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第二十四章 怒れる奴隷、東の大帝国を揺るがす
ぷれぱらぴれぱれ
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「いいのか、本当に」
カガミが1人で舞踏会に行く可能性が出てきたのだ。
オレが責任を取るということで、帝都に向かう飛行島のスピードを遅くすることにした。
舞踏会には間に合わないスピードで帝都に向かう。
「いちおう5日で、目印にしていた町が見えたから、このペースでいいと思うぞ」
本音を言わないカガミに対して、サムソンにも口裏を合わせてもらう。
「そう、ですか……」
ピッキー達が毎日のように下の景色を見て報告してくれるので、カガミもある程度は位置関係を把握しているのだ。
中間地点の町を過ぎた辺りでペースを下げる。
ピッキー達を、オレ達の嘘に巻き込むわけにいかないので、中間地点までは正直に説明した。ここから先は方角のみ、正直に伝える。
カガミに嘘をついて、ゆっくりと進む。
それと同時に、魔道具を作ったり、魔方陣を描くことには手を緩めない。
ナセルディオの居場所は、帝都に乗り込んでから、変装の魔法を使い帝都に侵入し情報収集するつもりだ。
バレたらカガミに責められるだろうな……。
少しだけ後ろめたく思いながら日々は飛行島は進む。
「できました」
そんな時、カガミが小さなガラス板を持ってきた。
その板には魔法陣が、小さな小さな魔法陣が描かれていた。
「なんか理科室で見たことがあるっス」
薄く小さい長方形のガラス板を覗き込み、プレインがコメントする。
そういえば、そうだ。
プレインの言葉で思い出す。
顕微鏡で見る時に使うガラス板。
「プレパラピレパレ……ぽい名前だったよな?」
「プレパラ……プレパラートのことですか?」
「そうそう、それ」
「まぁ……これは、スライドガラスです。使い慣れてるので、小さい細工するのには都合良かったんです」
下から覗き込み、日の光にガラス板を透かし、小さな魔法陣を見る。
薄いガラス板に、細く赤い線で複雑な魔法陣が描かれていた。
「赤いインクで描いたんだな」
「それ、蛇の毒です。触媒となる宝石の粉も混ぜてあります。あの、何度も失敗して、材料が尽きているんで……大事にしてください」
「マジで?」
「えぇ、小さくて複雑な魔法陣を描くのはやっぱり大変で、何度も失敗したんです」
「いや、そっちじゃなくて……カガミ、毒蛇飼ってるの?」
「弱い毒だから大丈夫です。皮膚にくっつけば、皮膚の色と同化して見えなくなる特性があるんです」
サラッと家で、毒蛇を飼っていると白状しやがった。
なんて奴だ。
それはともかくとして、いや後回しとして。
「凄い小さな細工だな」
「でも、カガミ氏、ちょっといいか?」
「何ですか、サムソン」
「ふと思ったんだがな。ナセルディオも、こうやって自分の力を封じられることは考えてるんじゃないかと思うんだが……」
「そうですね、魔法陣を貼り付けて終わりだとは思っていません。対処済みです」
「ちなみにどんな工夫?」
「この魔法陣は、自分を複製するんです」
「複製?」
「ええ、魔法陣が起動した瞬間、圧縮されたインクが触媒になって、砂粒のような極小の糸玉が7つ作成されます。それは大体数ミリ飛び散り、皮膚に当たった糸玉が展開し、魔法陣を形成します。形成されたそれは、元の魔法陣とほぼ同一の物です。このように、作成された魔法陣は、体の組織を一部触媒として、さらに増殖します」
「カガミ氏……それって、ひょっとして」
サムソンが恐る恐る挟んだ言葉に、カガミが微笑し頷く。
笑っていない目で頷くカガミが怖い。
「つまり、この魔法陣が剥ぎ取られたとしても。複製された魔法陣が残ることになります。1つの魔法陣が無効化されたとしても、別の魔法陣が作動します。先ほども言ったように、複製された魔法陣はさらに自己を複製します。あとは……魔法陣そのものが攻撃された場合も自己複製します」
「無限に、自己複製するのか、この魔法陣」
プログラムに置き換えると、自分で自分を複製して増殖するって……コンピューターウイ……、いや、深く考えるのは止めておこう。
それにしても、おっかないこと考えるよな。カガミは……まぁ、前から大体知っていたけれど。
「それで、カガミ氏はこれをどうやって貼り付ける気なん?」
「このガラス板、転写の魔導具なんです」
転写っていうと前に、虫除けランタンを作った時のやつか。あのときは羊皮紙だったが、ガラス板でもいけるんだな。
「つまり、自分にこれを貼り付けて、ナセルディオに接近してから貼り付けるってこと?」
そういえば、転写の魔法陣は2度貼り付けできるんだったな。
「これをまず指先に貼り付けて、ナセルディオに近づき、首筋あたりに貼り付けようかと思っています。魔力が流れた瞬間に起動を始めるタイプなので、あとは転写の魔導具による影響が無くなれば、効果を発揮し自己複製を始めます」
触れれば魔法陣は転写できて、即効果発揮か。
それなら、余計なことを考えずにすむな。それに、誰でも実行可能という点もいい。
「じゃあ、それはオレ達のうち誰かがやればいいってことになるな」
「リーダ、ナセルディオの場所は分かったんですか?」
「帝都にいるらしい。あとは帝都に着いてから探す」
「だったら、舞踏会の方が確実に……」
カガミは舞踏会に固執している。確かに、ナセルディオを探す手間は省けるからな。確かに彼女がいうとおり、確実でもある。
だけれど、ノアと女性一人というのは、明らかにナセルディオにとって理想的な条件だ。
「いくら言っても、舞踏会にカガミが行くのは無しだ。ナセルディオに近づくのは、オレかサムソンかプレインのいずれかだ」
「ですが、居場所が分かっていても、仮にも一国の皇子です。近づくのは難しいと思います。思いません?」
「確かにな。警戒は厳重だろう」
「やっぱり、それなら」
「でも、カガミが舞踏会に行くより安全だ。黒死の輪だって対抗できるかもしれない……だ。舞踏会の途中に、魅了を受けすぎて黒死の輪が育ちきってしまったらどうするんだ?」
黒死の輪も未知数だ。
あれからカガミが作り方を見つけたというフェズルードで手に入れた本を読んでみたが、成長する茨に、人がどれだけ耐えられるのかは、その人次第とあった。
つまり、いつ手遅れになるのかが読めない。
魔法の剪定バサミで、切り取る場合に、ショック死する可能性も示唆されていた。
やはり、頼りにするには危険な魔導具だ。
「大丈夫です。その前に、ナセルディオの元から離れます」
「リスクが大きすぎる。何もしないというわけじゃない。皆で対処すべきだ」
「私は1人でも……」
「カガミにゆずれないところがあるのはわかるが、オレにも譲れないところがある。この中で誰かが欠けるのは嫌だ」
「あのね。カガミお姉ちゃんが行くって言うなら、私も行く」
「ノアちゃん……」
「だって、私が帝国に行きたいって言ったから……」
「それは……ノアちゃん、ごめんなさい」
「この魔法陣をナセルディオに貼り付けようっていうのは、みんな同意してるんだ。オレが全責任を持つし、やれることならなんだってやる。だから対応はオレにまかせてほしい」
オレはカガミを見据えてそういった。
この小さな魔法陣に込められたカガミの思いというのはわかる。
だけど、オレは誰1人、欠けてほしくはないのだ。
カガミはノアを見たあと、オレをジッと見て静かに目を伏せた。
「そうだよ。カガミ……皆でやろ」
ミズキが呟くようにカガミに言い、プレインもそれに頷く。
「帝都に行ったら皆で情報収集をしよう」
サムソンもだ。
「わたしも、もちろん手伝いますよ」
「ふむ。我が輩は、常に味方である」
ヌネフに、ウィルオーウィスプもフワリと現れて、協力を申し出てくれる。
「もちろん! あたしもだ!」
「ぐぇ」
後からモペアがのっかかってきて、オレの肩越しにヒョイと首を出し笑う。
「そういうわけだ、カガミ。皆でアイデアを出して、計画練って、こいつを使ってナセルディオをギャフンといわせよう」
「えぇ……」
「さてと。じゃ、のんびり帝都へと行こうか」
努めて明るく言ったオレを、カガミが凝視する。
いや、オレの手元か。プラプラとガラス板を振るオレの手を見ていた。
「リーダ! 魔法陣は?」
カガミが大声をあげた。
カガミが1人で舞踏会に行く可能性が出てきたのだ。
オレが責任を取るということで、帝都に向かう飛行島のスピードを遅くすることにした。
舞踏会には間に合わないスピードで帝都に向かう。
「いちおう5日で、目印にしていた町が見えたから、このペースでいいと思うぞ」
本音を言わないカガミに対して、サムソンにも口裏を合わせてもらう。
「そう、ですか……」
ピッキー達が毎日のように下の景色を見て報告してくれるので、カガミもある程度は位置関係を把握しているのだ。
中間地点の町を過ぎた辺りでペースを下げる。
ピッキー達を、オレ達の嘘に巻き込むわけにいかないので、中間地点までは正直に説明した。ここから先は方角のみ、正直に伝える。
カガミに嘘をついて、ゆっくりと進む。
それと同時に、魔道具を作ったり、魔方陣を描くことには手を緩めない。
ナセルディオの居場所は、帝都に乗り込んでから、変装の魔法を使い帝都に侵入し情報収集するつもりだ。
バレたらカガミに責められるだろうな……。
少しだけ後ろめたく思いながら日々は飛行島は進む。
「できました」
そんな時、カガミが小さなガラス板を持ってきた。
その板には魔法陣が、小さな小さな魔法陣が描かれていた。
「なんか理科室で見たことがあるっス」
薄く小さい長方形のガラス板を覗き込み、プレインがコメントする。
そういえば、そうだ。
プレインの言葉で思い出す。
顕微鏡で見る時に使うガラス板。
「プレパラピレパレ……ぽい名前だったよな?」
「プレパラ……プレパラートのことですか?」
「そうそう、それ」
「まぁ……これは、スライドガラスです。使い慣れてるので、小さい細工するのには都合良かったんです」
下から覗き込み、日の光にガラス板を透かし、小さな魔法陣を見る。
薄いガラス板に、細く赤い線で複雑な魔法陣が描かれていた。
「赤いインクで描いたんだな」
「それ、蛇の毒です。触媒となる宝石の粉も混ぜてあります。あの、何度も失敗して、材料が尽きているんで……大事にしてください」
「マジで?」
「えぇ、小さくて複雑な魔法陣を描くのはやっぱり大変で、何度も失敗したんです」
「いや、そっちじゃなくて……カガミ、毒蛇飼ってるの?」
「弱い毒だから大丈夫です。皮膚にくっつけば、皮膚の色と同化して見えなくなる特性があるんです」
サラッと家で、毒蛇を飼っていると白状しやがった。
なんて奴だ。
それはともかくとして、いや後回しとして。
「凄い小さな細工だな」
「でも、カガミ氏、ちょっといいか?」
「何ですか、サムソン」
「ふと思ったんだがな。ナセルディオも、こうやって自分の力を封じられることは考えてるんじゃないかと思うんだが……」
「そうですね、魔法陣を貼り付けて終わりだとは思っていません。対処済みです」
「ちなみにどんな工夫?」
「この魔法陣は、自分を複製するんです」
「複製?」
「ええ、魔法陣が起動した瞬間、圧縮されたインクが触媒になって、砂粒のような極小の糸玉が7つ作成されます。それは大体数ミリ飛び散り、皮膚に当たった糸玉が展開し、魔法陣を形成します。形成されたそれは、元の魔法陣とほぼ同一の物です。このように、作成された魔法陣は、体の組織を一部触媒として、さらに増殖します」
「カガミ氏……それって、ひょっとして」
サムソンが恐る恐る挟んだ言葉に、カガミが微笑し頷く。
笑っていない目で頷くカガミが怖い。
「つまり、この魔法陣が剥ぎ取られたとしても。複製された魔法陣が残ることになります。1つの魔法陣が無効化されたとしても、別の魔法陣が作動します。先ほども言ったように、複製された魔法陣はさらに自己を複製します。あとは……魔法陣そのものが攻撃された場合も自己複製します」
「無限に、自己複製するのか、この魔法陣」
プログラムに置き換えると、自分で自分を複製して増殖するって……コンピューターウイ……、いや、深く考えるのは止めておこう。
それにしても、おっかないこと考えるよな。カガミは……まぁ、前から大体知っていたけれど。
「それで、カガミ氏はこれをどうやって貼り付ける気なん?」
「このガラス板、転写の魔導具なんです」
転写っていうと前に、虫除けランタンを作った時のやつか。あのときは羊皮紙だったが、ガラス板でもいけるんだな。
「つまり、自分にこれを貼り付けて、ナセルディオに接近してから貼り付けるってこと?」
そういえば、転写の魔法陣は2度貼り付けできるんだったな。
「これをまず指先に貼り付けて、ナセルディオに近づき、首筋あたりに貼り付けようかと思っています。魔力が流れた瞬間に起動を始めるタイプなので、あとは転写の魔導具による影響が無くなれば、効果を発揮し自己複製を始めます」
触れれば魔法陣は転写できて、即効果発揮か。
それなら、余計なことを考えずにすむな。それに、誰でも実行可能という点もいい。
「じゃあ、それはオレ達のうち誰かがやればいいってことになるな」
「リーダ、ナセルディオの場所は分かったんですか?」
「帝都にいるらしい。あとは帝都に着いてから探す」
「だったら、舞踏会の方が確実に……」
カガミは舞踏会に固執している。確かに、ナセルディオを探す手間は省けるからな。確かに彼女がいうとおり、確実でもある。
だけれど、ノアと女性一人というのは、明らかにナセルディオにとって理想的な条件だ。
「いくら言っても、舞踏会にカガミが行くのは無しだ。ナセルディオに近づくのは、オレかサムソンかプレインのいずれかだ」
「ですが、居場所が分かっていても、仮にも一国の皇子です。近づくのは難しいと思います。思いません?」
「確かにな。警戒は厳重だろう」
「やっぱり、それなら」
「でも、カガミが舞踏会に行くより安全だ。黒死の輪だって対抗できるかもしれない……だ。舞踏会の途中に、魅了を受けすぎて黒死の輪が育ちきってしまったらどうするんだ?」
黒死の輪も未知数だ。
あれからカガミが作り方を見つけたというフェズルードで手に入れた本を読んでみたが、成長する茨に、人がどれだけ耐えられるのかは、その人次第とあった。
つまり、いつ手遅れになるのかが読めない。
魔法の剪定バサミで、切り取る場合に、ショック死する可能性も示唆されていた。
やはり、頼りにするには危険な魔導具だ。
「大丈夫です。その前に、ナセルディオの元から離れます」
「リスクが大きすぎる。何もしないというわけじゃない。皆で対処すべきだ」
「私は1人でも……」
「カガミにゆずれないところがあるのはわかるが、オレにも譲れないところがある。この中で誰かが欠けるのは嫌だ」
「あのね。カガミお姉ちゃんが行くって言うなら、私も行く」
「ノアちゃん……」
「だって、私が帝国に行きたいって言ったから……」
「それは……ノアちゃん、ごめんなさい」
「この魔法陣をナセルディオに貼り付けようっていうのは、みんな同意してるんだ。オレが全責任を持つし、やれることならなんだってやる。だから対応はオレにまかせてほしい」
オレはカガミを見据えてそういった。
この小さな魔法陣に込められたカガミの思いというのはわかる。
だけど、オレは誰1人、欠けてほしくはないのだ。
カガミはノアを見たあと、オレをジッと見て静かに目を伏せた。
「そうだよ。カガミ……皆でやろ」
ミズキが呟くようにカガミに言い、プレインもそれに頷く。
「帝都に行ったら皆で情報収集をしよう」
サムソンもだ。
「わたしも、もちろん手伝いますよ」
「ふむ。我が輩は、常に味方である」
ヌネフに、ウィルオーウィスプもフワリと現れて、協力を申し出てくれる。
「もちろん! あたしもだ!」
「ぐぇ」
後からモペアがのっかかってきて、オレの肩越しにヒョイと首を出し笑う。
「そういうわけだ、カガミ。皆でアイデアを出して、計画練って、こいつを使ってナセルディオをギャフンといわせよう」
「えぇ……」
「さてと。じゃ、のんびり帝都へと行こうか」
努めて明るく言ったオレを、カガミが凝視する。
いや、オレの手元か。プラプラとガラス板を振るオレの手を見ていた。
「リーダ! 魔法陣は?」
カガミが大声をあげた。
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