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第一章 出逢い(5)
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言葉を紡ぐことを許されず唇を塞がれた。いいように口唇を愛撫され、息を継ぐ間に開いた唇の隙間から濡れた舌が侵入してくる。咄嗟のことで抵抗が遅れた上条は、月城の胸に両手をあて押し留めようとした。鍛えあげた体躯からも力の差は歴然であり、やがて重い体が覆い被さり座席シートに押し倒されてしまう。肉厚な舌で敏感なところを擽られ、「……あっ……」と吐息を漏らした。感じたことのない快感に上条は狼狽る。
「処女か?」
低音の甘い声が耳朶を打つ。けれど羞恥を掻き立てる言葉にカッとなり、上条は月城の頬を張った。ーーその瞬間、カチという音がして上条のこめかみに銃口が向けられる。助手席に座っていた黒服のマッチョな男の鋭い視線と共に。
「藤堂、無粋な真似はよせ!」
運転席から叱責が飛んだ。
「……しかし……申し訳ありません」
藤堂は渋面を崩さず銃を終い、前方に姿勢を正した。二人の部下がいたことを今更のように思い出した上条は、銃を突きつけられた恐怖と第三者の前で行為に及ばれたことへの羞恥と怒りで体が震えた。未だ上条の上にいる男を睨みつけるが、月城はなんの興味もないような顔をして、今度は上条の首筋に唇を這わせてきた。
「……や……やめろッ」
「こっちに集中できないのか?ーー仕方ない……。柳澤」
「かしこまりました」
「処女か?」
低音の甘い声が耳朶を打つ。けれど羞恥を掻き立てる言葉にカッとなり、上条は月城の頬を張った。ーーその瞬間、カチという音がして上条のこめかみに銃口が向けられる。助手席に座っていた黒服のマッチョな男の鋭い視線と共に。
「藤堂、無粋な真似はよせ!」
運転席から叱責が飛んだ。
「……しかし……申し訳ありません」
藤堂は渋面を崩さず銃を終い、前方に姿勢を正した。二人の部下がいたことを今更のように思い出した上条は、銃を突きつけられた恐怖と第三者の前で行為に及ばれたことへの羞恥と怒りで体が震えた。未だ上条の上にいる男を睨みつけるが、月城はなんの興味もないような顔をして、今度は上条の首筋に唇を這わせてきた。
「……や……やめろッ」
「こっちに集中できないのか?ーー仕方ない……。柳澤」
「かしこまりました」
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