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第十九章 帝国への旅
ゆうびんばんごう
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巨大狼を倒して、一息ついた。
ピッキー達も、無事狼を撃退したという。
皆がリラックスモードだ。
だが、まだ油断はできない。
どんなに楽しい遠足も、帰るまでが遠足なのだ。
「じゃあ、私も空から」
ノアとクローヴィスは、空からピッキー達を護衛するという。
それもいいだろう。
「バレないようにね」
「任せて、静かに飛ぶから」
ノア達と別れた後、せっかくの巨大狼だということで、解体することにした。
ミズキと2人、森の中を進む。
「あの巨大な狼って食べられるのかな」
「そのあたりはスライフに聞くよ」
巨大狼を倒した場所まで、のんびりと戻り、いつものようにスライフを呼び出す。
こいつも呼び出す度に、どんどん大きくなるな。
すでにオレの背丈より大きい。
「ガルムウルフか……珍しい」
オレが指さした巨大狼を一瞥し、言った。
「魔物?」
「知恵があり、付近の狼を洗脳する声を出す。狼の魔物だ。もともと北の雪山に居る魔物だ。しかも、それが3体……珍しい」
「食えるの?」
「食べることはできる……が、野生の熊も嫌がる味だというぞ。だが、その毛皮は質の良い絨毯として使われるという」
不味いのか。
毛皮は貴重か。
「じゃ、毛皮だけ残して、後は持って行って良いよ」
「相変わらず、欲がないな」
そういうと、スライフはゆっくりと首を振り、いつものように巨大狼を全て解体した。
それから先もいつも通りだ。
内臓を始め、いらないと伝えた部位を飲み込む。
「ところで、お前はソーマを持っているのか?」
お腹を大きく膨らませたスライフがゆっくりとこちらに近づき、そう言った。
ソーマ?
なんだろ、それ。
「聞いたことがないけれど、ソーマって?」
「漆黒の液体だ。神の依り代が破損した際に、その残滓として残る液体だ」
「よく分からないけど……ソーマがあったら何かあるのか?」
「いや。お前達にとっては無用の液体であっても、我が輩にとっては最高の財宝。お前……いや、お前の服からは、ソーマの香りがわずかだが漂っている」
げ。
よく分からないけれど、オレの服、臭いのか。
「わずかな香りだ。人にはわからぬ」
クンクンと服の匂いをかいでいると、スライフからつっこみがはいった。
分からないくらいの匂いならいいか。
「黒い液体か。ちょっと覚えがないけど、考えてみるよ」
「あぁ。もしあれば、ほんの一滴でもいい。手に入れて欲しい。頼むぞ」
スライフが、オレの手を握ってブンブンと振る。
いつもは、なんとなく神秘的な雰囲気で落ち着いた感じなのに、ずいぶんと感情的だ。
「ところでさ。そのソーマ? そんなに貴重な物なの?」
オレがスライフの態度に困惑していると、ミズキが助け船を出すように質問をスライフへと投げかけた。
「貴重だ。スプーン一杯のソーマを、お前達の価値に置き換えれば金貨1万枚にも匹敵する」
「へぇ。じゃあさ、さっきの狼の肉とか内臓とかと比べたら?」
「ソーマの方が価値があるに決まっている」
「そりゃ、見つけたいよね」
「だから先ほどから言っている。うむ……話を戻さねばな。今回、お前は何を望む?」
いつものように質問を受ける。
肉が目当てだったので、全く何も考えていない。
毛皮が手に入ったから、個人的にはもう満足だ。
とはいえ、これ以上いらないとは言えない。
妙に律儀だからな、スライフ。
見た目は、絵本に出てくる虫歯菌……いや、違うか。
最初会った時とは随分と様変わりしている。
もっとも様変わりしても、絵本に描かれるような悪魔風な出で立ちだが。
「毛皮の事を教えて貰ったしな……」
「あれくらはサービスだ。お得意様だからな」
どうしようかと考えているとミズキに肩を叩かれた。
「どうした?」
「リーダ。あの白い板だして。月への道でみっけたやつ」
地図とか書いていたアレか。
すぐに気がついたので、まとめて出してみる。
するとミズキは、そのうち1枚を手に取ってスライフへと見せた。
「これ。地図っぽいんだけどさ。どれが地名?」
「いいのか?」
「いいよ。ミズキの質問に答えてくれ」
「娘。そこに乗っているのは、すべて土地の名前を冠する言葉だ。月への道に関する循環図だ」
「全部かぁ」
「どうして古い地名を調べる?」
「白孔雀を自由なところに送りたいんだよね」
「白孔雀……古い時代の魔法か。確かに時代的には一緒だな。そうなると、使える地名はこれとこれと……」
ミズキの質問に、軽く頷くと、スライフはその長い爪で、白い板にひっかき傷で丸印をつける。そうやって十数個の丸印が書き込まれた。
先ほど、ミズキが示した白い板に書かれているのは全て地名だと言っていた。
であれば、白孔雀に使える地名とそうでない地名があるのは変だ。
「どうして、使える地名と使えない地名があるんだ?」
「白孔雀は、真実、地名を頼りに送るのではない。古い時代の賢人達は、概念上、世界を細切れにした。そして、細切れにした部分ごとに、無秩序に複数の文字を割り当てた。時が経ち、割り当てられた文字が地名となった。それこそが真実」
「どゆこと?」
ミズキめ。
スライフの説明を聞いたはしから考えること放棄しやがった。
でも、本当……どういうことだ。
世界を細切れ?
オレ達が悩んでいるのを見て、スライフが地面に四角を描いた。
それから、描いた四角に線を書き加え格子状にする。
「こうやって分割したのだ。そしてそれぞれに文字を当てはめた。一部例外はあるがな」
図で説明されてやっと理解する。
なるほど。
住所の番地みたいなものか。
それぞれに適当な文字を割り当てたってことは……。
「郵便番号か」
「郵便番号?」
「ほら、この分割された四角1つ1つが、建物って考えるとわかるだろ?」
「なる。数字の変わりに文字を割り当てたんだ。1の代わりにA、2の代わりにBって感じで」
「多分」
「じゃぁさ、郵便番号簿が別にあるってこと?」
「さぁ」
「理解できたようだな。知らぬ概念を理解する。人には難しいことだと聞く。恥じることはない」
「ところで、スライフ。この場所は、文字で表すとどうなるんだ?」
「旗を立て、それを看破で見れば良い。深く深く見ていけば、そのうち見つかる」
延々と悩んでいた問題が、解決。
やっぱり分からないことは、分かる人に聞くのが一番だな。
「そっか。なんとかなりそうだ。ありがとうスライフ」
「役に立てたようで良かった。では、さらばだ。ソーマの事、頼むぞ」
そう言って、いつものように去って行くスライフを見る。
さて、予想外の収穫もあった。
あとは帰って、ピッキー達の活躍を聞くだけだ。
ピッキー達も、無事狼を撃退したという。
皆がリラックスモードだ。
だが、まだ油断はできない。
どんなに楽しい遠足も、帰るまでが遠足なのだ。
「じゃあ、私も空から」
ノアとクローヴィスは、空からピッキー達を護衛するという。
それもいいだろう。
「バレないようにね」
「任せて、静かに飛ぶから」
ノア達と別れた後、せっかくの巨大狼だということで、解体することにした。
ミズキと2人、森の中を進む。
「あの巨大な狼って食べられるのかな」
「そのあたりはスライフに聞くよ」
巨大狼を倒した場所まで、のんびりと戻り、いつものようにスライフを呼び出す。
こいつも呼び出す度に、どんどん大きくなるな。
すでにオレの背丈より大きい。
「ガルムウルフか……珍しい」
オレが指さした巨大狼を一瞥し、言った。
「魔物?」
「知恵があり、付近の狼を洗脳する声を出す。狼の魔物だ。もともと北の雪山に居る魔物だ。しかも、それが3体……珍しい」
「食えるの?」
「食べることはできる……が、野生の熊も嫌がる味だというぞ。だが、その毛皮は質の良い絨毯として使われるという」
不味いのか。
毛皮は貴重か。
「じゃ、毛皮だけ残して、後は持って行って良いよ」
「相変わらず、欲がないな」
そういうと、スライフはゆっくりと首を振り、いつものように巨大狼を全て解体した。
それから先もいつも通りだ。
内臓を始め、いらないと伝えた部位を飲み込む。
「ところで、お前はソーマを持っているのか?」
お腹を大きく膨らませたスライフがゆっくりとこちらに近づき、そう言った。
ソーマ?
なんだろ、それ。
「聞いたことがないけれど、ソーマって?」
「漆黒の液体だ。神の依り代が破損した際に、その残滓として残る液体だ」
「よく分からないけど……ソーマがあったら何かあるのか?」
「いや。お前達にとっては無用の液体であっても、我が輩にとっては最高の財宝。お前……いや、お前の服からは、ソーマの香りがわずかだが漂っている」
げ。
よく分からないけれど、オレの服、臭いのか。
「わずかな香りだ。人にはわからぬ」
クンクンと服の匂いをかいでいると、スライフからつっこみがはいった。
分からないくらいの匂いならいいか。
「黒い液体か。ちょっと覚えがないけど、考えてみるよ」
「あぁ。もしあれば、ほんの一滴でもいい。手に入れて欲しい。頼むぞ」
スライフが、オレの手を握ってブンブンと振る。
いつもは、なんとなく神秘的な雰囲気で落ち着いた感じなのに、ずいぶんと感情的だ。
「ところでさ。そのソーマ? そんなに貴重な物なの?」
オレがスライフの態度に困惑していると、ミズキが助け船を出すように質問をスライフへと投げかけた。
「貴重だ。スプーン一杯のソーマを、お前達の価値に置き換えれば金貨1万枚にも匹敵する」
「へぇ。じゃあさ、さっきの狼の肉とか内臓とかと比べたら?」
「ソーマの方が価値があるに決まっている」
「そりゃ、見つけたいよね」
「だから先ほどから言っている。うむ……話を戻さねばな。今回、お前は何を望む?」
いつものように質問を受ける。
肉が目当てだったので、全く何も考えていない。
毛皮が手に入ったから、個人的にはもう満足だ。
とはいえ、これ以上いらないとは言えない。
妙に律儀だからな、スライフ。
見た目は、絵本に出てくる虫歯菌……いや、違うか。
最初会った時とは随分と様変わりしている。
もっとも様変わりしても、絵本に描かれるような悪魔風な出で立ちだが。
「毛皮の事を教えて貰ったしな……」
「あれくらはサービスだ。お得意様だからな」
どうしようかと考えているとミズキに肩を叩かれた。
「どうした?」
「リーダ。あの白い板だして。月への道でみっけたやつ」
地図とか書いていたアレか。
すぐに気がついたので、まとめて出してみる。
するとミズキは、そのうち1枚を手に取ってスライフへと見せた。
「これ。地図っぽいんだけどさ。どれが地名?」
「いいのか?」
「いいよ。ミズキの質問に答えてくれ」
「娘。そこに乗っているのは、すべて土地の名前を冠する言葉だ。月への道に関する循環図だ」
「全部かぁ」
「どうして古い地名を調べる?」
「白孔雀を自由なところに送りたいんだよね」
「白孔雀……古い時代の魔法か。確かに時代的には一緒だな。そうなると、使える地名はこれとこれと……」
ミズキの質問に、軽く頷くと、スライフはその長い爪で、白い板にひっかき傷で丸印をつける。そうやって十数個の丸印が書き込まれた。
先ほど、ミズキが示した白い板に書かれているのは全て地名だと言っていた。
であれば、白孔雀に使える地名とそうでない地名があるのは変だ。
「どうして、使える地名と使えない地名があるんだ?」
「白孔雀は、真実、地名を頼りに送るのではない。古い時代の賢人達は、概念上、世界を細切れにした。そして、細切れにした部分ごとに、無秩序に複数の文字を割り当てた。時が経ち、割り当てられた文字が地名となった。それこそが真実」
「どゆこと?」
ミズキめ。
スライフの説明を聞いたはしから考えること放棄しやがった。
でも、本当……どういうことだ。
世界を細切れ?
オレ達が悩んでいるのを見て、スライフが地面に四角を描いた。
それから、描いた四角に線を書き加え格子状にする。
「こうやって分割したのだ。そしてそれぞれに文字を当てはめた。一部例外はあるがな」
図で説明されてやっと理解する。
なるほど。
住所の番地みたいなものか。
それぞれに適当な文字を割り当てたってことは……。
「郵便番号か」
「郵便番号?」
「ほら、この分割された四角1つ1つが、建物って考えるとわかるだろ?」
「なる。数字の変わりに文字を割り当てたんだ。1の代わりにA、2の代わりにBって感じで」
「多分」
「じゃぁさ、郵便番号簿が別にあるってこと?」
「さぁ」
「理解できたようだな。知らぬ概念を理解する。人には難しいことだと聞く。恥じることはない」
「ところで、スライフ。この場所は、文字で表すとどうなるんだ?」
「旗を立て、それを看破で見れば良い。深く深く見ていけば、そのうち見つかる」
延々と悩んでいた問題が、解決。
やっぱり分からないことは、分かる人に聞くのが一番だな。
「そっか。なんとかなりそうだ。ありがとうスライフ」
「役に立てたようで良かった。では、さらばだ。ソーマの事、頼むぞ」
そう言って、いつものように去って行くスライフを見る。
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
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