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自動作曲装置
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作曲家N氏のスタジオに、Oレコード会社の支配人が仕事の依頼に来た。「レコーディング の締め切りには、まだだいぶ日があるけど、どうかしたんですか?」 N氏はためらった。 「いや、今日はその件で来たのではないのです····」 「といいますと····」「今日は自動作曲装置を見せに来たのです」「自動作曲装置?」 N氏は、驚いて目をぱちくりさせた。「ええ、この装置は、新たに開発されたシステムを採用しているのです。ですから、あなたがこのボタンを押すだけで、あなたの脳波を読み取る事が可能です。あなたの脳波は、このフロッピー·ディスクに記録されます。あとは自動的に作曲します。ですからあなたは、毎回このボタンをボタンを押すだけでいいのです」「私の脳波を···!?」「ええ、ただし、この仕事は、あなたの思考が最も重要な仕事です。細かい説明は順を追って説明します。ここにガイダンスがあります。これをよく読んで下さい。いい仕事を期待してますよ!」 ★ ★ それからというもの、N氏はこの新たに開発された自動作曲装置のおかげで、バリバリといい仕事が出来るようになったということです。今日もいつものように、自動作曲装置のスピーカーから、コンピューターの声が聞こえてくる。「オツカレサマ。キョウノ シゴトハ コレマデデス。アナタハ ユウボウナ サッキョクカデス。ガンバッテキ クダサイ····」
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