断頭台の悪役令嬢!ゲームのハッピーエンドが死亡フラグだったなんて聞いてない!

LENA

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人質

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 どうしていつもこうなっちゃうんだろう…自分の考えとは裏腹な行動をしてしまう。
 私は気がつけば前に出てそう叫んでいた。

「「サラ!?」」

 お父様とレオンが顔面蒼白になって私を見ている。

「なんだ?てめぇは!ガキはすっこんでろ!」

 そう言って男は手に持った刃物…シミターとかいうやつかな?ゲームとかで見た事がある湾曲した刀…を振り回している。
 あぁ怖い…

「私はクラーク子爵家の娘。サラ=クラークよ!我がクラーク家が治めるこの町の領民を傷つけることはこの私が許しません!人質なら私にしなさい!」

 なに言ってんだろう私。こんなの貴族の娘とか関係ないしどう考えても平民の命<貴族の娘でしょうに…効率的に考えればこんなのどんだけ愚かな行動かって言うのもわかってる…でも、私の中にあるなにかが私に行動させる。

「ほぉ…お貴族様の娘か…そりゃいいな…よし!お前こっちへ来い!」

 これでもう後には引けない…そして私は一番近くにいたレオンに耳打ちをした。

「レオン…落ち着いて聞いてください。答えは右じゃなく左です。反対なんです。宝石はおとりです。正解は左です。これをお父様にあとで伝えてください。そして助けに来てください。おねがいします。」
「何の話か分からないけど、わかった…必ず伝える。でもどうしてこんな危険なことを…」
「わかりません…でもレオンは自分だけが助けられるかもしれない手段を持っていた時、自分が危険になるからって黙ってみていられますか?」
「サラ…君って人は…」

 レオンは困ったような笑顔を浮かべ私を見る。

「私にはその手段があったんです…それだけです。」
「だったらぼくが変わりに…」

 レオンなら必ずそう言い出すと思っていたから答えは決まっていた。

「ダメです。私じゃ多分レオンを助けれません。そんな気がします。」

 よくわからないけどそんな気がした。そんな選択肢を選んだときの未来なんて知らないけど多分そうなっている気がする。

「おい!なにしてやがる!早くしろ!お前が人質になると言ったんだろうが!」

 そう言ってまたシミターを振り回す男…
 まったく今生の別れになるかもしれない会話くらいゆっくりさせるのが悪役の流儀じゃないのかしら?ホント無粋な奴らだ。

「それじゃ…レオン…お願いね」

 …そう言って私は犯人達のところに向かった。
 足が震える。正直しっかり歩けている自信がない。もしかしたら変な歩き方になってないかな。地面を踏んでる感覚すらない。緊張とか恐怖とか色々な感情が混じって体の感覚が麻痺しているようだ。
 あぁ…しっかりしないと…こんなんじゃ犯人にあっさり殺されてしまうわ。

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