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第二十八章 素敵な美談の裏側で
まじんのきろく
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魔神との戦い?
「カーバンクルがですか」
「そうですよ。かってカーバンクルは、聖剣を引き抜けなかった勇者によって、魔神との戦いに切り札として使われたことがあったの」
それから続くデートレッドの説明。
魔神は過去6回、この世界に現れた。そしてその度に勇者に討伐され、封印された。
だが、それは常にギリギリの戦いだった。
そして、順調にはいかないことも多かった。勇者の軍での確執、仲違い。各国の足並みの乱れ。そして、勇者が聖剣を抜けなかったこともあったという。
聖剣が得られず、決定力の無い中で迎える魔神との決戦。そんな時、いつもカーバンクルの犠牲によって切り抜けてきたそうだ。カーバンクルを自爆させ、それによって生まれる破壊の力をぶつけることで。
「カーバンクルは、魔法を食べて、自分の力と変える魔道生物。だから、破壊の魔法をカーバンクルが限界を迎えるまで食べさせて……それから自爆させる。残酷だけど、他に方法の無い場合に、勇者の軍が取る最後の手段ね」
自爆とか絶対に嫌だな。
ノアとじゃれ合っているカーバンクルの姿を思い出し、そう思った。
それにしても、最近になって、やたらと魔神の話をあちこちで聞く。
ギリアから王都に向かう途中でラングゲレイグも言っていたし、生徒会選挙の演説でも触れていた。加えてカーバンクルの話でも、魔神か……。
魔神の復活が近いからかな。
そういえば、主様とかいう人の所で、あと700日弱だと言う話になった。
あの話が本当だとすると、魔神の復活まで2年も無い。
「あら、カガミさん」
オレが物思いにふけっていると、入り口をデートレッドが見て言った。
振り向くと、温室の扉に手をかけているカガミと目が合う。
「え、え……カワリンド」
優雅にお茶を飲んでいるオレに近寄ったカガミが、困惑した様子で名前を呼ぶ。
そりゃ。混乱するよな。
「バレちゃった」
ということで、軽い調子でネタばらしをしておく。
「リーダさんは、お時間がありそうだったので、ババアの暇つぶしに付き合ってもらっていたの」
「そうでしたか。私は、講義が1つお休みになったので、ここで本を読ませていただこうかと思いまして。でも、リーダが居るとは思いもしませんでした」
そう言ったカガミは、まるで自分の家にいるように、お茶を注ぎテーブルについた。
「お菓子も出して良かったのよ」
「では、後で頂きます。せっかく、リーダもいるので、少しばかりお話したいことがあるのですが……」
軽い調子で声をかけたデートレッドに対し、カガミが真面目な顔でオレと彼女を見た。
なんだろう。話って。
「休学を……望んでいるのかしら?」
オレとは違い、デートレッドには心当たりがあったようだ。
柔やかな顔から、真面目な顔になった彼女がカガミへ静かに聞き返す。
「やはり、お気づきでしたか」
「講義の入れ方が、少し変わったものね」
休学か。言われてみれば、黒本エニエルを見ることができれば、卒業にこだわる必要は無い。当初の予定でも、休学は視野に入っていたので問題は無いか。
頭では分かっていても、いきなり休学と聞くとビックリするな。
それで、デートレッドはカガミが休学を考えていると気がついていたと……。
この人って、態度はのんびりとしたお婆さんなのに、やたらと鋭いよな。
オレの変装も見破っていたし、侮れない。
「それで、マルグリット様を手伝って……王の月までには、休学しようと思います」
カガミの言葉にデートレッドがゆっくりと頷く。
王の月は、元の世界でいうと8月。今が赤の月で6月だから、一月もないな。
「そうですよね。このようなご時世だものね。ところで、お二人はご存じかしら王都の噂。魔神に勇者が敗北するかもしれないという話」
カガミにチラリと視線を送られたが、首を横に振る。そんな噂があるのか。
勇者が負ける……いや、どこかで聞いたな。
――魔神に勇者は勝てませン。
そうだ。帝国で聞いた。黒い鼻をした変や奴が言っていた。
ノアを騙して儀式を行おうとした時に言っていた。
「いえ。初耳です」
少なくても、ヨラン王国では聞いていないので否定する。
言うと、めんどくさくなりそうだしな。
「そう。1年……いや2年くらい前かしら。突然、そのような噂が囁かれるようになって、王都の宮廷魔術士団も忙しくなったのよ。それから、ハインハイグ先生も大忙し」
勇者は魔神に負ける。まるで決定事項のようだ。
信じるに足りる噂……もしくは噂以外か……。
「だからね。やがてくる大変な時に備えて、大切な人と一緒にいるというのは良いことだと思うのよ」
無言のオレ達を見て、デートレッドは、静かに付け加えた。
それから先は、のんびりしたものだ。
デートレッドが王都でも有名なお菓子を持ちだして御馳走してくれた。
「王都の職人メテトローの、ケーキ。とっても、ロウスのお茶に合うのよ」
持ち出したケーキは、リンゴの形をした見た目も凝ったケーキだった。
その後も、次々と出されるお菓子を食べつつ、雑談し時間を潰す。
それは、カガミが次の講義に出て、デートレッドも講義の支度を始めるまで続いた。
さて、ミズキのお迎えまで、あと少し。
最後は、図書塔で本を読むことにした。
カガミに木札を書いてもらい、それを持って図書塔へいく。
魔神の話が続いたので、前回の戦いを調べることにしたのだ。
図書塔に行ってみると、資料は簡単に見つかった。
というよりも、図書塔の人に聞いたら、持ってきてくれた。
前回の魔神との戦いに参加した生徒会の記録だ。
「写本されますか?」
オレが従者という立場なので、図書塔の人は当然のように写本を提案する。
この流れは当然なのだが、とはいえ、すぐに写本をお願いしてしまうと時間が潰せない。
「一応、内容を確認し、それからお願いするかもしれません」
ここで読む言い訳を適当にでっちあげて、閲覧室の片隅に座り、静かに目を通す。
――雲は黒く染まり、太陽の光を閉ざす。
――魔神の柱は歌い出し、それは絶叫となった。
――天の蓋は輝きを増した。地面を照らし、空を割る。
――かくして空より魔神が降りた。
――まるで、蜘蛛が糸にのり地面へと降り立つように。
――神の言葉、占いの告げ、全ては正しく、勇者は魔神を待ち構える。
――黒く染まる森、よどむ海……あらゆる不浄の地より、黒く汚れた魔物が溢れた。
――世のあらゆる場所から平穏は奪われ、人々は砦に、家に、籠もり戦うしかなかった。
――対するは勇猛なる人々、そして勇者の軍。
――戦いは熾烈を極める。
――聖剣の一撃で、魔神は死なず、勇者とその軍は命を捨てて魔神へと迫った。
――2度目となる聖剣の攻撃、14の船から成る軍の突撃。それは命をかけた捨て身の攻撃。
――次の朝を迎えると同時、戦いは終わった。
――勇者の命、数多くの兵士の命、あらゆる犠牲の後、魔神は討ち滅ぼされた。
――終わった後、両手からこぼれるほどの国が失われ、生ける者の数は大きく減った。
――我らは未来を託され、語る者として、以下を記す。
こんな導入で始まる記録。
思った以上に、当時の生徒会は勇者の軍に協力していたようだ。
過去に例をみない最高の生徒会として、ヨラン王国に名を轟かせ、補給関係を手伝っていたらしい。
魔神との戦いも、近くで見ていたようで、具体的だった。
『カラン……カラーン』
乾いた鐘の音が響く。
本を読んでいると時間はあっという間にすぎるな。
残りは写本をお願いして、さっさと図書塔を後にした。出来上がったら、カガミに写本を受取ってもらおう。
入り口をくぐり抜けて外に出ると、小さく、茶釜に乗ったミズキが見えた。
彼女は整備された道を通らず、まばらに生えた木々を縫うように走っていた。
「遊んでるのか、あいつ」
左右に大きく振れる馬車が危なっかしいが、気にしていないようだ。
ミズキは相変わらず気楽なものだ。
でも、魔神が復活すると、こんな平和な風景も無くなるのか……。
ノアや皆のために、何か出来ることはないかな。
魔神に関する本を読んだ直後だからだろうか、少しだけ未来が心配になった。
「カーバンクルがですか」
「そうですよ。かってカーバンクルは、聖剣を引き抜けなかった勇者によって、魔神との戦いに切り札として使われたことがあったの」
それから続くデートレッドの説明。
魔神は過去6回、この世界に現れた。そしてその度に勇者に討伐され、封印された。
だが、それは常にギリギリの戦いだった。
そして、順調にはいかないことも多かった。勇者の軍での確執、仲違い。各国の足並みの乱れ。そして、勇者が聖剣を抜けなかったこともあったという。
聖剣が得られず、決定力の無い中で迎える魔神との決戦。そんな時、いつもカーバンクルの犠牲によって切り抜けてきたそうだ。カーバンクルを自爆させ、それによって生まれる破壊の力をぶつけることで。
「カーバンクルは、魔法を食べて、自分の力と変える魔道生物。だから、破壊の魔法をカーバンクルが限界を迎えるまで食べさせて……それから自爆させる。残酷だけど、他に方法の無い場合に、勇者の軍が取る最後の手段ね」
自爆とか絶対に嫌だな。
ノアとじゃれ合っているカーバンクルの姿を思い出し、そう思った。
それにしても、最近になって、やたらと魔神の話をあちこちで聞く。
ギリアから王都に向かう途中でラングゲレイグも言っていたし、生徒会選挙の演説でも触れていた。加えてカーバンクルの話でも、魔神か……。
魔神の復活が近いからかな。
そういえば、主様とかいう人の所で、あと700日弱だと言う話になった。
あの話が本当だとすると、魔神の復活まで2年も無い。
「あら、カガミさん」
オレが物思いにふけっていると、入り口をデートレッドが見て言った。
振り向くと、温室の扉に手をかけているカガミと目が合う。
「え、え……カワリンド」
優雅にお茶を飲んでいるオレに近寄ったカガミが、困惑した様子で名前を呼ぶ。
そりゃ。混乱するよな。
「バレちゃった」
ということで、軽い調子でネタばらしをしておく。
「リーダさんは、お時間がありそうだったので、ババアの暇つぶしに付き合ってもらっていたの」
「そうでしたか。私は、講義が1つお休みになったので、ここで本を読ませていただこうかと思いまして。でも、リーダが居るとは思いもしませんでした」
そう言ったカガミは、まるで自分の家にいるように、お茶を注ぎテーブルについた。
「お菓子も出して良かったのよ」
「では、後で頂きます。せっかく、リーダもいるので、少しばかりお話したいことがあるのですが……」
軽い調子で声をかけたデートレッドに対し、カガミが真面目な顔でオレと彼女を見た。
なんだろう。話って。
「休学を……望んでいるのかしら?」
オレとは違い、デートレッドには心当たりがあったようだ。
柔やかな顔から、真面目な顔になった彼女がカガミへ静かに聞き返す。
「やはり、お気づきでしたか」
「講義の入れ方が、少し変わったものね」
休学か。言われてみれば、黒本エニエルを見ることができれば、卒業にこだわる必要は無い。当初の予定でも、休学は視野に入っていたので問題は無いか。
頭では分かっていても、いきなり休学と聞くとビックリするな。
それで、デートレッドはカガミが休学を考えていると気がついていたと……。
この人って、態度はのんびりとしたお婆さんなのに、やたらと鋭いよな。
オレの変装も見破っていたし、侮れない。
「それで、マルグリット様を手伝って……王の月までには、休学しようと思います」
カガミの言葉にデートレッドがゆっくりと頷く。
王の月は、元の世界でいうと8月。今が赤の月で6月だから、一月もないな。
「そうですよね。このようなご時世だものね。ところで、お二人はご存じかしら王都の噂。魔神に勇者が敗北するかもしれないという話」
カガミにチラリと視線を送られたが、首を横に振る。そんな噂があるのか。
勇者が負ける……いや、どこかで聞いたな。
――魔神に勇者は勝てませン。
そうだ。帝国で聞いた。黒い鼻をした変や奴が言っていた。
ノアを騙して儀式を行おうとした時に言っていた。
「いえ。初耳です」
少なくても、ヨラン王国では聞いていないので否定する。
言うと、めんどくさくなりそうだしな。
「そう。1年……いや2年くらい前かしら。突然、そのような噂が囁かれるようになって、王都の宮廷魔術士団も忙しくなったのよ。それから、ハインハイグ先生も大忙し」
勇者は魔神に負ける。まるで決定事項のようだ。
信じるに足りる噂……もしくは噂以外か……。
「だからね。やがてくる大変な時に備えて、大切な人と一緒にいるというのは良いことだと思うのよ」
無言のオレ達を見て、デートレッドは、静かに付け加えた。
それから先は、のんびりしたものだ。
デートレッドが王都でも有名なお菓子を持ちだして御馳走してくれた。
「王都の職人メテトローの、ケーキ。とっても、ロウスのお茶に合うのよ」
持ち出したケーキは、リンゴの形をした見た目も凝ったケーキだった。
その後も、次々と出されるお菓子を食べつつ、雑談し時間を潰す。
それは、カガミが次の講義に出て、デートレッドも講義の支度を始めるまで続いた。
さて、ミズキのお迎えまで、あと少し。
最後は、図書塔で本を読むことにした。
カガミに木札を書いてもらい、それを持って図書塔へいく。
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というよりも、図書塔の人に聞いたら、持ってきてくれた。
前回の魔神との戦いに参加した生徒会の記録だ。
「写本されますか?」
オレが従者という立場なので、図書塔の人は当然のように写本を提案する。
この流れは当然なのだが、とはいえ、すぐに写本をお願いしてしまうと時間が潰せない。
「一応、内容を確認し、それからお願いするかもしれません」
ここで読む言い訳を適当にでっちあげて、閲覧室の片隅に座り、静かに目を通す。
――雲は黒く染まり、太陽の光を閉ざす。
――魔神の柱は歌い出し、それは絶叫となった。
――天の蓋は輝きを増した。地面を照らし、空を割る。
――かくして空より魔神が降りた。
――まるで、蜘蛛が糸にのり地面へと降り立つように。
――神の言葉、占いの告げ、全ては正しく、勇者は魔神を待ち構える。
――黒く染まる森、よどむ海……あらゆる不浄の地より、黒く汚れた魔物が溢れた。
――世のあらゆる場所から平穏は奪われ、人々は砦に、家に、籠もり戦うしかなかった。
――対するは勇猛なる人々、そして勇者の軍。
――戦いは熾烈を極める。
――聖剣の一撃で、魔神は死なず、勇者とその軍は命を捨てて魔神へと迫った。
――2度目となる聖剣の攻撃、14の船から成る軍の突撃。それは命をかけた捨て身の攻撃。
――次の朝を迎えると同時、戦いは終わった。
――勇者の命、数多くの兵士の命、あらゆる犠牲の後、魔神は討ち滅ぼされた。
――終わった後、両手からこぼれるほどの国が失われ、生ける者の数は大きく減った。
――我らは未来を託され、語る者として、以下を記す。
こんな導入で始まる記録。
思った以上に、当時の生徒会は勇者の軍に協力していたようだ。
過去に例をみない最高の生徒会として、ヨラン王国に名を轟かせ、補給関係を手伝っていたらしい。
魔神との戦いも、近くで見ていたようで、具体的だった。
『カラン……カラーン』
乾いた鐘の音が響く。
本を読んでいると時間はあっという間にすぎるな。
残りは写本をお願いして、さっさと図書塔を後にした。出来上がったら、カガミに写本を受取ってもらおう。
入り口をくぐり抜けて外に出ると、小さく、茶釜に乗ったミズキが見えた。
彼女は整備された道を通らず、まばらに生えた木々を縫うように走っていた。
「遊んでるのか、あいつ」
左右に大きく振れる馬車が危なっかしいが、気にしていないようだ。
ミズキは相変わらず気楽なものだ。
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