426 / 830
第二十一章 行進の終焉、微笑む勝者
閑話 聖女の一行
しおりを挟む
その二人は、聖女ノアサリーナを先頭にすすむ行進の後方にいた。
旅装の長い髪をした男に、複雑に編み込まれた茶色い髪をした旅装の女性。肩には小さい猿が乗っている。
さらにすぐ後ろには、小さいながらも自らの身の丈を遙かに超える荷物を抱え、軽快に付き従うもう一匹の猿。
他の人達と同じように、近くにいる人と話をしながら踊り進む。
「ある意味、見事だ」
男が、隣を進む女性に話しかける。
その声は、あたりの声や音楽にまぎれ他には聞こえない。
「んーふ。バビントもわかっちゃった? 見ての通り、なかなか調子いいのね。踊りは体にいい。痩せてきたという実感が……」
「そっちじゃねーよ。おばさん」
『ドスン』
鋭い動きから繰り出される肘鉄が、バビントと呼ばれた男の脇腹にあたる。
女性の複雑に編み込まれた髪が少しだけ崩れるが、すぐに女性の肩に立つ小さな猿が髪を整えた。
「ちょっと何よ。おばさん?」
「ン……ゴホッ。失言でございました、麗しきエティナーレ様。まったく、なんでうちの女性陣は皆凶暴なんだろう」
軽口を叩く2人に籠をもった男が近づいてくる。
籠にはカロメーが入っていて、男はそれを配りながら進んでいた。
「お2人様、相変わらずは仲がいいね」
「おじさまも、いつもカロメーありがとうございます」
「いやいや。これも、大事なお役目ってやつさ」
「それにしても、大所帯になりましたね。カロメーも二日に一つ。大切に食べなくてはね」
「私も、聖女の演説に心打たれ参加したのですが、いつまでも続いて欲しい、そんな不思議な気持ちでいっぱいです」
「まったくだ。もちろん雪が降れば、この行進も一旦お開きだろうなぁ」
「まもなくですわね」
「そうかもしれんなぁ。だが、ノアサリーナ様がここまでおいら達のことを考えてくださるとは思ってもなかった」
「そうですね、食べ物まで」
「水の方がうれしかったよ。正直。おいら達は皆、どこかで切り捨てられるんではないかと思ってたんだがな。頼りになる諸侯が参加するまでの、ほんのひとときの手助け。そんなつもりだったんだが」
「切り捨てるなんて、考えておりませんわ。聖女様は」
「そうだなぁ。あんまりにも聖女様がお優しいので、皆が慕って集まった。加えて上手い飯食って楽しく人助けができるってんで、この大所帯だ。どうやら聖女というのは嘘じゃないらしい……いや、もちろん信じてたよ。おっと長話しちまった。そうそう、カロメーを渡さなきゃ。カロメーだ」
「いただきます」
「リーダ様も大好きだっていうだけあって、うまいよな、これ……って、わりいわりい、独り占めしないって」
遠くから呼ばれて男がにっこりと人なつっこい笑顔を浮かべ走り去っていく。
「さっきの話だが、どう見るって言ったのは、この一行に潜む人たちのことだよ」
沢山のカロメーをもったまま軽やかな足取りで、2人の側から離れていったのを見届け、バビントが、踊りを再開したエティナーレに声をかける。
「潜む……ですか? 手練れがたくさんいて……ング、びっくり仰天ですわね」
「食いながらしゃべるな。あぁ、神官達も、あれほどの使い手が揃うと思ってなかった」
「舞姫ブロンニに、夢見るワウワルフ。有名な二人が同じ場にいるなんてね」
「あの二人以外にも、手練れいるしなぁ……侮れないな、神官。それにヨラン王国の王都守備隊の有名人まで踊ってやがる」
そう言って、バビントが遠く見つめる、そこにはひげ面の大男が楽しそうに踊っていた。
大きな体躯に、巨大なバッグを背負い、それにも関わらず軽快に踊る様子に、ただ者でないことが見て取れる。
「今は子供に家督を譲って、流浪の料理人として第2の人生を歩んでいるそうですよ」
「はぁ。さっきの話じゃないが、いつまで続くんだろうな。この大行進」
「さあ、でもこのままノアサリーナについていったほうが都合がいいじゃんありませんか?」
「任務としては、そりゃそうだ。楽なもんだよ」
「私1人で追跡をしていた時、本当にひどい目にあいましたの」
「なんだっけ、森で変な女の子に追いかけ回されたってことか?」
「得体の知れない人間でない女の子にね。それに比べれば、踊ってるだけで任務が果たせるなんて夢のよう」
「うまい飯も食える」
「寒いといえば、毛布もくれますわね」
「確かに。イオタイトとキャシテが帝都で豪遊しているのに、俺達は毎日踊るだけかと思っていたが悪くない」
「痩せるのはいいですわ」
「食い過ぎだろ。食わなきゃ痩せる。それにしても、この一行は武力を持ちすぎてる気がする」
「最初は神官に、貴族の私兵……それから、各領主の提供した騎士や戦士達」
「それにノアサリーナの従者が持つ知見を探ろうと言う者達……なかなかに、酷い」
「こんなに無節操に人を受け入れるとは思いませんでしたもの。きっと、皆さんも同様に考えているのでしょうね」
「知見目当てに集まった者達は、カロメー……食い物の知識くらいは得られたのかな」
「知識以外にも、この一行をなんとかして自らの陣営に加えたいという人達もいるようですよ。難儀しているようですけど」
「あらゆる思惑をもった人間が集まり、いざ動こうとすれば、他者の動きがわからず及び腰になる。結局、誰も、この行進を操れず、そして従者へと話しかけることすらできない。それどころか、逆にノアサリーナ達に世話をされる体で情報を取られる始末」
「見事に皆さんはめられましたわね」
「これはノアサリーナの考えではないだろう。従者のうち、おそらくリーダという男の考えだ。皆の事を考えるフリをしつつ、情報を集めるとは思ってもいなかった」
「本当、しかも細々とした気配り、民衆の支持はますます増すばかり、立場によっては聖女の行進どころか、悪夢の行進ですわね」
「いいな。それ、おば……お姉さん」
バビントとエティナーレ。
2人が話をしているとき、ふと大きな「不覚!」という声が響き渡った。
先ほどまで、楽しそうに踊っていた大男が、慌てふためきどこかへと駆けていく。
いきなりのことに、一行は混乱し始めていた。
「何があったのでしょう。少し調べてくる」
そうバビントが言いって踊りながら先行する、しばらくして大男とバビントはそれぞれが大きな台車を引いて戻ってきた。
台車は奇妙な作りだった。
沢山の小さな戸棚が据え付けられ、そこにはフォークと器が一組ずつ収まっていた。
今回のためだけに作られた台車。
やがて、台車の奇妙な作りに人々は踊りをやめて、興味をひかれ集まりはじめた。
「一旦、食事休憩!」
台車を引いた大男が声をあげ、一行を見守っている神官達も続いた。
「いい匂いがするな」
台車に近づいていたうちの一人が声をあげる。
「さすがにカロメーじゃないな」
「あぁ、だが、旨そうな匂いだ。聖女様の心遣いだろう。いろいろと知らない料理ばかりで嬉しいことだ」
「あっ、給仕班。今日は急いでくれということだ」
その言葉にどよめきが起こる。
「こんな旨そうな料理なのに、急げって……」
「なにかあったのか?」
「いや、この料理は時間をおくと、まずくなるらしい」
大男の弁解するかのような言葉であたりに笑い声が起こる。
「そっかそっか」
安心した様子の人々へお椀が配られ、そこに熱いスープが注がれる。
お椀にはすでに具材が入っていた。
「器には何か入っているな」
「それは麺だ。スープが注がれたら、ほぐして食べてくれ。スープに絡めて食べるといいらしい」
「なんだいこれは?」
「ラーメンという食べ物らしいぞ」
「へー」
「こりゃ、うまい」
「おかわりがほしいな」
それぞれがラーメンを受け取り、座り込んでラーメンを食べる。
行進には様々な立場の人がいたが、誰もが笑い、食事を楽しんでいた。
「俺はカロメーってやつよりも、このラーメンっての方が好きだな」
「まぁ、こっちの方が手が込んでる」
「ノアサリーナ様の従者が、帝国の料理人に教えたらしいぞ」
「なんでも、中に入っている肉。南方でも珍しい肉だというぞ」
「すごいな」
「おら、聖女様についてきて良かった」
そして、楽しい食事はすぐに終わり、皆が行進を再開する。
皆が笑顔で踊り進む。
新鮮な経験。
楽しい踊り。
行進に参加する者は、ますます増えていき、不思議で楽しい行進の噂は帝国に広まっていた。
そんな行進が続いたある日。
エティナーレは1人の小僧から手紙を受け取った。
「ありがとう、これはお駄賃」
チップとしてお金を渡し、彼女は手紙を開け、表情を曇らせる。
「何だ?」
「主様から……キャシテが裏切った。イオタイトが帝都で足止め……ですって」
「詳細がわからないからなんとも言えないが……言えないが。他には?」
「私は帝国から一度立ち去れと」
「そっか。了解」
「もうすぐ聖地タイアトラープ。聖地を見られないのはつらいけど。任務は残酷よね」
残念がるエティナーレから手紙を受け取ると、バビントはパタパタと手紙を振った。
すると彼の手にあった手紙が、一輪の花へと姿を変える。
「選別だ」
それをエティナーレは受け取ると、近くにいた猿にあげた。
「なかなか、美味しいって」
「ひでぇな」
バビントがあきれたように声を上げたとき、そこにはエティナーレの姿はなかった。
旅装の長い髪をした男に、複雑に編み込まれた茶色い髪をした旅装の女性。肩には小さい猿が乗っている。
さらにすぐ後ろには、小さいながらも自らの身の丈を遙かに超える荷物を抱え、軽快に付き従うもう一匹の猿。
他の人達と同じように、近くにいる人と話をしながら踊り進む。
「ある意味、見事だ」
男が、隣を進む女性に話しかける。
その声は、あたりの声や音楽にまぎれ他には聞こえない。
「んーふ。バビントもわかっちゃった? 見ての通り、なかなか調子いいのね。踊りは体にいい。痩せてきたという実感が……」
「そっちじゃねーよ。おばさん」
『ドスン』
鋭い動きから繰り出される肘鉄が、バビントと呼ばれた男の脇腹にあたる。
女性の複雑に編み込まれた髪が少しだけ崩れるが、すぐに女性の肩に立つ小さな猿が髪を整えた。
「ちょっと何よ。おばさん?」
「ン……ゴホッ。失言でございました、麗しきエティナーレ様。まったく、なんでうちの女性陣は皆凶暴なんだろう」
軽口を叩く2人に籠をもった男が近づいてくる。
籠にはカロメーが入っていて、男はそれを配りながら進んでいた。
「お2人様、相変わらずは仲がいいね」
「おじさまも、いつもカロメーありがとうございます」
「いやいや。これも、大事なお役目ってやつさ」
「それにしても、大所帯になりましたね。カロメーも二日に一つ。大切に食べなくてはね」
「私も、聖女の演説に心打たれ参加したのですが、いつまでも続いて欲しい、そんな不思議な気持ちでいっぱいです」
「まったくだ。もちろん雪が降れば、この行進も一旦お開きだろうなぁ」
「まもなくですわね」
「そうかもしれんなぁ。だが、ノアサリーナ様がここまでおいら達のことを考えてくださるとは思ってもなかった」
「そうですね、食べ物まで」
「水の方がうれしかったよ。正直。おいら達は皆、どこかで切り捨てられるんではないかと思ってたんだがな。頼りになる諸侯が参加するまでの、ほんのひとときの手助け。そんなつもりだったんだが」
「切り捨てるなんて、考えておりませんわ。聖女様は」
「そうだなぁ。あんまりにも聖女様がお優しいので、皆が慕って集まった。加えて上手い飯食って楽しく人助けができるってんで、この大所帯だ。どうやら聖女というのは嘘じゃないらしい……いや、もちろん信じてたよ。おっと長話しちまった。そうそう、カロメーを渡さなきゃ。カロメーだ」
「いただきます」
「リーダ様も大好きだっていうだけあって、うまいよな、これ……って、わりいわりい、独り占めしないって」
遠くから呼ばれて男がにっこりと人なつっこい笑顔を浮かべ走り去っていく。
「さっきの話だが、どう見るって言ったのは、この一行に潜む人たちのことだよ」
沢山のカロメーをもったまま軽やかな足取りで、2人の側から離れていったのを見届け、バビントが、踊りを再開したエティナーレに声をかける。
「潜む……ですか? 手練れがたくさんいて……ング、びっくり仰天ですわね」
「食いながらしゃべるな。あぁ、神官達も、あれほどの使い手が揃うと思ってなかった」
「舞姫ブロンニに、夢見るワウワルフ。有名な二人が同じ場にいるなんてね」
「あの二人以外にも、手練れいるしなぁ……侮れないな、神官。それにヨラン王国の王都守備隊の有名人まで踊ってやがる」
そう言って、バビントが遠く見つめる、そこにはひげ面の大男が楽しそうに踊っていた。
大きな体躯に、巨大なバッグを背負い、それにも関わらず軽快に踊る様子に、ただ者でないことが見て取れる。
「今は子供に家督を譲って、流浪の料理人として第2の人生を歩んでいるそうですよ」
「はぁ。さっきの話じゃないが、いつまで続くんだろうな。この大行進」
「さあ、でもこのままノアサリーナについていったほうが都合がいいじゃんありませんか?」
「任務としては、そりゃそうだ。楽なもんだよ」
「私1人で追跡をしていた時、本当にひどい目にあいましたの」
「なんだっけ、森で変な女の子に追いかけ回されたってことか?」
「得体の知れない人間でない女の子にね。それに比べれば、踊ってるだけで任務が果たせるなんて夢のよう」
「うまい飯も食える」
「寒いといえば、毛布もくれますわね」
「確かに。イオタイトとキャシテが帝都で豪遊しているのに、俺達は毎日踊るだけかと思っていたが悪くない」
「痩せるのはいいですわ」
「食い過ぎだろ。食わなきゃ痩せる。それにしても、この一行は武力を持ちすぎてる気がする」
「最初は神官に、貴族の私兵……それから、各領主の提供した騎士や戦士達」
「それにノアサリーナの従者が持つ知見を探ろうと言う者達……なかなかに、酷い」
「こんなに無節操に人を受け入れるとは思いませんでしたもの。きっと、皆さんも同様に考えているのでしょうね」
「知見目当てに集まった者達は、カロメー……食い物の知識くらいは得られたのかな」
「知識以外にも、この一行をなんとかして自らの陣営に加えたいという人達もいるようですよ。難儀しているようですけど」
「あらゆる思惑をもった人間が集まり、いざ動こうとすれば、他者の動きがわからず及び腰になる。結局、誰も、この行進を操れず、そして従者へと話しかけることすらできない。それどころか、逆にノアサリーナ達に世話をされる体で情報を取られる始末」
「見事に皆さんはめられましたわね」
「これはノアサリーナの考えではないだろう。従者のうち、おそらくリーダという男の考えだ。皆の事を考えるフリをしつつ、情報を集めるとは思ってもいなかった」
「本当、しかも細々とした気配り、民衆の支持はますます増すばかり、立場によっては聖女の行進どころか、悪夢の行進ですわね」
「いいな。それ、おば……お姉さん」
バビントとエティナーレ。
2人が話をしているとき、ふと大きな「不覚!」という声が響き渡った。
先ほどまで、楽しそうに踊っていた大男が、慌てふためきどこかへと駆けていく。
いきなりのことに、一行は混乱し始めていた。
「何があったのでしょう。少し調べてくる」
そうバビントが言いって踊りながら先行する、しばらくして大男とバビントはそれぞれが大きな台車を引いて戻ってきた。
台車は奇妙な作りだった。
沢山の小さな戸棚が据え付けられ、そこにはフォークと器が一組ずつ収まっていた。
今回のためだけに作られた台車。
やがて、台車の奇妙な作りに人々は踊りをやめて、興味をひかれ集まりはじめた。
「一旦、食事休憩!」
台車を引いた大男が声をあげ、一行を見守っている神官達も続いた。
「いい匂いがするな」
台車に近づいていたうちの一人が声をあげる。
「さすがにカロメーじゃないな」
「あぁ、だが、旨そうな匂いだ。聖女様の心遣いだろう。いろいろと知らない料理ばかりで嬉しいことだ」
「あっ、給仕班。今日は急いでくれということだ」
その言葉にどよめきが起こる。
「こんな旨そうな料理なのに、急げって……」
「なにかあったのか?」
「いや、この料理は時間をおくと、まずくなるらしい」
大男の弁解するかのような言葉であたりに笑い声が起こる。
「そっかそっか」
安心した様子の人々へお椀が配られ、そこに熱いスープが注がれる。
お椀にはすでに具材が入っていた。
「器には何か入っているな」
「それは麺だ。スープが注がれたら、ほぐして食べてくれ。スープに絡めて食べるといいらしい」
「なんだいこれは?」
「ラーメンという食べ物らしいぞ」
「へー」
「こりゃ、うまい」
「おかわりがほしいな」
それぞれがラーメンを受け取り、座り込んでラーメンを食べる。
行進には様々な立場の人がいたが、誰もが笑い、食事を楽しんでいた。
「俺はカロメーってやつよりも、このラーメンっての方が好きだな」
「まぁ、こっちの方が手が込んでる」
「ノアサリーナ様の従者が、帝国の料理人に教えたらしいぞ」
「なんでも、中に入っている肉。南方でも珍しい肉だというぞ」
「すごいな」
「おら、聖女様についてきて良かった」
そして、楽しい食事はすぐに終わり、皆が行進を再開する。
皆が笑顔で踊り進む。
新鮮な経験。
楽しい踊り。
行進に参加する者は、ますます増えていき、不思議で楽しい行進の噂は帝国に広まっていた。
そんな行進が続いたある日。
エティナーレは1人の小僧から手紙を受け取った。
「ありがとう、これはお駄賃」
チップとしてお金を渡し、彼女は手紙を開け、表情を曇らせる。
「何だ?」
「主様から……キャシテが裏切った。イオタイトが帝都で足止め……ですって」
「詳細がわからないからなんとも言えないが……言えないが。他には?」
「私は帝国から一度立ち去れと」
「そっか。了解」
「もうすぐ聖地タイアトラープ。聖地を見られないのはつらいけど。任務は残酷よね」
残念がるエティナーレから手紙を受け取ると、バビントはパタパタと手紙を振った。
すると彼の手にあった手紙が、一輪の花へと姿を変える。
「選別だ」
それをエティナーレは受け取ると、近くにいた猿にあげた。
「なかなか、美味しいって」
「ひでぇな」
バビントがあきれたように声を上げたとき、そこにはエティナーレの姿はなかった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
優の異世界ごはん日記
風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。
ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。
未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。
彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。
モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる