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鏡の中へ····[4-2]
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彼らの手掛かりを知るために、わたしは数人の人に会いに行った。その一人である少年····いつも····此処に····居る····少年。その少年こそが今のわたしにとっては、期待に応える事が出来る人物と言っても良いのである。幾つかの都市····居心地の良い石の都市があった事を知る人は、少ない。少年は言う。 ····何時か····此処で····。····何時か····此処で····。わたしの頭の中で····その言葉を何度も繰り返す····。····何時か····此処で····。 この少年は、一体何が言いたいというのだろうか? わたしは頭を傾けずにはいられなかった。彼処に一体何が在るというのだろうか? 少年の語る物語(※)は、わたしを驚かせ釘付けにした····。アイルランドをはじめ、北方の妖精や少妖精などの話、水晶玉の占いの話、魔力によって地中から出現したという、ドナウ河畔のコルマ城の話、小妖精リユタンの話、魔法使いの話、古代インドの伝説の樹木カルパ=タルーの話、月明かりでダンスをするオベロンの話、インド神話の妖精アプサラの話、水中に住むニンフの話、小アジアの古代王国の王ミダスの話····。とりとめのない話は、わたしの気持ちを高鳴らせた。 少年は、人の心の中に住む、失われた記憶を甦らせる事が出来る人なのである····。····何時か····此処で····。 少年の話は、まるでこの現実世界にありながら、わたしの知らない現実と関わりがある事を物語っているようである。 ※少年の語る物語は、「地獄の辞典/コランド·プランシー(床鍋剛彦訳)」から引用させていただきました。
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