の事ではダメよ。

「王子はいずれこの国の王になられるお方。そんな方ががんばっておられるのに私たち家臣が怠け者では国の恥であります。そのような事はあってはなりません。誰からも馬鹿にされないように文句を言わせないように自分を磨かなくてはならないのです!」
「誰がお前を恥だといっているんだ!そんなものいるものか!そんな奴がいたら俺が叱ってやる!(そうだよ…恥だと思われているのはきっと僕のほう。そんなボクより優れてるサラが恥なら僕の立場はどうなるんだ。まったく…)」

 ズキューン!!

 お、お、王子に「俺のサラを馬鹿にする奴がいたら俺が許さない!」って言われちゃった!!
 やばい…キュン死にしちゃう。どうしよう。あ…王子が私をキュン死にさせるから衝撃で一瞬頭が真っ白になちゃってまた後半の声が聞こえなかった。
 まぁいいか。

「王子にそんな風に言っていただけるなんて私本当に感激です。」
「当然のことを言ったのだ。どこに感激する要素が…」
「そうですね…王子にとっては当然のことなのですね。その下のものも分け隔てなく守ろうとする優しさをこれからも忘れずもち続けてくださいね。」
「あ、あぁ…よくわからないがわかったぞ」

 こんな会話をしながら私たちのお茶会?逢瀬?の楽しい時間は過ぎ去り終わるのだった。




「なんか二人が正確に分かり合えるのはまだ先のことになりそうだな。ロバートよ」
「そのようで…陛下」

 なにやら国王とお父様が話していたが私には内容は聞こえなかった。
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