煽りスキルMAXのメスガキ、異世界で無双するも時々敗北する件

八戸三春

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第一章

21話 4ラウンド目のメスガキ VS 王族!?

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「お、おおおおお!? 勝った!?」

私は目の前で膝をついた騎士長セシルを見下ろしながら、興奮していた。

騎士長セシル、王都最強の剣士
煽り無効タイプで、剣技も最強クラス
しかし、《煽りの言霊・最終式》で感情を揺さぶられ、戦意喪失

「……私の……負けだ……」

セシルが敗北を認めた瞬間、王都騎士団、完全崩壊。

ギルドを騒乱に巻き込む
王都で禁忌の研究所を破壊
騎士団を集団煽動で半壊させる
最強騎士長を煽りで攻略

──これ、私、普通にヤバいやつでは???

◇ まさかの王族登場!?◇
「いや~~、ついに王都最強を倒しちまったか~~」

私は余裕の表情でカインを見た。

「お前もさっきまで殺る気満々だったくせに、私が勝った途端にダンマリじゃね?」

「……」

カインは無言で酒をあおる。

「なに? ショック?www」

「いや、なんか……もうどうでもよくなったわ……」

カインは深いため息をついた。

「お前、本当に世界レベルの厄介者になる気か?」

「え?」

──次の瞬間。

──バァァァァン!!!!

王都の中央広場の扉が吹き飛ばされた。

「……な、なんだ!?」

騎士たちが動揺する中、私は目を凝らす。

そこには──

豪華な王族の装束をまとった男
金色の長髪、整った顔立ち
だが目は完全にキレている

「──貴様が、我が騎士団を愚弄し、王都を混乱に陥れた転生者か!!」

「えっ、誰?」

「私はこの国の第一王子、アルフォンス・ル・グランヴェールだ!!」

「……あ、王族の人だ」

──メスガキ、王族にまで目をつけられる。

◇ 王子 VS メスガキ!?◇
「貴様、我が王国の秩序を乱した罪……決して許されるものではない!!」

王子アルフォンスが叫ぶ。

「騎士長セシルを倒し、王都の研究施設を破壊し……貴様のような転生者は、王国にとって危険極まりない!!!」

「いやいやいや、私はそんなつもりなかったんだけど?」

「黙れ!!!」

──キレてる。

「貴様をここで裁く!!!」

王子が片手を挙げると、彼の背後から二人の護衛騎士が現れた。

片方は黒い甲冑をまとった巨漢
もう片方は、細身で俊敏そうな剣士

「……王族の直属騎士団か」

カインが低く呟く。

「メスガキ、悪いこと言わねぇから逃げたほうがいいぞ」

「は? 逃げるわけないじゃん?」

私はニヤリと笑った。

「私、煽りだけでここまで無双してきたんだぞ?」

「……」

「王子様ごとき、私の敵じゃねぇよ!!!」

──メスガキ、異世界最高権力者に喧嘩を売る。

◇ 煽り VS 王族◇
「ねぇねぇ、王子様?」

私は余裕の笑みを浮かべる。

「お前さぁ、なんでそんなにキレてんの?」

「……なに?」

「まさかとは思うけど、騎士団が負けたのが悔しいの?www」

「っ!!!」

「もしかしてさ~~、自分で戦えないから、部下を盾にして偉そうにしてるだけだったりする?」

「貴様ぁぁぁぁぁ!!!!」

──王子、激昂。

──《煽りの言霊・最終式》発動。

「ねぇねぇ、王子様?」

私はさらに追い打ちをかける。

「お前さぁ、実際のところ、国民から“無能な王子”って思われてんじゃねぇの?www」

──ズバァァァァァン!!!!

王子の目が、完全に見開かれた。

「……」

「お、おい、メスガキ」

カインが少し引きつった声を出す。

「さすがに、それは……」

「……貴様……許さん……!!!」

──王子、ガチギレ。

◇ 王子の覚醒◇
「お前のようなクズが、我が国を乱すなど……あってはならぬこと!!!」

王子アルフォンスが両手を掲げる。

──次の瞬間。

「《王家の審判(ル・ジャッジメント)》」

「は?」

私の足元に、金色の魔法陣が展開された。

「──貴様を、この国の敵と認定する」

「ちょ、待っ……!?」

──ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

眩い光が周囲を包み込む。

「ねぇねぇ、マジで待って!?!?」

「遅い!!!」

──メスガキ、異世界で初めてガチの処刑魔法を喰らう。
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