660 / 830
第三十一章 究極の先へ、賑やかに
ぺっぱーずごーすと
しおりを挟む
先頭の男がフードを取って、微笑む。
特徴的なのは髪型。黒に近い灰色の髪をリーゼントにしている。こんな髪型をした人をこちらの世界に来て初めて見た。
「やぁやぁ。初めまして、急にすまないね。ヘイネル様が倒れたと知って、ギルドは大丈夫なのかと思い寄らせてもらった。バーランだ」
バーランと名乗った男は、オレの肩をポンポンと叩き笑みを深めた。
慣れ慣れしい態度に狼狽えてしまう。
後に控えるローブ姿の男女も柔やかな笑顔を浮かべていて、ちょっと距離感が掴めない。
そしてギルド本部からの命令という名目で、彼はしばらく滞在することになった。
柔やかな笑顔が作り物っぽくて、どうにも怪しい。
とはいえ、ギルド本部から来た人間であるのは、直前のトーク鳥の話からも間違いないだろう。
「では、まずギリアの魔術士ギルドを案内させていただきます」
とりあえず、まずは様子見だ。営業スマイルで彼にそう言ってギルドを案内する。
邪険に扱うわけにもいかないからな。
油断はしないが、友好的に接する。
質問には的確に答える、本部のお偉いさん相手に接待モードだ。
もっともバーランとその配下の皆さんは、特に横暴な事もなかった。
予想以上に、ギルドの接客姿勢や、魔法の使い方を熱心に確認していた。
立ち上げたばかりのギルド支部ということで、監査みたいなものかもしれない。
「今日は、いろいろ詳しく説明してもらえて助かったよ」
「いえいえ、私こそ本部の方に満足いく説明ができて嬉しく思います」
バーランからも好評価。
彼らは、とても仕事に情熱を持っている人のようだ。
夜も資料をまとめるから、ギルドを使わせてほしいと依頼があったくらいだ。
別に反対する理由も無いので、快く了承する。
残れとか言われたらどうしようかと不安だったが、そんなことも無かった。
そうして過ごしやすいとはいえ、ギルド本部からの急な来客応対にくたびれた一日がおわる。
帰りはミズキが迎えに来てくれるので、楽なものだ。
「なんか一杯いたよね」
「あぁ、ギルド本部の人が視察に来たんだよ」
迎えに来たミズキは、ギルドの入り口近くにやたらと立派な馬車が止まっていたので、警戒していたらしい。
オレが今日の事を説明すると、彼女は「そっかぁ」と軽く応じて言葉を続ける。
「でもさ、今日で良かったよね。明後日だったらもっと大変だったよね」
「そうだな。明後日は、ペッパーズ・ゴーストの部屋がオープンするからな」
「それに、ノアノアに皆も遊びに行く日だしね」
ペッパーズ・ゴーストの部屋。それが、複製の魔法をさらに効率的にする新しい仕組みだ。
特殊な作りをした室内に、明かりを灯すと、何も無い空間に物体が出現する。
とはいっても、魔法ではない。ガラスの反射を利用した視覚トリックだ。
「ほらほら、いきなり人が浮き上がるやつあるじゃん。お化け屋敷でさ」
きっかけは、魔術士ギルドの改善案を話し合った時にミズキがした何気ない一言。
「あー。あるっスね。黒っぽい場所に、パッと出るやつ」
「なぁに? 魔法の幻術ぅ?」
「いやー。魔法じゃないんだけどさ、ほら、薄い感じで……」
「ペッパーズ・ゴーストの事だと思います」
そしてミズキとプレインの言葉に答えを出したのは、カガミだった。
何のことか、わからないが、ガラスを使った視覚トリックで作り方をカガミが知っていた。
夏休みの自由研究で作ったことがあるらしい。
丸1ヶ月ほど試行錯誤したのだとか。
話を聞いて最初の印象は、すごいよな、1ヶ月を上手くいかない案件に費やすなんて……だった。仕事ならともかく自由研究で上手くいかなかったら、即座に挫折する自信がオレにはある。というより、夏休みの宿題にどうやれば1ヶ月使えるのだか。あれは3日程度の納期でやるものだったはずだ。
ともかく、その提案が元になって、あれよあれよという間に、魔術士ギルドの一室が改装された。
話題に出たその日の晩に、カガミが模型を作った。
それをプレインが、ギリアの町で知り合ったドワーフに見せて、そこから職人が集まって一気に改装が進んだ。
その特別な部屋が明後日お目見えだ。
今はプレインが微調整をドワーフ達とやっている。マヨネーズ作りの中で知り合ったらしいが、プレインも結構活動的だ。
「なにか新しい事をやろうとしているとか、私も興味がわきましてね」
そして、それはバーランの耳に入った。
そのせいかどうかは分からないが、翌日には帰るのかと思っていたバーランは、しばらく魔術士ギルドに滞在するということだ。
仕方が無いので接待モードを継続。悪い人ではないけれど、仕事熱心な人の相手は疲れる。仕事熱心な人は好きだけれど、仕事は嫌いなのだ。
彼は仕事の風景が好きなようだ。よく窓から外で働く人を見下ろしてニヤニヤしている。
もっとも、特に害は無いし、微笑ましくもある。
そんなわけで、何事も無く、ペッパーズ・ゴーストの部屋がオープンする日を迎えた。
「今日もお仕事、頑張ってね。皆で見に行くね」
いつものように見送ってくれるノアは、待ち遠しいといった様子でそう言った。
状況が落ち着いた事もあって、ペッパーズ・ゴーストの部屋をノアが見学に来るのだ。
バーランの事は予想外であったが、そこまで手を取られる事も無い。
「了解。待ってるよ」
そう柔やかにノアへ答える。
ところが、その日は、思った以上に賑わった。
噂が噂を呼び、いろいろなお客が訪れる。その対応にせわしない状況が続いた。
「すまないな。忙しいというのに」
「いえいえ。来て頂けて嬉しいです」
ということで、ノア達が来た時はほとんど相手ができなかった。
ノアやカガミ達と一緒にいたカロンロダニアに、ギルドの案内をチラッとしただけだ。
本当は一緒にお昼を食べるつもりだったのに、ノアの差し入れてくれたサンドイッチも、一人で食べる羽目になった。
午後過ぎにやってきたファラハ達の相手もほとんどできずに、嵐のように一日がすぎた。
「いいですよね、皆が一生懸命で」
だけど、オレはバーランの相手を忘れなかった。
偉い人は、忙しいからと放置するわけにはいかないのだ。神は細部に宿るという格言もある。オレは、細かいところまで気を遣う男なのだ。
だからいつものように笑顔でギルド長の部屋から外の賑わいを見ていたバーランに声をかける。
そしてバーランの横にたって、下を見下ろし言葉を続ける。
「私も、そうですね、好きなんですよね。燃えている人を見るのが……」
ちょっとだけお世辞交じりだが、頑張る人が好きだという言葉も忘れない。
「そ、そうなのかね?」
ところがバーランのリアクションは予想とは違っていた。
何を言っているのだといった様子で、オレをギョッとした表情で見返した。
あれ、これって、ヌネフのヤツが翻訳を間違えたのか?
オレの言葉が上手く伝わっていないのかと不安になる。
しっかりしてくれよ……いや、違う。
だが、すぐにオレは自分の失敗に気がついた。
直感的に、自分のしくじりを把握する。
最近は仕事三昧だったからな。こういう勘が戻ってきたようだ。
そうだよな。何を上から目線になっているのかと反省する。
「い、いや。私も一生懸命頑張っています。えぇ、私の目を見て下さい」
「目……目かね?」
「はい。私の瞳が燃えています。やる気があるのです」
ヤバいと思い、慌ててやる気をアピールした。
特にそれ以上のやり取りはなかった。
オレの言葉に感銘を受けてくれたようだ。やはり、やる気アピールで正解だったようだ。
そしてバーランは、その日の夜に急用を思い出したという事で帰っていった。
終わった。
お偉いさんは帰り、ペッパーズ・ゴーストの部屋も含めトラブルは無かった。
一日が終わり、迎えにきたミズキが引く馬車に寝転んでホッと一息をつく。
いや、何事も起きなくて良かった。本当に。
特徴的なのは髪型。黒に近い灰色の髪をリーゼントにしている。こんな髪型をした人をこちらの世界に来て初めて見た。
「やぁやぁ。初めまして、急にすまないね。ヘイネル様が倒れたと知って、ギルドは大丈夫なのかと思い寄らせてもらった。バーランだ」
バーランと名乗った男は、オレの肩をポンポンと叩き笑みを深めた。
慣れ慣れしい態度に狼狽えてしまう。
後に控えるローブ姿の男女も柔やかな笑顔を浮かべていて、ちょっと距離感が掴めない。
そしてギルド本部からの命令という名目で、彼はしばらく滞在することになった。
柔やかな笑顔が作り物っぽくて、どうにも怪しい。
とはいえ、ギルド本部から来た人間であるのは、直前のトーク鳥の話からも間違いないだろう。
「では、まずギリアの魔術士ギルドを案内させていただきます」
とりあえず、まずは様子見だ。営業スマイルで彼にそう言ってギルドを案内する。
邪険に扱うわけにもいかないからな。
油断はしないが、友好的に接する。
質問には的確に答える、本部のお偉いさん相手に接待モードだ。
もっともバーランとその配下の皆さんは、特に横暴な事もなかった。
予想以上に、ギルドの接客姿勢や、魔法の使い方を熱心に確認していた。
立ち上げたばかりのギルド支部ということで、監査みたいなものかもしれない。
「今日は、いろいろ詳しく説明してもらえて助かったよ」
「いえいえ、私こそ本部の方に満足いく説明ができて嬉しく思います」
バーランからも好評価。
彼らは、とても仕事に情熱を持っている人のようだ。
夜も資料をまとめるから、ギルドを使わせてほしいと依頼があったくらいだ。
別に反対する理由も無いので、快く了承する。
残れとか言われたらどうしようかと不安だったが、そんなことも無かった。
そうして過ごしやすいとはいえ、ギルド本部からの急な来客応対にくたびれた一日がおわる。
帰りはミズキが迎えに来てくれるので、楽なものだ。
「なんか一杯いたよね」
「あぁ、ギルド本部の人が視察に来たんだよ」
迎えに来たミズキは、ギルドの入り口近くにやたらと立派な馬車が止まっていたので、警戒していたらしい。
オレが今日の事を説明すると、彼女は「そっかぁ」と軽く応じて言葉を続ける。
「でもさ、今日で良かったよね。明後日だったらもっと大変だったよね」
「そうだな。明後日は、ペッパーズ・ゴーストの部屋がオープンするからな」
「それに、ノアノアに皆も遊びに行く日だしね」
ペッパーズ・ゴーストの部屋。それが、複製の魔法をさらに効率的にする新しい仕組みだ。
特殊な作りをした室内に、明かりを灯すと、何も無い空間に物体が出現する。
とはいっても、魔法ではない。ガラスの反射を利用した視覚トリックだ。
「ほらほら、いきなり人が浮き上がるやつあるじゃん。お化け屋敷でさ」
きっかけは、魔術士ギルドの改善案を話し合った時にミズキがした何気ない一言。
「あー。あるっスね。黒っぽい場所に、パッと出るやつ」
「なぁに? 魔法の幻術ぅ?」
「いやー。魔法じゃないんだけどさ、ほら、薄い感じで……」
「ペッパーズ・ゴーストの事だと思います」
そしてミズキとプレインの言葉に答えを出したのは、カガミだった。
何のことか、わからないが、ガラスを使った視覚トリックで作り方をカガミが知っていた。
夏休みの自由研究で作ったことがあるらしい。
丸1ヶ月ほど試行錯誤したのだとか。
話を聞いて最初の印象は、すごいよな、1ヶ月を上手くいかない案件に費やすなんて……だった。仕事ならともかく自由研究で上手くいかなかったら、即座に挫折する自信がオレにはある。というより、夏休みの宿題にどうやれば1ヶ月使えるのだか。あれは3日程度の納期でやるものだったはずだ。
ともかく、その提案が元になって、あれよあれよという間に、魔術士ギルドの一室が改装された。
話題に出たその日の晩に、カガミが模型を作った。
それをプレインが、ギリアの町で知り合ったドワーフに見せて、そこから職人が集まって一気に改装が進んだ。
その特別な部屋が明後日お目見えだ。
今はプレインが微調整をドワーフ達とやっている。マヨネーズ作りの中で知り合ったらしいが、プレインも結構活動的だ。
「なにか新しい事をやろうとしているとか、私も興味がわきましてね」
そして、それはバーランの耳に入った。
そのせいかどうかは分からないが、翌日には帰るのかと思っていたバーランは、しばらく魔術士ギルドに滞在するということだ。
仕方が無いので接待モードを継続。悪い人ではないけれど、仕事熱心な人の相手は疲れる。仕事熱心な人は好きだけれど、仕事は嫌いなのだ。
彼は仕事の風景が好きなようだ。よく窓から外で働く人を見下ろしてニヤニヤしている。
もっとも、特に害は無いし、微笑ましくもある。
そんなわけで、何事も無く、ペッパーズ・ゴーストの部屋がオープンする日を迎えた。
「今日もお仕事、頑張ってね。皆で見に行くね」
いつものように見送ってくれるノアは、待ち遠しいといった様子でそう言った。
状況が落ち着いた事もあって、ペッパーズ・ゴーストの部屋をノアが見学に来るのだ。
バーランの事は予想外であったが、そこまで手を取られる事も無い。
「了解。待ってるよ」
そう柔やかにノアへ答える。
ところが、その日は、思った以上に賑わった。
噂が噂を呼び、いろいろなお客が訪れる。その対応にせわしない状況が続いた。
「すまないな。忙しいというのに」
「いえいえ。来て頂けて嬉しいです」
ということで、ノア達が来た時はほとんど相手ができなかった。
ノアやカガミ達と一緒にいたカロンロダニアに、ギルドの案内をチラッとしただけだ。
本当は一緒にお昼を食べるつもりだったのに、ノアの差し入れてくれたサンドイッチも、一人で食べる羽目になった。
午後過ぎにやってきたファラハ達の相手もほとんどできずに、嵐のように一日がすぎた。
「いいですよね、皆が一生懸命で」
だけど、オレはバーランの相手を忘れなかった。
偉い人は、忙しいからと放置するわけにはいかないのだ。神は細部に宿るという格言もある。オレは、細かいところまで気を遣う男なのだ。
だからいつものように笑顔でギルド長の部屋から外の賑わいを見ていたバーランに声をかける。
そしてバーランの横にたって、下を見下ろし言葉を続ける。
「私も、そうですね、好きなんですよね。燃えている人を見るのが……」
ちょっとだけお世辞交じりだが、頑張る人が好きだという言葉も忘れない。
「そ、そうなのかね?」
ところがバーランのリアクションは予想とは違っていた。
何を言っているのだといった様子で、オレをギョッとした表情で見返した。
あれ、これって、ヌネフのヤツが翻訳を間違えたのか?
オレの言葉が上手く伝わっていないのかと不安になる。
しっかりしてくれよ……いや、違う。
だが、すぐにオレは自分の失敗に気がついた。
直感的に、自分のしくじりを把握する。
最近は仕事三昧だったからな。こういう勘が戻ってきたようだ。
そうだよな。何を上から目線になっているのかと反省する。
「い、いや。私も一生懸命頑張っています。えぇ、私の目を見て下さい」
「目……目かね?」
「はい。私の瞳が燃えています。やる気があるのです」
ヤバいと思い、慌ててやる気をアピールした。
特にそれ以上のやり取りはなかった。
オレの言葉に感銘を受けてくれたようだ。やはり、やる気アピールで正解だったようだ。
そしてバーランは、その日の夜に急用を思い出したという事で帰っていった。
終わった。
お偉いさんは帰り、ペッパーズ・ゴーストの部屋も含めトラブルは無かった。
一日が終わり、迎えにきたミズキが引く馬車に寝転んでホッと一息をつく。
いや、何事も起きなくて良かった。本当に。
0
あなたにおすすめの小説
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
優の異世界ごはん日記
風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。
ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。
未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。
彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。
モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる