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第百二十話
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いつもは制服や戦闘服に身を包んでいる皆だが、今日は色とりどりのドレスに身を包んでいてとても煌びやかだ。
その中でも一際輝いて見えるのが、お色直しをして真っ白なサマードレスに着替えたサナだ。
長い髪をアップにして細い肩やうなじを露にしたサナも、いつもとは違う雰囲気で可愛らしい。
なんだか今すぐにでも押し倒してセックスしたい気分になって来る。
披露宴が終わって招待客が帰ったら、すぐさまサナを抱きたい。
例えその瞬間に王都に魔物が襲撃して来ても、サナとのセックスが終わるまで待たせる。
待たないなら消滅させる。待っても消滅させるけど。
それくらいサナとセックスしたい!
が、披露宴の後は温泉の引き渡し行事があるから、それが済むまでは我慢だ。
新郎新婦の入場から始まった披露宴だが、今現在も大いに盛り上がっている。
取り仕切っているのは日本の披露宴を知っている未希、あずさ、陽菜だ。
本物のウエディングプランナーばりに動き回っている。
招待客のほとんどは馴染みが無いだろうが、庭で披露宴を行っているので立食パーティー形式を採用している。
テーブルに座って料理が運ばれて来るのを当然と思っている連中なので不満が出るかと思ったが、意外にもあっさりと受け入れられて好評だ。
「こうした決まりに縛られないパーティーも良い物ですな。来月に行う娘の誕生パーティーも、立食パーティーにしようと思います」
「決まった席では全員とお話することは出来ませんものね。この形式は本当に素晴らしいですわ」
「立食パーティーもですけど、全てのお料理が美味しいこと!安田侯爵がお生まれになった世界のお料理だそうですわよ!」
「これは是非ともレシピをお聞きして、うちの料理長にも作ってもらわないと!」
などなど、賛辞が聞こえて来る。
この世界の貴族たちは新し物好きなのかも知れないな。
後日談だが、王宮や各貴族の屋敷の料理長がうちの屋敷に料理研修に来た。
教会でのフラワーシャワーは見物人も参加してくれて、素晴らしく華やかだった。
それにも増して盛り上がったのはブーケトスだ。
「花嫁が投げたブーケを受け取った人は、次に結婚できると言い伝えられています」
司会をしていた未希が言うと、それだけで大騒ぎだ。
庭に設えられたステージ上からサナが後ろ向きにブーケを投げると、ワーワーキャアキャアと嬌声が上がる。
俺を含めた数少ない男たちはその光景を唖然として眺めていた。
よく見ると女王陛下の側近のセリカまでがブーケトスに参加しているじゃないか。
もしやカレン陛下まで参加しているのかと疑ったが、陛下は少し離れた所でデザートのケーキを皿にいくつも盛り付けて嬉しそうに食べていた。
『色気より食い気』なだけな気がしないでもないが、陛下は陛下で亡き夫の先王を今でも愛しているのかも知れないな。
屋敷の住人だけではなく参列者の貴族やその令嬢までもが参加したブーケトスだが、投げられたブーケはメイド長のアイナがキャッチした。
この場合、妻ではなく側室ということになるんだろうな。
側室証明を発行してあげたら良いのかな?
大いに盛り上がった披露宴も夕方には終わり、招待客たちも引き出物のケーキを持って帰って行った。
応援に来てくれていた王宮メイドたちや騎士隊も『振る舞い酒』ならぬ振舞い料理とデザートを食べて満足気に王宮に引き上げて行った。
いつもは賑やかに感じる屋敷だが、あれだけ大勢のゲストや応援が帰った後だとやはり静かに感じてしまうから不思議な物だ。
そう言えば、お祝いの意味を込めて教会と屋敷の前で子供たちに日本のお菓子を配った。
これも大好評だったので、結婚式の恒例行事にしたい。
まだ市中では日本のポテトチップなどの菓子は売っていないので、今回は日本で買って来た洋菓子を詰め合わせた物だが、近いうちに菓子類を含む日本の商品をこの世界で販売する計画だ。
披露宴の招待客の中に第二騎士隊副隊長のアリアのお母上も居たので、アリアとの婚約をも含めて挨拶を交わしておいた。
お母上はライトリヒ商会を営んでおり、ありとあらゆる商材を商店に卸す商売をしている。
またライトリヒ商会はレムリア王国の商業ギルドも兼ねているので、王都で日本の商品を販売したり縫製工場で生産した服の販売をしたいと提案しておいた。
お母上もとても興味を持ってくれたので、後日改めて屋敷に来てもらい話をすることを約束してくれた。
その際に主だった商店の店主たちとも顔を繋いでくれるとも言ってくれたので心強い。
日本の高品質な化粧品や服飾品、美味しい食材や菓子類を販売したいと考えているんだが、この世界のギルドを通さず商売するのは良い事ではないし、そもそも販路を確保しないと売ることも出来ないからな。
ギルド長たるアリアのお母上の存在は非常に大きいのだ。
この国の商売の長のお墨付きを貰えるんだから、大手を振って商売が出来る。
それに小売りをするのは自分たちではなく既存の商店だ。
ギルドや商店にとってもメリットが有るし、俺にとってもメリットしかない。
ケーキやパンについてはメイドや使用人がスキルを習得しつつあるので、近いうちに屋敷の近くにパンと洋菓子の店を開業して任せようと思っている。
今日の披露宴の招待客たちの反応を見る限りは何の心配も無いと思うが、準備が整うまではしっかり屋敷の食事やデザートで練習してもらってそのスキルを伸ばしてもらいたい。
その他にもクリーニング店などの開業も良いなと考えているが、まずは日本の商品を売り込むことが先決だな。
その中でも一際輝いて見えるのが、お色直しをして真っ白なサマードレスに着替えたサナだ。
長い髪をアップにして細い肩やうなじを露にしたサナも、いつもとは違う雰囲気で可愛らしい。
なんだか今すぐにでも押し倒してセックスしたい気分になって来る。
披露宴が終わって招待客が帰ったら、すぐさまサナを抱きたい。
例えその瞬間に王都に魔物が襲撃して来ても、サナとのセックスが終わるまで待たせる。
待たないなら消滅させる。待っても消滅させるけど。
それくらいサナとセックスしたい!
が、披露宴の後は温泉の引き渡し行事があるから、それが済むまでは我慢だ。
新郎新婦の入場から始まった披露宴だが、今現在も大いに盛り上がっている。
取り仕切っているのは日本の披露宴を知っている未希、あずさ、陽菜だ。
本物のウエディングプランナーばりに動き回っている。
招待客のほとんどは馴染みが無いだろうが、庭で披露宴を行っているので立食パーティー形式を採用している。
テーブルに座って料理が運ばれて来るのを当然と思っている連中なので不満が出るかと思ったが、意外にもあっさりと受け入れられて好評だ。
「こうした決まりに縛られないパーティーも良い物ですな。来月に行う娘の誕生パーティーも、立食パーティーにしようと思います」
「決まった席では全員とお話することは出来ませんものね。この形式は本当に素晴らしいですわ」
「立食パーティーもですけど、全てのお料理が美味しいこと!安田侯爵がお生まれになった世界のお料理だそうですわよ!」
「これは是非ともレシピをお聞きして、うちの料理長にも作ってもらわないと!」
などなど、賛辞が聞こえて来る。
この世界の貴族たちは新し物好きなのかも知れないな。
後日談だが、王宮や各貴族の屋敷の料理長がうちの屋敷に料理研修に来た。
教会でのフラワーシャワーは見物人も参加してくれて、素晴らしく華やかだった。
それにも増して盛り上がったのはブーケトスだ。
「花嫁が投げたブーケを受け取った人は、次に結婚できると言い伝えられています」
司会をしていた未希が言うと、それだけで大騒ぎだ。
庭に設えられたステージ上からサナが後ろ向きにブーケを投げると、ワーワーキャアキャアと嬌声が上がる。
俺を含めた数少ない男たちはその光景を唖然として眺めていた。
よく見ると女王陛下の側近のセリカまでがブーケトスに参加しているじゃないか。
もしやカレン陛下まで参加しているのかと疑ったが、陛下は少し離れた所でデザートのケーキを皿にいくつも盛り付けて嬉しそうに食べていた。
『色気より食い気』なだけな気がしないでもないが、陛下は陛下で亡き夫の先王を今でも愛しているのかも知れないな。
屋敷の住人だけではなく参列者の貴族やその令嬢までもが参加したブーケトスだが、投げられたブーケはメイド長のアイナがキャッチした。
この場合、妻ではなく側室ということになるんだろうな。
側室証明を発行してあげたら良いのかな?
大いに盛り上がった披露宴も夕方には終わり、招待客たちも引き出物のケーキを持って帰って行った。
応援に来てくれていた王宮メイドたちや騎士隊も『振る舞い酒』ならぬ振舞い料理とデザートを食べて満足気に王宮に引き上げて行った。
いつもは賑やかに感じる屋敷だが、あれだけ大勢のゲストや応援が帰った後だとやはり静かに感じてしまうから不思議な物だ。
そう言えば、お祝いの意味を込めて教会と屋敷の前で子供たちに日本のお菓子を配った。
これも大好評だったので、結婚式の恒例行事にしたい。
まだ市中では日本のポテトチップなどの菓子は売っていないので、今回は日本で買って来た洋菓子を詰め合わせた物だが、近いうちに菓子類を含む日本の商品をこの世界で販売する計画だ。
披露宴の招待客の中に第二騎士隊副隊長のアリアのお母上も居たので、アリアとの婚約をも含めて挨拶を交わしておいた。
お母上はライトリヒ商会を営んでおり、ありとあらゆる商材を商店に卸す商売をしている。
またライトリヒ商会はレムリア王国の商業ギルドも兼ねているので、王都で日本の商品を販売したり縫製工場で生産した服の販売をしたいと提案しておいた。
お母上もとても興味を持ってくれたので、後日改めて屋敷に来てもらい話をすることを約束してくれた。
その際に主だった商店の店主たちとも顔を繋いでくれるとも言ってくれたので心強い。
日本の高品質な化粧品や服飾品、美味しい食材や菓子類を販売したいと考えているんだが、この世界のギルドを通さず商売するのは良い事ではないし、そもそも販路を確保しないと売ることも出来ないからな。
ギルド長たるアリアのお母上の存在は非常に大きいのだ。
この国の商売の長のお墨付きを貰えるんだから、大手を振って商売が出来る。
それに小売りをするのは自分たちではなく既存の商店だ。
ギルドや商店にとってもメリットが有るし、俺にとってもメリットしかない。
ケーキやパンについてはメイドや使用人がスキルを習得しつつあるので、近いうちに屋敷の近くにパンと洋菓子の店を開業して任せようと思っている。
今日の披露宴の招待客たちの反応を見る限りは何の心配も無いと思うが、準備が整うまではしっかり屋敷の食事やデザートで練習してもらってそのスキルを伸ばしてもらいたい。
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