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第4章
第38話
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第38話
グレムに手渡した金を奪って逃げて行った男達をグレムは追いかけて行って、しばらくすると顔中傷だらけで落ち込んで戻ってきた。
「クソ!仲間だと思っていたのに、アイツらに追い付いくと殴りかかってきやがった。
大体おっさんが悪いんだぞ!皆んなの前であんな大金を俺だけに渡すから!」
「グレム。お金なんてもう良いじゃない」
いつの間にか戻って来ていたマリエさんは、落ち込んだグレムをソッと胸元に引き寄せて抱きしめた。
「でも、金が無いと他所の国に行っても生活が出来ないぜ」
「いいよ。地道に冒険者として頑張ればいいじゃない。私も手伝うから」
「マ、マリエがそれでも良いなら、もういいかな」
「仕方ない。ならグレムに再度金を渡そう」
「いや、おっさん。それはダメだ。
一度でも俺の手に金を手渡したんだ。だからおっさんは俺にまた金を払う必要は無い」
グレムとマリエさんがお金について諦めた所で再度渡そうと、金が入った麻袋に指を突っ込むとグレムは俺の手首を掴んで、そう言い放った。
でも、このままでは俺の気持ちもモヤモヤしたままだ。それならばと大和までの道案内を頼めないだろうか?それならこの国も出られて、道案内として報酬も払えて一石二鳥だ。
「そうか、なら大和までの道案内か、もしくは途中までの行き方を教えて貰えないか?それなら金は渡せるだろ?」
「それなら良いけど。おっさん金はそんなに持ってるのか?」
「金の事は心配するな。持ってるし必要な物資があれば、生き物以外で何でもじゃないが出してやる。それにグレム言ってたじゃないか。他所の国に行って恋人と商売するんだって。アレってマリエさんとって事だろ?だったらグレムはマリエさんと一緒に国を出て一緒に道案内してくれよ」
「あの、おじさま。グレムは私だけじゃなくて、この教会で一緒に暮らしてます子供達も一緒に養うつもりでいるんで、道案内するとしたらグレムだけになってしまいます」
俺がグレムに金の事、道案内の事を熱く語ると、おずおずとマリエさんは俺を見つめながら小さく手を上げて、道案内するとしたらグレムだけでって言い放った。それについてはどうなのだろうとグレムを見るとグレムも頷いた。
「ああ、そうだな。手間はかかるけど、俺が一人でおっさんを案内して戻ってくるのが、一番良いだろうな」
「でもグレム、どうせ国を出るなら子供達も含めて一緒に出た方が良くないか?
安全面の事なら、俺と使い魔達に任せてくれ。
馬の用意とか出来ないけど、子供達が下手に逸れたりしなければ普通に俺一人でも守れると思う。
それに、こんな国にマリエさんと子供達を残す方がかえって危なくないか?」
俺がそう提案すると、グレムは顎を指で触りながら考え出した。
「そうだな。おっさんの言う通りだ。多少危険でも今の王都にマリエ達だけを置いてはいけない。
マリエ、一緒に国を出よう!」
「でも…」
「でもじゃない!多分この機会を失ったら、しばらく国を出る事が出来そうにない気がするんだ。
それに俺がいなくなったら誰がマリエ達を守るんだ。金を奪って行ったアイツらは当てに出来ないし、おっさんじゃなくても俺が守る!だから一緒に来い」
「グレム……そうね。分かったわ。そこまで言うならグレム、私達を守ってね」
「おう!任しとけ」
「話しは着いたみたいだし、行けるならなるべく早く行きたいと思う。用意は早めにして欲しい。
俺はちょいと仲間が出発したかどうかの様子を見てくる」
「はあ?おっさん、どうやってだ?
一度、此処を出たら再度戻れないぜ」
「それについては問題ない。
そういう訳で、ちょいと行ってくる」
俺はグレムにそう言うと、教会の出入口の扉をガタガタと外して外に出て扉を再度閉めた後、姐さん達と別れた森に転移した。
森に転移したのはいいが、辺りは暗く全く何も見えない状態だ。
辺りが暗すぎる為、危険だと分かっているが光源を落とした光の玉を想像魔法で出すと、樹々の間に兵士達が何かを探すかの様ウロついているのが見える。
「おい!お前、こんな所で何をしている!
この光はなんだ!」
兵士に見つかってしまった。
兵士が近づいて来る前に多少明るくなった回りを見渡すが、姐さんはおろか馬車すらも見当たらない事から、俺が王都に向かって直ぐこの場を去ったと思って間違いないだろう。
兵士達は剣で木々を伐採しながら、こちらに近づいて来た為、教会前に転移して戻り扉を開けるとグレムは首を傾げた。
「あれ?おっさん、仲間の様子を見に行くんじゃなかったのか?それとも、やっぱり外に出られなかったか?」
「いんや、行ってきたよ。
仲間はやっぱり居なかった。
これで、心置きなくグレムに道案内を頼める」
「はあ⁉︎どうやってだよ!あー、そうかそうか。おっさんの仲間も既に王都に入っていたんだな。それで、おっさんは既に入っていた仲間がまだ王都にいるか様子を見に行ったんだな」
「もうそれでいいよ。どうせ準備が出来次第、分かる事だしね。ところで未だに意識が朦朧としている女性達はどうする?」
「え?それはおっさんが決める事じゃないのか?
正直、俺は牢で死んだ知り合いの奥さんと見知ってる女以外はどうでもいいんだけどよ。他の女達を連れて行くなら、おっさんが面倒みろよ。
じゃ、俺はマリエの手伝いをしてくる。
おっさんは適当にその辺で寝てて良いぜ」
グレムはそれだけ言うと教会の奥に行ってしまった。そして、これからどうするか考えていると、転移して戻ってきてから、教会内を走り回っていた子供達の姿が見当たらないが、夜も遅い事からもう寝たのだろうと思い、虚ろな目をした女性達から離れた長椅子に横になった。
弟君の姉は相変わらず床にいて、俺を睨んでいるが気にせず俺も軽く仮眠に入る事にしようと目を閉じた。
グレムに手渡した金を奪って逃げて行った男達をグレムは追いかけて行って、しばらくすると顔中傷だらけで落ち込んで戻ってきた。
「クソ!仲間だと思っていたのに、アイツらに追い付いくと殴りかかってきやがった。
大体おっさんが悪いんだぞ!皆んなの前であんな大金を俺だけに渡すから!」
「グレム。お金なんてもう良いじゃない」
いつの間にか戻って来ていたマリエさんは、落ち込んだグレムをソッと胸元に引き寄せて抱きしめた。
「でも、金が無いと他所の国に行っても生活が出来ないぜ」
「いいよ。地道に冒険者として頑張ればいいじゃない。私も手伝うから」
「マ、マリエがそれでも良いなら、もういいかな」
「仕方ない。ならグレムに再度金を渡そう」
「いや、おっさん。それはダメだ。
一度でも俺の手に金を手渡したんだ。だからおっさんは俺にまた金を払う必要は無い」
グレムとマリエさんがお金について諦めた所で再度渡そうと、金が入った麻袋に指を突っ込むとグレムは俺の手首を掴んで、そう言い放った。
でも、このままでは俺の気持ちもモヤモヤしたままだ。それならばと大和までの道案内を頼めないだろうか?それならこの国も出られて、道案内として報酬も払えて一石二鳥だ。
「そうか、なら大和までの道案内か、もしくは途中までの行き方を教えて貰えないか?それなら金は渡せるだろ?」
「それなら良いけど。おっさん金はそんなに持ってるのか?」
「金の事は心配するな。持ってるし必要な物資があれば、生き物以外で何でもじゃないが出してやる。それにグレム言ってたじゃないか。他所の国に行って恋人と商売するんだって。アレってマリエさんとって事だろ?だったらグレムはマリエさんと一緒に国を出て一緒に道案内してくれよ」
「あの、おじさま。グレムは私だけじゃなくて、この教会で一緒に暮らしてます子供達も一緒に養うつもりでいるんで、道案内するとしたらグレムだけになってしまいます」
俺がグレムに金の事、道案内の事を熱く語ると、おずおずとマリエさんは俺を見つめながら小さく手を上げて、道案内するとしたらグレムだけでって言い放った。それについてはどうなのだろうとグレムを見るとグレムも頷いた。
「ああ、そうだな。手間はかかるけど、俺が一人でおっさんを案内して戻ってくるのが、一番良いだろうな」
「でもグレム、どうせ国を出るなら子供達も含めて一緒に出た方が良くないか?
安全面の事なら、俺と使い魔達に任せてくれ。
馬の用意とか出来ないけど、子供達が下手に逸れたりしなければ普通に俺一人でも守れると思う。
それに、こんな国にマリエさんと子供達を残す方がかえって危なくないか?」
俺がそう提案すると、グレムは顎を指で触りながら考え出した。
「そうだな。おっさんの言う通りだ。多少危険でも今の王都にマリエ達だけを置いてはいけない。
マリエ、一緒に国を出よう!」
「でも…」
「でもじゃない!多分この機会を失ったら、しばらく国を出る事が出来そうにない気がするんだ。
それに俺がいなくなったら誰がマリエ達を守るんだ。金を奪って行ったアイツらは当てに出来ないし、おっさんじゃなくても俺が守る!だから一緒に来い」
「グレム……そうね。分かったわ。そこまで言うならグレム、私達を守ってね」
「おう!任しとけ」
「話しは着いたみたいだし、行けるならなるべく早く行きたいと思う。用意は早めにして欲しい。
俺はちょいと仲間が出発したかどうかの様子を見てくる」
「はあ?おっさん、どうやってだ?
一度、此処を出たら再度戻れないぜ」
「それについては問題ない。
そういう訳で、ちょいと行ってくる」
俺はグレムにそう言うと、教会の出入口の扉をガタガタと外して外に出て扉を再度閉めた後、姐さん達と別れた森に転移した。
森に転移したのはいいが、辺りは暗く全く何も見えない状態だ。
辺りが暗すぎる為、危険だと分かっているが光源を落とした光の玉を想像魔法で出すと、樹々の間に兵士達が何かを探すかの様ウロついているのが見える。
「おい!お前、こんな所で何をしている!
この光はなんだ!」
兵士に見つかってしまった。
兵士が近づいて来る前に多少明るくなった回りを見渡すが、姐さんはおろか馬車すらも見当たらない事から、俺が王都に向かって直ぐこの場を去ったと思って間違いないだろう。
兵士達は剣で木々を伐採しながら、こちらに近づいて来た為、教会前に転移して戻り扉を開けるとグレムは首を傾げた。
「あれ?おっさん、仲間の様子を見に行くんじゃなかったのか?それとも、やっぱり外に出られなかったか?」
「いんや、行ってきたよ。
仲間はやっぱり居なかった。
これで、心置きなくグレムに道案内を頼める」
「はあ⁉︎どうやってだよ!あー、そうかそうか。おっさんの仲間も既に王都に入っていたんだな。それで、おっさんは既に入っていた仲間がまだ王都にいるか様子を見に行ったんだな」
「もうそれでいいよ。どうせ準備が出来次第、分かる事だしね。ところで未だに意識が朦朧としている女性達はどうする?」
「え?それはおっさんが決める事じゃないのか?
正直、俺は牢で死んだ知り合いの奥さんと見知ってる女以外はどうでもいいんだけどよ。他の女達を連れて行くなら、おっさんが面倒みろよ。
じゃ、俺はマリエの手伝いをしてくる。
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