煽りスキルMAXのメスガキ、異世界で無双するも時々敗北する件

第一章

26話 メスガキ、王都の復興問題！？

「ねぇねぇ、なんで私が働かなきゃいけないの！？ｗｗｗ」

私は王都の広場で叫んでいた。

 騎士団 → 煽りで半壊
 王子 → 精神崩壊（継続中）
 最強受付嬢 → 煽り負け＆混乱中
 王都 → 瓦礫と混乱でカオス状態

──この状況、普通にやばくね？？？

「いやいや、私、ただの転生者なんですけど！？」

──が。

「メスガキ様！ 王都の復興、どうかお願いします！！！」

「は？？？」

突然、王都の役人たちが私の前に土下座してきた。

◇ メスガキ、救世主扱いされる◇
「ちょ、待て待て待て！！ なんで私が王都を立て直さなきゃいけないんだよ！！」

「あなたが最強の騎士長セシルを倒し、王子を倒し、受付嬢すらも破ったのです！！！」

「えっ、それで？」

「あなたが最強なのだから、あなたが王都を治めるのが最適解です！！」

「ちょおおおおおおお！！！？？？」

──やばい。

煽りすぎて、世界の構造が変わりかけてる。

◇ リリアの反応◇
「……ふぁぁぁ～～～～」

私は慌てているのに、リリアは大欠伸をしていた。

「ねぇねぇ、お前、なんでそんなに余裕なの！？」

「えぇ～～？ だって別に私関係なくねぇ？」

「いや、関係あるだろ！！ お前も騒ぎに乗っかってたじゃん！！」

「ん～～～でもぉ～～～、王都復興とかだるくね？」

「だるいのは分かるけど！！！」

「メスガキちゃんがんばって～～、私は応援してるよ～～～」

「他人事かよぉぉぉ！！！」

◇ 受付嬢レイナの意外な提案◇
「……では、一つ提案をしましょう」

突然、レイナが静かに立ち上がった。

「……あ、まだいたのか」

「あんな煽りを受けた以上、私は一度ギルドの立場を見直さなければなりません」

「ほう？」

「しかし、王都がこのままでは、騎士団も王族も機能しません」

「つまり？」

レイナは静かに言った。

「あなたを、この王都の臨時統治者に任命します」

「ちょおおおおおお！！！！？」

◇ メスガキ、王都のトップになる◇
「おい、何言ってんだよ！！ 私、王族でもないし！！」

「ですが、現在この国をまとめられる存在がいません」

「知らねぇよ！！！」

「……しかし、あなたならできます」

「なんでそうなる！！？」

レイナは静かに、しかし確信を持って言った。

「なぜなら、あなたの“煽り”は、すでに王都の人間を支配しているからです」

「えっ？」

「あなたは転生者でありながら、王都最強の存在となりました」

「……」

「であれば、あなたが王都を導くのは自然な流れではありませんか？」

「えぇぇぇぇぇぇ！？！？」

◇ メスガキ、強制的に王都のトップへ◇
「じゃあ、決まりですね」

レイナが手を叩く。

「待てって！！ まだ何も決まってない！！！」

「では、他に適任者がいますか？」

「……」

──いない。

王子 → 精神崩壊中
騎士団 → 戦力崩壊
受付嬢 → 何故か復活

「……」

私が黙ると、レイナは冷静に言った。

「結論として──あなたがやるしかありません。」

「うそだろおおおおお！！！！？」