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第2話 スライムに出会う
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「痛!!」
斗真は王宮から転移魔法によってとある森のほうに飛ばされていた。斗真にとって本日2回目のここどこ?状態である。
「なんだここ?集落か?」
あたりを見回してみると壊れかけの柵に1軒のボロボロの家が建っているぐらいでとても集落とは言えない状況だった。
「とりあえず、あの家に入るしかないか。とてもここからあの王宮に戻れるとも思えないし」
斗真は一旦家に入ることにした。幸いにもカギはかかっておらずすんなり入ることができた。しかし、
「う、ゲホ!ゲホ!なんだこの家、埃まみれじゃねえか」
あたり一面に埃しかなく、かなり手入れもされていないようでもう何年も使われてないように見える。汚すぎて斗真は思わず家を飛び出した。
「ゲホ!なんつー汚い家だよ。つかあのおっさん絶対廃村だから俺をここに飛ばしやがったな」
斗真もある程度王様の考えには気が付いていた。なるべく今回の事態が周りに知られることがないようにすでに忘れ去られた地に転移させた。
かつてこの地は1つの村として栄えていたのだがモンスターの襲撃により村としての機能を失ってしまい村は完全に壊れてしまい今ではモンスターたちの住処となっていた。
「家が無理だとなるとここからどうするか。でもさっきのあいつらの口ぶりだと俺に特別な力が備わっているわけでもなさそうだし異世界小説みたいにモンスターぶったおすなんてこともできないしな」
斗真は家から少し離れた石の上に座ってこの先どうするかを考えていた。もとはただの学生、モンスターと戦うすべなどあるわけがない。
「とりあえず水でも探しに行くか。もともと集落でもあったようだし水を入手できる場所はそうは遠くないだろ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ん?この音!もしかして川が流れているのか?」
歩いて大体20分ほど、斗真は川の流れる音を聞きつけ急いで音が聞こえるほうに走った。どんどん川の音は近づいて行ってる。
「よっしゃ!川見つけた!!しかもだいぶきれいな川でよかった」
斗真が見つけた川はかなり長い川でその場からでは終着点が見えないぐらいだった。そして透明度はもう言うまでもないぐらい綺麗で、そこの砂も簡単に見えるぐらいだ。
「こういうの見るとどれだけ日本が水を汚くしてるかってのがわかるな。まあきれいなとこは別にあるだろうけど」
いろいろ言いながらもおそらく飲めるだろうと思っている斗真の後ろの茂みからガサガサと音が鳴る。
「!?もしかしてモンスターか!?」
斗真はこの川につくまでの間一度もモンスターに出くわすことがなかった。足音すら聞くこともなかった。そのため斗真はかなりピンチの予感を感じている。
ぴょこん!
「....スライム?なのか」
茂みから出てきたのはおそらく10から20センチぐらいの球状で青色のモンスター。いわゆるスライムというやつだ。
「スライムだったらそんなに危険じゃないよなー」
斗真は喜々としてスライムに近づく。スライムは一応モンスターであるはずなのだがそんなことを感じさせないぐらいに近づいていく。
スライムは斗真に気付くも特に襲う気配はない。その場でただただじっとプルプルと震えているだけだ。その姿に斗真は顔を思わずにやけさせる。
「はー、憧れのスライム。やっぱかわいいよなー」
斗真は王宮から転移魔法によってとある森のほうに飛ばされていた。斗真にとって本日2回目のここどこ?状態である。
「なんだここ?集落か?」
あたりを見回してみると壊れかけの柵に1軒のボロボロの家が建っているぐらいでとても集落とは言えない状況だった。
「とりあえず、あの家に入るしかないか。とてもここからあの王宮に戻れるとも思えないし」
斗真は一旦家に入ることにした。幸いにもカギはかかっておらずすんなり入ることができた。しかし、
「う、ゲホ!ゲホ!なんだこの家、埃まみれじゃねえか」
あたり一面に埃しかなく、かなり手入れもされていないようでもう何年も使われてないように見える。汚すぎて斗真は思わず家を飛び出した。
「ゲホ!なんつー汚い家だよ。つかあのおっさん絶対廃村だから俺をここに飛ばしやがったな」
斗真もある程度王様の考えには気が付いていた。なるべく今回の事態が周りに知られることがないようにすでに忘れ去られた地に転移させた。
かつてこの地は1つの村として栄えていたのだがモンスターの襲撃により村としての機能を失ってしまい村は完全に壊れてしまい今ではモンスターたちの住処となっていた。
「家が無理だとなるとここからどうするか。でもさっきのあいつらの口ぶりだと俺に特別な力が備わっているわけでもなさそうだし異世界小説みたいにモンスターぶったおすなんてこともできないしな」
斗真は家から少し離れた石の上に座ってこの先どうするかを考えていた。もとはただの学生、モンスターと戦うすべなどあるわけがない。
「とりあえず水でも探しに行くか。もともと集落でもあったようだし水を入手できる場所はそうは遠くないだろ」
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「ん?この音!もしかして川が流れているのか?」
歩いて大体20分ほど、斗真は川の流れる音を聞きつけ急いで音が聞こえるほうに走った。どんどん川の音は近づいて行ってる。
「よっしゃ!川見つけた!!しかもだいぶきれいな川でよかった」
斗真が見つけた川はかなり長い川でその場からでは終着点が見えないぐらいだった。そして透明度はもう言うまでもないぐらい綺麗で、そこの砂も簡単に見えるぐらいだ。
「こういうの見るとどれだけ日本が水を汚くしてるかってのがわかるな。まあきれいなとこは別にあるだろうけど」
いろいろ言いながらもおそらく飲めるだろうと思っている斗真の後ろの茂みからガサガサと音が鳴る。
「!?もしかしてモンスターか!?」
斗真はこの川につくまでの間一度もモンスターに出くわすことがなかった。足音すら聞くこともなかった。そのため斗真はかなりピンチの予感を感じている。
ぴょこん!
「....スライム?なのか」
茂みから出てきたのはおそらく10から20センチぐらいの球状で青色のモンスター。いわゆるスライムというやつだ。
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「はー、憧れのスライム。やっぱかわいいよなー」
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