召還社畜と魔法の豪邸

紫 十的

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第六章 進化する豪邸

どこまでも……

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「クローヴィス!」

 ノアが悲鳴のような声をあげる。
 飛竜はゆったりと身をおこし、長いくびを持ち上げてオレ達を見下ろすように一瞥した。
 それからお腹が膨れ上がったかと思うと、次の瞬間、大きく吠えた。

『オォーン!』

 まるで犬の遠吠えのような声は、とんでもなく大音量で大気を震動させた。
 キーンと耳鳴りがする。
 ノアはオレの服にしがみついていた。

「どうしよう、クローヴィスが。クローヴィスが」

 そうだ。
 ここにはオレだけでない、ノアや、バルカンやデッティリアさんもいる。
 なんとかしなくてはならない。

「大丈夫。大丈夫だ」

 まずはノアに優しく声をかける。
 オレの思いに気がついたのか、ノアは神妙な顔をして頷いた。
 すぐに身体強化の魔法を使う。続けて鎧を作る魔法で防御力を高める。

「ロンロ!」

 次にロンロを呼ぶ。

「ここにいるわ」

 ロンロは呼ぶまでもなく、すでにオレの背後に来ていた。

「ロンロ。クローヴィスの落ちていったあたりを調べてくれ」
「わかったわ」
「もし怪我をしていたら、オレがエリクサーを持って行く」
「無理しないでね」

 ロンロは深く頷いたあと、飛竜の脇をすりぬけて飛んでいった。
 無事であればいいし、無事で無ければ、すぐにでも駆けつけてエリクサーで治療したい。
 それから、バルカンだ。

「バルカン! 屋敷にトーク鳥を飛ばしてくれ!」

 ロンロに援軍を呼んでもらうより早いだろう。
 そう思って、バルカンに叫ぶ。

「デッティリア! デッティリア!」

 ところがバルカンにはオレの声は届かなかった。倒れたデッティリアさんを呼びながら、両手でもったハンマーを構えて、飛竜を睨み付けていた。
 彼も必死だ。オレの方まで注意が回っていない。
 そんなバルカンをあざ笑うかのように、飛竜はゆっくりとバルカンに間合いを詰めていく。
 このままでは不味い。
 飛竜とバルカンの間に割り込んで時間を稼ぎ、バルカンとデッティリアさんを逃がすことを考える。ただ、ノアはどうする。
 考えがまとまらない。

『ゴン!』

 そんな時、唐突に飛竜が頭を突き出すように首を伸ばし、バルカンに頭突きをした。
 鈍い音が響く。
 ガランと、ハンマーの落ちる音がする。
 バルカンは突き飛ばされて近くにあった木箱にぶつかり倒れた。
 そして飛竜は大きく口をあけて、デッティリアさんに噛みつこうと動く。

『ギャァオゥ!』

 次の瞬間、飛竜は叫び声を上げて後ずさりし、倒れた。
 よく見ると、デッティリアさんと飛竜の間に何かが飛んでいた。
 ノアくらいの大きさのガーゴイルだ。その右手は青く染まっている。
 一方の飛竜が顔に大きな傷ができていて、真新しい傷跡から青い血が流れていた。
 あのガーゴイルの手は飛竜の血で手を染めていたのだ。

「マスターキーのガーゴイル……、助けてってお願いしたの」

 ノアがオレに向けていう。

『ブフー』

 飛竜の鼻息が聞こえた。ヤツはゆっくりと起き上がったかと思うと、大きく羽ばたき、飛び上がって温泉から出て行く。

「逃げちゃったの?」
「いや……まだだ、油断しちゃいけない」

 まだ油断はできない。飛竜は逃げてはいない。
 ヤツは少し離れた空を旋回しながらこちらを伺っていた。どう攻めるか考えているのだろう。忌ま忌ましいことだ。
 だが、少しだけ余裕はできた。

「バルカン! デッティリアさんをつれて逃げるんだ! トーク鳥を屋敷に飛ばして仲間を呼んでくれ!」
「リーダはどうするんだ?」
「オレはこのまま警戒して、時間を稼ぐ」

 加えて事態の打開策を考える。

「リーダ……すまない」

 デッティリアさんを抱きかかえ、宿の方へと逃げていった。
 ガーゴイルはデッティリアさんについて動いている。

「ノア、ガーゴイルって、もどせる?」

 オレの問いかけを聞いて、両手でグッとマスターキーを握りしめてノアは目をつぶる。

「できない……お願いをきいてくれない」

 しばらくして、ノアは目を開いて小さい声でオレに答える。
 駄目か。あのガーゴイルは守る対象を変えられないのか、融通が利かない。

『ギャォウ』

 宿へとバルカンが姿を消した次の瞬間。飛竜は大きく叫び声をあげ、急降下してきた。

「ガーゴイルか!」

 ヤツは、ガーゴイルがいなくなるのを狙っていたんだ。
 そしてオレ達にめがけてスピードを落とすことなく突っ込んでくる。体当たりするつもりだ。

「リーダ!」

 ノアがオレにしがみつく。
 オレはノアをかばうように体を動かした。ノアの体を覆うように抱きかかえ、距離を取ろうとした瞬間、体に痛みが走った。

「ぐぅ」

 腰から腹にかけて衝撃を感じ、思わず呻きがもれる。そのまま目の前がチカチカ点滅したかのような間隔があって、浮遊感を憶えたかと思うと、今度は頭を何かで殴られた衝撃があった。

「たゆ……す……羽が! そのさ……」

 ノアの声が聞こえる。

「風でもぉ! 音で……ずら……なく、あざい……そのかくゆく先はぁ!」

 泣き声のような、絶叫するような、そんな声だ。

「うぅ……ノア?」

 ぐるぐると回る視界が晴れていって、自分が少しだけ気を失っていたことに気がつく。
 先ほどに受けた飛竜の攻撃によって、温泉から叩き落とされたようだ。木々の生い茂る薄暗い景色が広がっていた。
 オレの前にはノアが背を向けて立っている。その足下には、ノアの鞄が口をあけて落ちている。中からエリクサーの入った小瓶や、真っ赤な手帳……あとはオレが作った竹とんぼなどが飛び出ていた。

「その、ささ、やかな、色の消えた、弓兵……のぉ」

 ノアは一枚の紙を両手にもって、額を紙に押しつけるようにして声を上げている。
 魔法の詠唱をしているのだ。
 さらに、そのノアの向こうには、飛竜がいた。

「あぁ、オレはノアにかばわれていたのか」

 ノアの詠唱が続く中、自分自身の状況を整理するように、独り言を呟く。
 オレの独り言に反応するように、唐突に、ノアの声が止まった。
 ノアは紙から手を離していた。万歳をするように両手を上に上げる。
 頭上に大量の矢が出現した。
 魔法の矢だ。
 10……20……どんどん数が増えていく。
 30……40……50……さらに増えていく。数え切れないほどの魔法の矢がノアの頭上をクルクルと回り始めた。
 そのまま万歳をするような格好でノアはオレの方へと倒れる。
 息が荒く、気を失っていた。
 一方、出現した大量の矢は、呼び出したノアが倒れたからか、コントロールを失ったようにあちこちに飛び去っていった。
 魔法は失敗したが、牽制にはなったようだ。

『ギャゥゥ』

 大量に現れた魔法の矢にひるんだ飛竜は、小さく叫び声を上げて数歩後ずさりした。
 さらに朗報は続く。飛竜の頭上、さらに上、銀竜クローヴィスが飛んでいた。
 無事だったのだ。何かを探すように飛び回っている。きっとオレ達を探しているに違いない。

「クローヴィス! クローヴィス!」

 できる限り大きな声で呼びかけるが、オレ達には気がつかない。
 一旦、クローヴィスに助けを求めるのは諦めることにする。
 代わりに飛竜がひるんだその隙に、気を失ったノアを抱えあげて逃げることにした。
 少なくとも銀竜クローヴィスはノアを探してくれている。時間を稼げばなんとかなるはずだ。
 だが、ノアを抱え上げて走り始めてすぐに息が上がって足がもつれ、倒れてしまった。

「ゼェゼェ……」

 自分自身の荒い息づかいが、まるで他人のもののように聞こえる。こんなに早く息が上がるとは思わなかった。
 息が上がった原因には、すぐ気がついた。
 しくじった!
 気を失っていたときに、自己強化の魔法が解けていたのだ。
 そのことに気がつかず、動いてしまった。
 激しい鼓動を感じつつ、息も絶え絶えの状況で、ノアを背後に隠して飛竜に向き合う。

「お願いお願い……」

 後ろでノアの祈るような声が聞こえる。気がついたのか?
 しかし、今は、ノアの様子を確認する余裕すらない。
 警戒しつつ近寄ってくる飛竜に向かって電撃の魔法を唱える。
 震える腕で放った電撃は、飛竜にあたらず空へと打ち上がったが問題はない。
 これを合図に、クローヴィスが来るはずだ。
 後はオレが囮になって時間を稼げば問題ない。

『ギャギャ』

 そんなオレの意図を読むかのように、あざ笑うような叫び声をあげ飛竜が一気に距離を詰めてきた。
 不味い。時間すら稼がせないつもりか。
 そう思った瞬間。

『ドスン!』

 何かが突き刺さる鈍い音がした。ふと飛竜を見ると、頭が変な方向に向いていた。
 飛竜はしばらく動きを止めていたが、すぐに気を取り直したようでキョロキョロと辺りを見回し始めた。だが、それもすぐに止まった。

『ドスン、ドスン』

 また音がした。
 今度は辺りを見回すことなく、オレを睨み付けてきた。
 違う。
 オレを見ているのではない。それに睨んでいるのでもない。
 飛竜の目にあるのは怯えだ。そして、見ているのはノアだ。
 何を思ってなのか分からないが、飛竜はノアを怯えた目でみているのだ。

『ギャゥゥ』

 オレがヤツの怯えに気がついたのと、ほぼ同時、叫ぶように声を上げた後、飛竜が飛び立った。
 飛び立って初めて何があったのかに気がつく。
 魔法の矢が、飛竜の後を追うように飛んでいた。それは数え切れないほどの量だった。
 飛竜は高く飛び上がり、方向を何度も変えながら飛び回っている。
 魔法の矢から逃れるためなのだろう。
 だが、それをあざ笑うかのように、青白く光る魔法の矢は飛竜を追尾していった。
 どこまでも、どこまでも、追い詰めるかのように、まとわりつくように追い縋っていった。
 その光景は、アニメでみる追尾ミサイルにそっくりだなと思った。

『ギャォォォオ!』

 そして、絶叫をあげた後、飛竜は墜落した。
 それからすぐにクローヴィスが降りてきた。続けてロンロも降りてくる。

「大丈夫?」

 クローヴィスがオレをみて不安そうに声をかけてきた。

「ノアが……ノアが気を失っていて……」
「大丈夫。魔力切れよ。少し寝てれば……大丈夫よぉ」

 ロンロはそんなノアを一瞥して、魔力切れだと診断した。そうか、魔力切れか。

「クローヴィス、頼みがあるんだ。ノアを屋敷まで運んでもらえる?」
「いいよ。ボクの背中にノアを乗せて。背中においた水瓶の水すらこぼさないように飛ぶから」

 そんな頼もしい答えを聞いたオレは、ノアを抱きかかえ、そっとクローヴィスの背中に乗せる。
 それからオレはノアのバッグを拾いあげ、中にあったエリクサーを飲み干して残りの荷物をノアの側に置いた。

「後をたのむよ」

 クローヴィスは頷いたあとフワリと飛び立ち静かに飛び去っていった。

「リーダはどうするのぉ?」

 その姿を見送って、屋敷でも、温泉でもない方向に歩き始めたオレをロンロが呼び止める。

「オレは飛竜が落ちた先に向かう」
「飛竜のぉ?」
「あぁ、止めをささないと……死んだことを確認しないと。安心できない」
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