煽りスキルMAXのメスガキ、異世界で無双するも時々敗北する件

八戸三春

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第一章

14話 ギルド最強の酔っ払い VS 雑用メスガキ

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「……おいおい、こんなガキが俺の世話役か?」

カインは酒をグビリと飲みながら、ダルそうに言った。

「……あの、普通に吹っ飛ばされたんだけど?」

私は服についた土を払いながら立ち上がる。

「何? 今の攻撃?」

「攻撃? ただ手を伸ばしただけだが?」

「……」

こいつ、ヤバいやつじゃん。

◇ ギルド最強の酔っ払い、カインの実力◇
「ったく、ギルドマスターも俺を厄介払いしたいのかね……」

カインは肩を回しながら、大きくため息をつく。

「まぁいい。お前が俺の世話役だってんなら、とりあえず付き合えや」

「いや、無理」

「無理じゃねぇよ。お前の仕事だろ?」

「いやいや、普通に危険な香りしかしねぇんだけど!? 私、雑用係なんですけど!??」

「……は?」

カインは眉をひそめ、私をじっと見つめた。

「お前、雑用係のくせに……とんでもなくウザいオーラを持ってやがるな?」

「は?」

「てめぇ……なんかやらかしてきたな?」

「ぐっ……」

──こいつ、私の煽りスキルを見抜いたのか!?

◇ 無言の煽り VS 最強の酔っ払い◇
「……ほう?」

私はニヤリと笑った。

試してみるか?

私はゆっくりとカインを見つめ、無言のままニヤニヤする。

「……」

「……」

──効果は抜群!!

「……ってなると思ったか?」

「え?」

──ズバァン!!!!

「ぎゃああああああ!!!!!」

私は後ろに吹っ飛んだ。

「……は? え? なんで?」

「お前、さっきからなんかやろうとしてただろ?」

カインは酒を飲みながら言う。

「ニヤニヤしながら無言で人を煽るって、普通にムカつくからな。」

「……」

「つーか、お前みたいな奴には慣れてんだよ。俺の若い頃を思い出すぜ」

「は? お前もメスガキだったの?」

「なんでや!!!」

◇ 酒の流派 VS 煽りスキル◇
「お前な、煽るのはいいが、俺には通用しねぇぞ」

カインは酒瓶を持ち上げ、グビリと飲む。

「なぜなら俺は──酔拳(スロー・ドランカー)の使い手だからだ。」

「は?」

「酒に酔えば酔うほど、あらゆる感情が流れていく。」

「……」

「つまり、煽られようが何しようが、すべての感情を酒で流して無に帰す!!」

「……」

こいつ、煽り耐性カンストしてる……!?

「酒こそ、最強の(煽り無効)スキルよ。」

「ずるくね!??」

◇ メスガキ、集団煽動で反撃◇
「ぐぬぬ……こうなったら!!」

私はギルド中に声を響かせた。

「ねぇねぇ、みんな聞いてくれよ!!」

「ん?」

「カインってさ~~、酒飲んでるだけで戦ってる気になってるんだって!!www」

「……」

「それってつまり……ただの酔っ払いのオッサンじゃね?www」

──《集団煽動(イグナイト・カオス)》発動。

「おいおい、マジかよwww」
「たしかに、飲んでるだけじゃねぇかwww」
「戦い方が酔っ払いの暴れ方にしか見えねぇ!!」

ギルド中の冒険者たちが笑い始めた。

「おっさん、マジで酔っぱらってるだけじゃねぇの?」

「ちょ、お前ら……」

──カイン、酒瓶を握りしめる。

「お前ら……俺の酒をバカにするのか……?」

「ん?」

次の瞬間、カインのオーラが変わった。

「……お前ら、酒に謝れ」

「は?」

──ドゴォォォン!!!!

ギルドの床が大きく揺れる。

「えっ、ちょっと待って!?」

「……俺はよ……戦うために飲んでるんじゃねぇ……飲むために戦ってるんだよ!!!!」

「意味分かんねぇええええええええ!!!!!」

◇ メスガキ、逃走◇
──カイン、完全覚醒。

「待てぇええええええ!!!」

「やべぇ!!! 逃げろおおおおお!!!!」

私は全力でギルドを飛び出す。

「ちょっ、コイツ酔っぱらってんのにめちゃくちゃ速ぇ!!」

「飲むために鍛えてるからな……!!(酒を掲げる)」

「だから意味分かんねぇって!!!」

ギルドの街中を、私は全力で駆け抜ける。

「待ちやがれえええええ!!!」

「やだああああああ!!!!!」

──メスガキ VS ギルド最強の酔っ払い、決着はつかず!!
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