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はぐくむ
貴公子様は反省し、勇者様は嫉妬する
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「すまない…自分だけ果ててしまった…」
カイ、落ち込んでます。
「気持ちよかったよ、謝らないで…」
「しかし書物には相手が絶頂を迎えるまで果てないようにと書いてあった…」
「ちゃんと気持ち良かったよ、カイは?気持ちよくなかったの?」
何だ…ちゃんと気持ちいいって…
「最高だった。気持ちが良すぎて我慢が出来なかったから…次こそはちゃんと…」
「二人共気持ちよければそれでいいの、知らない人が書いた言葉なんて気にしないで…」
俺は全裸で何を言ってるんだ…冷静になってくると現状が見えてくる。
「カイ大変、今何時?帰らなきゃ!」
時計を確認すると日付が変わるまであと一時間…
セーフかな?
再び転移で部屋に戻る。
「カイ二回も転移して魔力大丈夫?」
「アキの魔力もらったから大丈夫だ。二人の魔力が溶け合ってびっくりするくらい調子がいい…それよりアキは大丈夫か?」
「大丈夫、少し違和感があるけどカイがいるみたいで嬉しい…暖かい魔力が身体の中を巡ってる感じがするんだけど、これがカイの魔力?」
「アキは私を幸せにする天才だな…そうか…アキには私の魔力が暖かく感じるのか…
嬉しいな…遅くまで付き合わせてしまってすまなかった…今日は帰る」
「大丈夫だよ、気を付けて帰ってね…おやすみ」
名残惜しそうに帰るカイを見送ったら、スマホもどきが着信を告げる。
「カイは?」
「今帰ったとこ…」
「そうか、余裕見せようと思って格好良く帰ってきたけど、やっぱりアキ不足…」
「忙しいのにごめんね…」
「ダニール様を牽制したかった。頼りないけど悪いやつじゃない…アキも気に入っただろ?」
「優しい方だと思う。皇帝の威厳って意味では頼りないかもしれないけど、きっと良い皇帝になると思った…」
「ほらね、やっぱり」
「良い方だなって思うのと好きは違う。俺は二人で精一杯、他の人が入り込む隙なんてないよ」
「わかってる。わかってるのに心配になるんだ、自分がこんなに面倒臭い男だと思わなかった…」
ルーカスからこんな話聞くなんて新鮮…
「ルーカスはいつも余裕たっぷりだと思ってたから、俺だけに見せてくれる一面は新鮮だし嬉しい…」
「見せたくないけどな…」
「アキ、週末サファにこないか?あの二人が早く連れて来いって五月蝿い、あと連れていきたい所がある」
「多分大丈夫だと思う。明日トピアスに確認してみるね」
「ありがとう、遅くにごめんな…おやすみ、アキ愛してる…」
「おやすみ…」
ばぁちゃん、初めて愛してるって言われた…顔が…熱い…
カイ、落ち込んでます。
「気持ちよかったよ、謝らないで…」
「しかし書物には相手が絶頂を迎えるまで果てないようにと書いてあった…」
「ちゃんと気持ち良かったよ、カイは?気持ちよくなかったの?」
何だ…ちゃんと気持ちいいって…
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「二人共気持ちよければそれでいいの、知らない人が書いた言葉なんて気にしないで…」
俺は全裸で何を言ってるんだ…冷静になってくると現状が見えてくる。
「カイ大変、今何時?帰らなきゃ!」
時計を確認すると日付が変わるまであと一時間…
セーフかな?
再び転移で部屋に戻る。
「カイ二回も転移して魔力大丈夫?」
「アキの魔力もらったから大丈夫だ。二人の魔力が溶け合ってびっくりするくらい調子がいい…それよりアキは大丈夫か?」
「大丈夫、少し違和感があるけどカイがいるみたいで嬉しい…暖かい魔力が身体の中を巡ってる感じがするんだけど、これがカイの魔力?」
「アキは私を幸せにする天才だな…そうか…アキには私の魔力が暖かく感じるのか…
嬉しいな…遅くまで付き合わせてしまってすまなかった…今日は帰る」
「大丈夫だよ、気を付けて帰ってね…おやすみ」
名残惜しそうに帰るカイを見送ったら、スマホもどきが着信を告げる。
「カイは?」
「今帰ったとこ…」
「そうか、余裕見せようと思って格好良く帰ってきたけど、やっぱりアキ不足…」
「忙しいのにごめんね…」
「ダニール様を牽制したかった。頼りないけど悪いやつじゃない…アキも気に入っただろ?」
「優しい方だと思う。皇帝の威厳って意味では頼りないかもしれないけど、きっと良い皇帝になると思った…」
「ほらね、やっぱり」
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「わかってる。わかってるのに心配になるんだ、自分がこんなに面倒臭い男だと思わなかった…」
ルーカスからこんな話聞くなんて新鮮…
「ルーカスはいつも余裕たっぷりだと思ってたから、俺だけに見せてくれる一面は新鮮だし嬉しい…」
「見せたくないけどな…」
「アキ、週末サファにこないか?あの二人が早く連れて来いって五月蝿い、あと連れていきたい所がある」
「多分大丈夫だと思う。明日トピアスに確認してみるね」
「ありがとう、遅くにごめんな…おやすみ、アキ愛してる…」
「おやすみ…」
ばぁちゃん、初めて愛してるって言われた…顔が…熱い…
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