断頭台の悪役令嬢!ゲームのハッピーエンドが死亡フラグだったなんて聞いてない!

LENA

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もう一人の私の正体

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「あなたの言いたいことはわかったわ。でもその前に自分をゴミみたいに言うのをやめなさい。私あなたの正体に気づいてるんだからね。あなたでしょ!私が尻込みしそうな時に一歩踏み出す勇気をくれているのは!」
『な、な、なんのことでしょうか?私には分かりませんわ。』

 さっきまで無表情ですました顔してたサラが初めて動揺したような表情を浮かべる。

「ごまかしても無駄よ!私はあんな好戦的じゃないし勇気なんてない。今までは少し変だなと思ってたくらいだけどさすがにマーカスに対しての行動はおかし過ぎるもの。『えぇ…よくわかったわ…あなたが私を侮っているということを。せっかく良い線行ってたのに残念だったわね。私を殺せばあなたたちの勝ちだったのに…今回の知恵比べは私の勝ちね。』とか絶対私言わないし。私が今マーカスに持ってる感情は助かってよかったってくらいで、レオン王子やイリス王女を殺されかけた事をあんな激しく恨むような気持ちはないもの。あの行動の原動力はどう考えてもあなたしかありえないわ。」

 ギクリ…

『うぅ…そうですわ。あなたの想像通りです。ごめんなさい…私のようなゴミの寄せ集めが一時的でも行動の支配を奪ってごめんなさい。』

 何を言ってるんだかこの子は…

「あのね…私は別にこの事を問い詰めてあなたを責めたい訳じゃないのよ?むしろ感謝してるくらいよ。処刑されたときの苦しみを引き受けてくれて意気地なしな私の背中を押してくれて。」
『ほんとに?完全消去とかしない?』

 さっきまでの『ですわ』口調はどこに行ったのやら…子供っぽくなってしまった。そんなに私本体に知られるのが怖かったのだろうか。自分自身を消去なんて普通しないでしょ…
 あぁでも処刑の苦しみから逃れるために片方の人格に押し付けた本来の私を思えば勝手な行動をする存在は完全消去を考えても不思議ではないのかもしれない。ひどいやつだな私。

「だからあなたはゴミじゃないしこれからもふがいない私の背中を押して勇気をくれるとうれしいわ。」
『うぅ…よかった。ちゃんと話が出来て。あなたの気持ちが分からなくてずっと怖かった。分離してしまった後の感情は分からなかったから。』
「そっか。だいじょうぶ。あなたも私の一部なんだから…だからこれからもおねがいね?」
『うん…わかったわ。』
「それじゃそろそろ現実に戻るわね。」
『うん…あ…そうそう…伝えなきゃいけないことがあるんだけど…この回復魔法…自分に使うと寿命縮むから基本的には自己治癒能力に頼ったほうがいいわ。』




 なななななななななななんですと!?


 現実に帰る前にサラが爆弾を投下してきた。
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