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これはデート??

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 そんな事を考えながらレオンニードの服を買った。出来れば試着とかもしてもらいたかったがなにせいまはレオニードではなくレオノーラちゃんなのでそんな子が男の子の服を着ようとするとか絶対ダメでしょ?
 そういうわけで大体のサイズで買うことにした。帰ってから着てもらおう。
 そして、今度は私の服選びと言う事になった。貴族なので中古と言うわけにもいかずしかし大貴族でもないのに5歳程度の私の服をオーダーするのも微妙な無駄使いなので新品ではあるが既製品を買うことにした。

「うーん…どれがいいかな…レオンじゃなくてレオノーラちゃんはどれがいいと思う?」
「え、え…あ、うん…どうしよ…女の子の服なんてわからないよ…でもちゃんとやりきらないと…」

 すごく困惑しているレオン。困ったレオンの顔も可愛い。

「そ、それじゃーこれなんてどうかな?フリルのリボンが付いててサラっぽいイメージだと思うんだけど。」

 ふむふむどれどれ?そしてサラっぽいイメージとはどういう意味なんだろう…服選びを頼んでおきながらそっちのが気になってしまう。
 私のイメージってなんなんだろう?フリルのリボンなんだからやっぱ可愛いと思ってくれているのかな?
 でももしかして、子供っぽいとか馬鹿っぽいとか思われてるとかじゃないよね?もしそうならショックなんだけど。そこの所きっちり聞いておきたい所だけどそれこそそんな事を問い詰めてたら子供っぽいし馬鹿っぽいかもしれない。
 そんな風に思われるのやっぱ嫌なのでここは大人の余裕を見せて対応するしかない。

「うん、そうだね。レオノーラちゃんが選んでくれた服にするよ。そのほうが私も嬉しいし。」

 うん、気にしてない風に出来ただろうか。でも、これってよく考えたら彼氏に洋服選んでもらって喜んでる女の子みたいだな。
 あれあれ?よくよく考えたらこれってデートなんじゃないのかな?レオンの格好がアレだから意識してなかったけどこれは買い物デートって奴だよね??
 うかつだった。気づかなきゃ良かった。気づいてしまったら意識しちゃってダメだわどうしよう。
 前世の時も前々世もデートらしいデートなんてしてないからな。

 はぁ…ふぅ…おちつけ私。きょどったりしたらかっこ悪いよ。中身は私のがお姉さんなんだから、で、デートくらいなんて事ないんだから大丈夫大丈夫…

「サラー?買う服決まったか?お前は何着たって可愛いからそんな悩まなくても良いぞ?」

 あ…よく考えたらお父様もいましたわ。父親同伴はデートじゃないね。
 またもお父様…むむむ…さてはお父様って雰囲気クラッシャーなのでわ?
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