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第三十一章 究極の先へ、賑やかに
閑話 魔術士ギルド本部にて
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それはヨラン王国、魔術士ギルド本部の一室。
椅子に座る1人の男が天井を見上げ溜め息をついた。
男の名前はワルギルス。ヨラン王国魔術士ギルドの有力者である。
「やはり崩せぬか。かような抜け道があろうとは……」
遙か高くに見える装飾が施された天井をボンヤリと眺め、ワルギルスはボソリと呟いた。
「おやおや、その言葉、何度目やら。ワルギルス様は諦めが悪いこと」
「我らが秩序が脅かされるとしているのだ!」
ワルギルスは、向かいに座る女に声に言葉を荒げ反論する。
その顔は彼の苛つきを隠すことなく怒りに歪んでいた。
魔術士ギルドでは、多くの者が不快に思う出来事が起きていた。
それはギリアの町における魔術士ギルド支部の創設。
魔術士ギルドの誰もが恩恵にあやかれず、望まない支部の創設。
なにより、魔術士ギルドの人間を苛つかせたのは、奴隷の身分であるリーダ達がギルドに所属することになったのが理由だ。しかも、ギルドでただ働くだけの雇われ人ではない。
魔術士ギルドに加入し、特に上級ギルド員とされる存在だ。
貴族だけの特権だったはずの魔術士ギルドの上級。
そこに入り込んだリーダ達。多くの魔術士ギルド員が、リーダ達を忌ま忌ましく思っていた。
ヨランの国には法がある。
法は王や上位の貴族にとっては意味を成さないが、無駄に無視もできない存在だった。
そして、リーダ達の魔術士ギルドへの所属は、法に基づいて定まった事だった。
「ただ、所属するだけではないのだ。栄光ある正ギルド会員として、奴らは我らの聖域に足を踏み入れたのだ。忌ま忌ましい。あぁ! 忌ま忌ましい!」
「しかし、法に……上級ギルド員、すなわち正ギルド会員とは、魔術士ギルドに所属する者のうちスプリキト魔法大学卒業者である者とする。そうあります。星読み、ひいては王をないがしろにして、此度の件で法を無視するわけにも……」
「分かっている」
同じテーブルに座る糸目の男に、ワルギルスは声をあらげる。
似たようなやりとりが、一室ではずっと繰り返されていた。
その部屋にいる者全員が、法にてリーダ達を排除する方法、法を破る方法を欲していた。
「それにしても、このような抜け道をどうやって見つけたのでしょう」
「えぇ。星読みに指摘され、初めて気がつきました。さすが星読みと言ったところでしょうか……」
「あんな老いぼれを褒めてどうする!」
話題は、リーダ達がギルドに入ることになった理由に及ぶ。
貴族しか魔術士ギルドに入れない。それを覆したのも、また法だった。
1.ギルドに入るには2人以上の上級ギルド員の推薦が必要である。
2.ただし、王が認めた者、ギルド本部が認めた者、ギルドに所属している者は除く。これらは推薦を必要とせず、本人の意志のみで所属が認められる。
3.上級ギルド員の推薦をうけることができるのは貴族位のみである。
魔術士ギルドについて定める法のうち、ギルドに入るための決まり。
リーダ達は2条に基づきギルドに加入する事になった。
「ギルドに所属している者は除くか……」
「歴史をひもとけば各地に存在していた小規模な魔術士ギルドを統合して、我ら魔術士ギルドは成立しました。設立時のみに機能する条文が利用できるなどと、誰が思いましょう」
「なれど、彼らは利用しました。なんとまぁ、見事に法の抜け道を利用すること」
「それに2条は彼らの主張を裏付けただけです。本当に驚くべきは、ギルド支部設立を利用した手口にございます」
「だったな……」
ワルギルスは目をつぶり考え込む。
――ギルド支部の創設にあたっては、ギルド本部が指定した場所を本拠とする3名のスプリキト魔法大学卒業者がいなくてはならない。
――ギルド支部創設に名を捧げた者は、支部創設の宣言を行った直後より、当該ギルド支部に所属するギルド員となる。
魔術士ギルドに関係する法を思い出し、その口元が歪む。
そして彼はなぜ法に上級ギルド員ではなくスプリキト魔法大学卒業者などと規定してあるのかと、法を作った者を心中で罵った。
今の魔術士ギルドを作る時、ヨラン王国の魔術士ギルド出身者が他国より受け入れたギルド員よりも優位に立つため、わざとスプリキト魔法大学卒業と定めた。
古い昔の小さな工夫など、ワルギルスには思いも寄らない。ただただ、理不尽な法に彼は心の中で悪態をつく。
「ところで……これ、本当に星読みが考えたのでしょうか?」
ワルギルスの思考は、部屋にいる糸目の男が発した言葉で遮られる。
「どういう事だ?」
「いままで、星読みが法を……このような形で利用して何かを成したという話を聞いたことがないのです」
「今回の事は、別の誰かが考えた……と?」
「もしや、リーダなる者ではないかと思うのです。何せ、彼は、一部の者より知恵者と囁かれる者ですので」
「リーダはヨランの者ではないはず。かような者が、ヨランの……魔術士ギルドに関する法を知ることができたと?」
この世界にある多くの国がそうであるように、全ての法が万人に開示されているわけではない。魔術士ギルドにかかる法も、またそうだった。
それが議論をいっそうややこしくした。
「素性が知れないという事は、ヨランに関わる者の可能性も未だ有ります」
「くだらん。我らが知らぬヨランの魔法使いなど……隠そうとしても隠せるものではない」
「このような事になるなら、ギリアの支部など認めるべきではありませんでした」
「では、どうすれば良かったのか? ストリギの一件。あの件の裏を知るサルバホーフ公爵の何年にも渡る要望……はねつけるのは厳しかった。ここにいる全員が! 全員が、押し切られた責任を負っているのだ!」
『パンパン』
ワルギルスと糸目の男。二人の話が熱を帯び始めたとき、同じテーブルに着く女が手を叩き注目を集める。
「それよりも、先の事を考えませんか?」
そして、彼女はそう言った。
「先についてはもうやった」
「おや、そのような話、聞いてはいませんが……」
「支部長ヘイネルに対し刺客を差し向けた」
「勝手になされたので? ギルドの秩序というものが……」
「安心しろ。どうせ、忌ま忌ましくも、彼は死ななかった」
ワルギルスの言葉に、部屋にいる誰もが目を見開く。
刺客を送り……死ななかった。
その言葉に、立場は違えど同じギルド員を殺すという意味、そして魔術士ギルド暗部の動きに思いをはせたからだった。
「誰が動いたので?」
「スドールバイ達だ。彼らもまた秩序のため、全力を尽くした……そして成功しなかった」
「ソレは……」
その場にいた者は絶句した。
ワルギルスが口にしたのは魔術士ギルド暗部の代表。ならば彼一人が暗殺を試みたのではないことを理解したからだ。そして、失敗したという事は、魔術士ギルドの人員では暗殺は不可能だという答えを得たのも同然だった。
「ただの弱小貴族に対処できる状況ではないはず……。何があったのでしょう?」
「わからん。暗部は、手を引くと答えたきり、だんまりだ」
「左様で……」
「ギリアには、我らの知らぬ何かがあるのでしょうか。これは、少しばかり困ったこと」
「故に、バーランに任せる事にした。やつの後ろ盾として魔術士ギルド本部は動くことを提案したい」
ざわめく室内に、ワルギルスの言葉が響く。
ただし、バーランという名前で室内は少しだけ落ち着きを取り戻していた。
「盗人バーラン……ですか」
「法を利用する術にかけては、奴は国でも随一と言ってもいい。奴にヘイネルを潰せと伝えた」
「それは酷い。バーランがギリアで姿を消せば、領主の汚点。バーランが上手く暴れれば我らの勝利ということですか」
「いろいろ注文をつけ、好きにはなれない男だが、奴に頼ることにした」
「まま、ワルギルス様は勝手が過ぎますが、それは悪く無い手ですかね」
「支部長が望んで辞職すれば、本部から人が送れる。我らの意志を汲む支部長が、本部へ訴え出てリーダ達をギルド会員から排除する……という筋書きですか」
「あぁ。支部長が替わらねば、本部が除名を命じても反論し王の裁可を願う可能性がある。そうなれば、どのように話が進むか分からないからな。場合によっては、魔術士ギルドに関与できる隙を、サルバホーフ公爵一派に与える事にも繋がりかねない」
ワルギルスの説明に、部屋の皆が静かな笑みを浮かべる。
彼らは皆、バーランという男に期待した。
他者の研究成果を盗み自分の手柄とする……そのような噂を持つ男。それは裏と表、あらゆる手段を用い行われる。そんな盗人バーランという異名を持つ男に期待し笑みを浮かべた。
「楽しみですこと。うまくバーランが仕事を果たせば、もしかしたら、リーダなる者の火あぶりが見られるかも知れませんね」
「何らかの法を犯す……汚点さえあって我らが動けば、最高刑を願うのは容易いでしょう」
「確かに。上手く罪を被せ、火あぶり……法の抜け穴を利用し我らを愚弄する者には、ふさわしい末路でしょう」
「実は燃えている人の姿を見るのが好きでね。私は……悲鳴も含めて、楽しみだ」
ワルギルスがそう言って、笑みを深くする。
確か、バーランも同じ事を言っていたな、そう思い出し笑みを深くする。
微笑みに歪むワルギルスの表情は酷く楽しそうだった。
椅子に座る1人の男が天井を見上げ溜め息をついた。
男の名前はワルギルス。ヨラン王国魔術士ギルドの有力者である。
「やはり崩せぬか。かような抜け道があろうとは……」
遙か高くに見える装飾が施された天井をボンヤリと眺め、ワルギルスはボソリと呟いた。
「おやおや、その言葉、何度目やら。ワルギルス様は諦めが悪いこと」
「我らが秩序が脅かされるとしているのだ!」
ワルギルスは、向かいに座る女に声に言葉を荒げ反論する。
その顔は彼の苛つきを隠すことなく怒りに歪んでいた。
魔術士ギルドでは、多くの者が不快に思う出来事が起きていた。
それはギリアの町における魔術士ギルド支部の創設。
魔術士ギルドの誰もが恩恵にあやかれず、望まない支部の創設。
なにより、魔術士ギルドの人間を苛つかせたのは、奴隷の身分であるリーダ達がギルドに所属することになったのが理由だ。しかも、ギルドでただ働くだけの雇われ人ではない。
魔術士ギルドに加入し、特に上級ギルド員とされる存在だ。
貴族だけの特権だったはずの魔術士ギルドの上級。
そこに入り込んだリーダ達。多くの魔術士ギルド員が、リーダ達を忌ま忌ましく思っていた。
ヨランの国には法がある。
法は王や上位の貴族にとっては意味を成さないが、無駄に無視もできない存在だった。
そして、リーダ達の魔術士ギルドへの所属は、法に基づいて定まった事だった。
「ただ、所属するだけではないのだ。栄光ある正ギルド会員として、奴らは我らの聖域に足を踏み入れたのだ。忌ま忌ましい。あぁ! 忌ま忌ましい!」
「しかし、法に……上級ギルド員、すなわち正ギルド会員とは、魔術士ギルドに所属する者のうちスプリキト魔法大学卒業者である者とする。そうあります。星読み、ひいては王をないがしろにして、此度の件で法を無視するわけにも……」
「分かっている」
同じテーブルに座る糸目の男に、ワルギルスは声をあらげる。
似たようなやりとりが、一室ではずっと繰り返されていた。
その部屋にいる者全員が、法にてリーダ達を排除する方法、法を破る方法を欲していた。
「それにしても、このような抜け道をどうやって見つけたのでしょう」
「えぇ。星読みに指摘され、初めて気がつきました。さすが星読みと言ったところでしょうか……」
「あんな老いぼれを褒めてどうする!」
話題は、リーダ達がギルドに入ることになった理由に及ぶ。
貴族しか魔術士ギルドに入れない。それを覆したのも、また法だった。
1.ギルドに入るには2人以上の上級ギルド員の推薦が必要である。
2.ただし、王が認めた者、ギルド本部が認めた者、ギルドに所属している者は除く。これらは推薦を必要とせず、本人の意志のみで所属が認められる。
3.上級ギルド員の推薦をうけることができるのは貴族位のみである。
魔術士ギルドについて定める法のうち、ギルドに入るための決まり。
リーダ達は2条に基づきギルドに加入する事になった。
「ギルドに所属している者は除くか……」
「歴史をひもとけば各地に存在していた小規模な魔術士ギルドを統合して、我ら魔術士ギルドは成立しました。設立時のみに機能する条文が利用できるなどと、誰が思いましょう」
「なれど、彼らは利用しました。なんとまぁ、見事に法の抜け道を利用すること」
「それに2条は彼らの主張を裏付けただけです。本当に驚くべきは、ギルド支部設立を利用した手口にございます」
「だったな……」
ワルギルスは目をつぶり考え込む。
――ギルド支部の創設にあたっては、ギルド本部が指定した場所を本拠とする3名のスプリキト魔法大学卒業者がいなくてはならない。
――ギルド支部創設に名を捧げた者は、支部創設の宣言を行った直後より、当該ギルド支部に所属するギルド員となる。
魔術士ギルドに関係する法を思い出し、その口元が歪む。
そして彼はなぜ法に上級ギルド員ではなくスプリキト魔法大学卒業者などと規定してあるのかと、法を作った者を心中で罵った。
今の魔術士ギルドを作る時、ヨラン王国の魔術士ギルド出身者が他国より受け入れたギルド員よりも優位に立つため、わざとスプリキト魔法大学卒業と定めた。
古い昔の小さな工夫など、ワルギルスには思いも寄らない。ただただ、理不尽な法に彼は心の中で悪態をつく。
「ところで……これ、本当に星読みが考えたのでしょうか?」
ワルギルスの思考は、部屋にいる糸目の男が発した言葉で遮られる。
「どういう事だ?」
「いままで、星読みが法を……このような形で利用して何かを成したという話を聞いたことがないのです」
「今回の事は、別の誰かが考えた……と?」
「もしや、リーダなる者ではないかと思うのです。何せ、彼は、一部の者より知恵者と囁かれる者ですので」
「リーダはヨランの者ではないはず。かような者が、ヨランの……魔術士ギルドに関する法を知ることができたと?」
この世界にある多くの国がそうであるように、全ての法が万人に開示されているわけではない。魔術士ギルドにかかる法も、またそうだった。
それが議論をいっそうややこしくした。
「素性が知れないという事は、ヨランに関わる者の可能性も未だ有ります」
「くだらん。我らが知らぬヨランの魔法使いなど……隠そうとしても隠せるものではない」
「このような事になるなら、ギリアの支部など認めるべきではありませんでした」
「では、どうすれば良かったのか? ストリギの一件。あの件の裏を知るサルバホーフ公爵の何年にも渡る要望……はねつけるのは厳しかった。ここにいる全員が! 全員が、押し切られた責任を負っているのだ!」
『パンパン』
ワルギルスと糸目の男。二人の話が熱を帯び始めたとき、同じテーブルに着く女が手を叩き注目を集める。
「それよりも、先の事を考えませんか?」
そして、彼女はそう言った。
「先についてはもうやった」
「おや、そのような話、聞いてはいませんが……」
「支部長ヘイネルに対し刺客を差し向けた」
「勝手になされたので? ギルドの秩序というものが……」
「安心しろ。どうせ、忌ま忌ましくも、彼は死ななかった」
ワルギルスの言葉に、部屋にいる誰もが目を見開く。
刺客を送り……死ななかった。
その言葉に、立場は違えど同じギルド員を殺すという意味、そして魔術士ギルド暗部の動きに思いをはせたからだった。
「誰が動いたので?」
「スドールバイ達だ。彼らもまた秩序のため、全力を尽くした……そして成功しなかった」
「ソレは……」
その場にいた者は絶句した。
ワルギルスが口にしたのは魔術士ギルド暗部の代表。ならば彼一人が暗殺を試みたのではないことを理解したからだ。そして、失敗したという事は、魔術士ギルドの人員では暗殺は不可能だという答えを得たのも同然だった。
「ただの弱小貴族に対処できる状況ではないはず……。何があったのでしょう?」
「わからん。暗部は、手を引くと答えたきり、だんまりだ」
「左様で……」
「ギリアには、我らの知らぬ何かがあるのでしょうか。これは、少しばかり困ったこと」
「故に、バーランに任せる事にした。やつの後ろ盾として魔術士ギルド本部は動くことを提案したい」
ざわめく室内に、ワルギルスの言葉が響く。
ただし、バーランという名前で室内は少しだけ落ち着きを取り戻していた。
「盗人バーラン……ですか」
「法を利用する術にかけては、奴は国でも随一と言ってもいい。奴にヘイネルを潰せと伝えた」
「それは酷い。バーランがギリアで姿を消せば、領主の汚点。バーランが上手く暴れれば我らの勝利ということですか」
「いろいろ注文をつけ、好きにはなれない男だが、奴に頼ることにした」
「まま、ワルギルス様は勝手が過ぎますが、それは悪く無い手ですかね」
「支部長が望んで辞職すれば、本部から人が送れる。我らの意志を汲む支部長が、本部へ訴え出てリーダ達をギルド会員から排除する……という筋書きですか」
「あぁ。支部長が替わらねば、本部が除名を命じても反論し王の裁可を願う可能性がある。そうなれば、どのように話が進むか分からないからな。場合によっては、魔術士ギルドに関与できる隙を、サルバホーフ公爵一派に与える事にも繋がりかねない」
ワルギルスの説明に、部屋の皆が静かな笑みを浮かべる。
彼らは皆、バーランという男に期待した。
他者の研究成果を盗み自分の手柄とする……そのような噂を持つ男。それは裏と表、あらゆる手段を用い行われる。そんな盗人バーランという異名を持つ男に期待し笑みを浮かべた。
「楽しみですこと。うまくバーランが仕事を果たせば、もしかしたら、リーダなる者の火あぶりが見られるかも知れませんね」
「何らかの法を犯す……汚点さえあって我らが動けば、最高刑を願うのは容易いでしょう」
「確かに。上手く罪を被せ、火あぶり……法の抜け穴を利用し我らを愚弄する者には、ふさわしい末路でしょう」
「実は燃えている人の姿を見るのが好きでね。私は……悲鳴も含めて、楽しみだ」
ワルギルスがそう言って、笑みを深くする。
確か、バーランも同じ事を言っていたな、そう思い出し笑みを深くする。
微笑みに歪むワルギルスの表情は酷く楽しそうだった。
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