父親に会うために戻った異世界で、残念なイケメンたちと出会うお話【本編完結】

ぴろ

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動きだす

いよいよです

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そして迎えた当日の朝、いつもと違う皆の装いに大興奮の俺です。

まず朝登場したトピアス、フォレストの騎士団の制服着てます。
しかも式典用のやつ。
カッコいい~昨日ルーカスからも聞いてはいたんだけど、フォレストは緑なんだよ色が…それをグリーンの瞳のトピアスが着たら似合わない訳ないじゃん!

ちなみにドラゴア紺色のシールズは青だって、最高か…

うちに泊まってたルーカスが俺の衣装を見にきたんだけど…何なんルーカス…俺の心臓を止めにきてるの?
昨日の騎士服通常バージョンからの正装…あの最初のチャラホストからのギャップはズルいな…好きになっちゃうよ…ダメダメ…

父さんはキラキラ公爵様だし母さん聖女様だし、アハトの正装もキレイすぎた…
そして王宮につけば右も左もロイヤルな皆様…お祖父様素敵すぎます。お髭は今日の正装の為に存在していたんですね…
ヨエルは本物の天使なのか?
そしてクラウス…絶対何かあったよ、キラキラ王子が進化してる。

「アキ兄様、素敵です。今日は宜しくお願いしますね」

天使がやってきた。壇上に上がるまでは俺のお隣にいてくれる、ヨエル宜しく!

「ねぇヨエル、クラウス雰囲気変わったよね…」

「アキ兄様のせいですよ、甘すぎてもう僕お腹一杯です!」

え、俺?ブラックヨエルが口を尖らせながら話してくれたんだけど、この間俺がお節介を発動したあの日から急に二人共頭がお花畑になったらしい…なんで?

「アキ兄様が二人の気持ちを確認したんですよね?」

ん?確認したかな?
あ~あれか…二人とも嫌いじゃないって言うからさ、そこは好きって言い換えてみなって言ったな…
確かに俺の部屋で何回か好きって言わせたけどあれは練習だよね…

「アキ兄様に言われて気がついたんですって」

そうなのか…俺キューピットって事?いまいち腑に落ちないけど二人が幸せならいいか…

ヘルマンニが来て、皆を会場に誘導してくれる。宰相服?威厳3割増しでカッコいい。
母さんみてデレデレしなければもっといいんだけどな…残念。

大広間には既に沢山の人が集まっていた。右手には三か国の代表、左手にはフォレストの王族と主要な貴族の方々。

俺達は最前列に案内される。
お祖父様夫婦に続いて両親、そしてヨエルと俺…順番に入場するとざわめきは静けさに変わる。

分かるよ~俺は今王族の凄さを体感している。もし最初に会ったお祖父様が今日の感じなら恐くて話なんかできなかったと思うもん。
ヨエルだって口尖らせてたくせに、今は完璧な王子様だ。

俺大丈夫?
今日はトピアスも会場にいる。
キョロキョロしない、姿勢を正して前を見る。
トピアス見てて、俺やればできる。
さあ始まるよ。


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