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第三十二章 病の王国モルスス、その首都アーハガルタにて
閑話 蜘蛛(勇者の軍、監視部隊ノーズフルト隊長視点)
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「魔神は、天より降りたつ……か」
何の変哲もない森の上。小型飛行船の甲板で、私は空を見上げ息を吐いた。
空にたゆたう天の蓋。
魔神が作り出した呪い。世に打ち付けた、災いの印。
あれを見る度に、魔神の存在と逃れることができない戦いの運命を考えてしまう。
「隊長! ノーズフルト隊長!」
代わり映えのしない天の蓋を眺めていると、部下から声がかかった。
振り向くと、青のマントをした部下が駆け寄ってくる。
勇者の軍、弓兵隊小隊長。それを示す弓矢をあしらった刺繍のある青いマント。
私が数年前まで羽織っていたものと同じマントだ。
「何かあったかい?」
いつものはのんびりした様子の彼が、カチャカチャと鎧を鳴らし慌てているのがおかしかった。
私達のいる場所は、平和な場所だ。
いずれは魔神復活の場所であるともくされる森の上。
だが、今は何もない。
「あちらから、何かが急接近を……」
「問題ないよ。把握しているし、誰かもわかっている」
焦る彼を手で制し、微笑み答える。
ふと、辺りを見回すと、狼狽している者が多かった。
――他者には知らせぬように。これは訓練でもある。
私が焦っていなかったのは、事前に知っていたからだ。
いや……知らなかったとしても、焦る事はなかっただろう。
少し、騒ぎすぎだな。後日行う訓示のネタとして使おうと、私は皆の様子をしっかりと脳裏にやきつける。
『ガガッ』
そんな風に考えて、辺りを観察していると、木の軋む音がした。
鷲が飛行船の船頭に留まったのだ。
小さいとはいえ飛空船だ。それと比べ、サイズでは引けをとらない巨大な大鷲がとまり、船が揺れる。
いっそう船の騒ぎが酷くなった。一方の大鷲は静かなものだ。
焦げ茶の体躯に、白い頭。鋭い瞳がギョロリと私を睨んだ。
久しぶりにみる。大隊長の使い魔だ。
その背から、数人の男女が飛び降りた。
「ノーズフルト。久しいな」
先頭にたった背の高い女性が笑みを浮かべて手をあげる。焦げ茶のマントを翻す彼女は、勇者の軍中央第7大隊ハティカテラ様だ。私の事を憶えていたことが少しだけ嬉しい。決戦後の生活に希望がみえてきた。
「はい。再会できて嬉しく思います。ハティカテラ様」
「状況は?」
「変わり有りません」
「そうか。だが、第6魔王の件もある、気を抜かないようにとエルシドラス様の指示だ」
本来は魔神と共に復活する6体の魔王は、突如として復活し暴れた。
それは誰も予想だにしていなかったことだった。もはや、過去は参考にならず、何が起こっても対応できるようにとの考えなのだろう。
「心得ています。それで勇者様は?」
「うむ。仲裁と部隊の再編を終えしだい、こちらに向かうそうだ」
「左様ですか」
多くの国から兵を集め作られた勇者の軍は、なかなか足並みがそろわない。
今回も第6魔王との戦いに、ヨラン王国出身者達が前に出なかったと揉めている。
ヨラン王国出身である勇者エルシドラス様では仲裁に時間がかかるかもしれない。
「私は明日からクイットパースで仕事がある。少し休む。詳細は後の……」
「エストラ?」
私が名を呼ぶと、大柄な彼は坊主頭を撫でて笑う。
「なんだ。其方らは知り合いだったか」
「えぇ。スプリキト魔法大学で」
「ほぉ。スプリキト魔法大学組か。その割には役得野郎の魔法上手なところをみていないな」
「役得野郎?」
「ヨランの宝玉付きだったんだよ。9人いた宝玉付のうち唯一の男。それを皆が妬んでいるんだよ」
「ははは、皆が言っていたぞ。命がけの戦いの最中、お前は宝玉の胸やらいろいろ眺めていと」
「そんなわけないでしょう。必死でしたよ」
「わかっている。すまないが、詳細の説明を頼んだぞ」
そう言い残し、大隊長は船内へと進んでいく。
別の者が彼女を船長室へと案内する様子を私と友人であるエストラは姿勢を正し見送る。
ハティカテラ様が船内に消えてしばらくした後、私は友人に声をかける。
「宝玉か。本当に間がわるかったな」
「そうだな。宝玉が慰問に来てひとさし舞うと聞いたときは盛り上がったんだがね」
ヨランの宝玉ニフィルテア。20年近く前、地方の市場で売りに出された娘は、金貨1000枚で落札された。何の保証もない地方の奴隷市で出品されたにしては異常な高値。出身地も、何もかもが不明なその娘は、幼いにもかかわらず妖艶な美貌で世を騒がせた。踊り子の相場があがった原因だ。
今は、カルサード殿下の所有奴隷。
かなりのお気に入りだと聞く。
「さて、宝玉の次は……」
「その前に、食うものないか? 小腹が空いた」
「それなら、まずは食堂に向かおう」
お腹をさする友人を食堂に案内しながら、雑談まじりの報告を聞く。
右翼所属の船をニフィルテアが慰問したときに、第6魔王と遭遇したらしい。地上に降りるわけにいかず、さりとて前線にでるわけにもいかず、はっきりとした対応が出来なかったそうだ。
それは中央軍の強襲船で勇者エルシドラス様が合流するまで続いたという。
勇者の軍は、大別すると4つに別れる。右翼、中央、左翼、尾翼。南方に散らばっているのは右翼。南方出身者が多い。
「つうわけで、勇者様が特攻しなけりゃ危なかった」
歩きながら続いた友人の報告は、上級兵向けの食堂に入る直前で一区切りついた。
勇者エルシドラス様は、ずいぶんと無茶をしたようだ。
カルサード殿下から預かった宝玉を傷つけられないヨラン王国出身者の事情。それに思い至らない南方出身者。右翼に発生しつつある不協和音を抑えるため、エルシドラス様は中央軍のうち足の速い部隊のみで進み、第6魔王に突撃した。
華々しく聖剣をつかい、戦いの先頭に立った。
その命がけの戦いぶりもあって、右翼の瓦解はさけられたという。
「誰も居ないな」
友人が食堂を見回し言った。
中途半端な時刻だからだろう。
食堂には誰もいなかった。
2人、広いテーブルについて、後に控える従者達に食事の手配を指示する。
「あー。余り物で構わない」
料理人に軽く手をふり伝えると、彼女は嬉しそうに笑った。
いきなり上級兵が来て焦っていたのだろう。ホッとした様子だった。
「そっちはどうなんだ?」
料理を待つ間、今度は私が状況を説明する番になった。
とはいえ、伝える事は大して無い。特に異常は無い。風で船がながされ、魔の三角地帯へと入らないように気をつけていること。
それと聖地ベヘヘバーケンが、クイットパース側に出現したことくらいだ。
「丸太船の……ベヘヘバーケンの奴らは、魔神を見に来たらしいな。勝手なもんだ」
「うまく巻き込めれば戦力にはなるかもね」
吐き捨てるようにいった友人へ、私は冗談で返す。
聖地ベヘヘバーケン。別名、賢人の住まう町。あらゆる技術や知識を提供するあの町は、いつもの他人事で我らを眺めている。普段は南方にいるあの町の出現に、クイットパースが騒いだのはつい最近のことだ。
そこからは互いに、今後の話をした。
私達の船は、監視から中央軍を迎える役目に任務変更となる予定であること。尾翼の主力がクイットパースに駐留し、補給をになう予定だということ。
話を一通り終えた頃、軽めの食事がテーブルに運ばれた。
スープとパン。ちょっとした菓子まで用意してくれたようだ。
「そういえば、ニフィルテアはどうしたんだ?」
ふと、1つだけ疑問が残ったので聞いてみる。
「あぁ、カティハテラ様が直々に運ばれたよ。王都までニフィルテアを返しにいって、それから合流したんだ」
「合流って……」
友人は軽く言ったが、そこまで大回りしたにしては到着が早いと思った。
さすがワルギルス家の方だ。寝ずに鳥を飛ばし王都へ行って、それから我らと合流したのだろう。
「流石だな」
「ん、どうした? 残念そうだが……なんだ、お前もニフィルテアを見たかったのか?」
友人がスプーンでスープをすくいつつオレを見た。
「まっ。有名だからな。ほら、魔神が復活して、蜘蛛のように降りる前に、一度はな」
気恥ずかしくなり、ごまかすように上を見上げ呟き答える。
「そうか、蜘蛛か……」
さらにからかいは続くかと思ったが、友人のリアクションは違った。
「どうかしたのか?」
予想外の肩すかしをくらい、私は一点して不安になった。
「いや、ニフィルテア……あれもまるで蜘蛛のようだった」
「蜘蛛?」
「第6魔王が間近にいて眷属が襲いかかるさなかにあって微笑んでいた。その姿が蜘蛛にみえた。静かに、ひたすら静かに罠を張って、隙を見せたら一瞬で絡め取る……まるで蜘蛛のような怖さをニフィルテアから感じた。そう、感じたんだ」
友人は呟いたあとスプーンに口をつけた。
私は、そこで初めて気がついた。
再会してからの彼が、ニフィルテアについて語る時、笑顔で無い事に。
「明るい話がないな」
暗くなった場で私はぼやく。それしかできなかった。
「まったく」
そんな私に、友人は顔をあげて苦笑した。
何の変哲もない森の上。小型飛行船の甲板で、私は空を見上げ息を吐いた。
空にたゆたう天の蓋。
魔神が作り出した呪い。世に打ち付けた、災いの印。
あれを見る度に、魔神の存在と逃れることができない戦いの運命を考えてしまう。
「隊長! ノーズフルト隊長!」
代わり映えのしない天の蓋を眺めていると、部下から声がかかった。
振り向くと、青のマントをした部下が駆け寄ってくる。
勇者の軍、弓兵隊小隊長。それを示す弓矢をあしらった刺繍のある青いマント。
私が数年前まで羽織っていたものと同じマントだ。
「何かあったかい?」
いつものはのんびりした様子の彼が、カチャカチャと鎧を鳴らし慌てているのがおかしかった。
私達のいる場所は、平和な場所だ。
いずれは魔神復活の場所であるともくされる森の上。
だが、今は何もない。
「あちらから、何かが急接近を……」
「問題ないよ。把握しているし、誰かもわかっている」
焦る彼を手で制し、微笑み答える。
ふと、辺りを見回すと、狼狽している者が多かった。
――他者には知らせぬように。これは訓練でもある。
私が焦っていなかったのは、事前に知っていたからだ。
いや……知らなかったとしても、焦る事はなかっただろう。
少し、騒ぎすぎだな。後日行う訓示のネタとして使おうと、私は皆の様子をしっかりと脳裏にやきつける。
『ガガッ』
そんな風に考えて、辺りを観察していると、木の軋む音がした。
鷲が飛行船の船頭に留まったのだ。
小さいとはいえ飛空船だ。それと比べ、サイズでは引けをとらない巨大な大鷲がとまり、船が揺れる。
いっそう船の騒ぎが酷くなった。一方の大鷲は静かなものだ。
焦げ茶の体躯に、白い頭。鋭い瞳がギョロリと私を睨んだ。
久しぶりにみる。大隊長の使い魔だ。
その背から、数人の男女が飛び降りた。
「ノーズフルト。久しいな」
先頭にたった背の高い女性が笑みを浮かべて手をあげる。焦げ茶のマントを翻す彼女は、勇者の軍中央第7大隊ハティカテラ様だ。私の事を憶えていたことが少しだけ嬉しい。決戦後の生活に希望がみえてきた。
「はい。再会できて嬉しく思います。ハティカテラ様」
「状況は?」
「変わり有りません」
「そうか。だが、第6魔王の件もある、気を抜かないようにとエルシドラス様の指示だ」
本来は魔神と共に復活する6体の魔王は、突如として復活し暴れた。
それは誰も予想だにしていなかったことだった。もはや、過去は参考にならず、何が起こっても対応できるようにとの考えなのだろう。
「心得ています。それで勇者様は?」
「うむ。仲裁と部隊の再編を終えしだい、こちらに向かうそうだ」
「左様ですか」
多くの国から兵を集め作られた勇者の軍は、なかなか足並みがそろわない。
今回も第6魔王との戦いに、ヨラン王国出身者達が前に出なかったと揉めている。
ヨラン王国出身である勇者エルシドラス様では仲裁に時間がかかるかもしれない。
「私は明日からクイットパースで仕事がある。少し休む。詳細は後の……」
「エストラ?」
私が名を呼ぶと、大柄な彼は坊主頭を撫でて笑う。
「なんだ。其方らは知り合いだったか」
「えぇ。スプリキト魔法大学で」
「ほぉ。スプリキト魔法大学組か。その割には役得野郎の魔法上手なところをみていないな」
「役得野郎?」
「ヨランの宝玉付きだったんだよ。9人いた宝玉付のうち唯一の男。それを皆が妬んでいるんだよ」
「ははは、皆が言っていたぞ。命がけの戦いの最中、お前は宝玉の胸やらいろいろ眺めていと」
「そんなわけないでしょう。必死でしたよ」
「わかっている。すまないが、詳細の説明を頼んだぞ」
そう言い残し、大隊長は船内へと進んでいく。
別の者が彼女を船長室へと案内する様子を私と友人であるエストラは姿勢を正し見送る。
ハティカテラ様が船内に消えてしばらくした後、私は友人に声をかける。
「宝玉か。本当に間がわるかったな」
「そうだな。宝玉が慰問に来てひとさし舞うと聞いたときは盛り上がったんだがね」
ヨランの宝玉ニフィルテア。20年近く前、地方の市場で売りに出された娘は、金貨1000枚で落札された。何の保証もない地方の奴隷市で出品されたにしては異常な高値。出身地も、何もかもが不明なその娘は、幼いにもかかわらず妖艶な美貌で世を騒がせた。踊り子の相場があがった原因だ。
今は、カルサード殿下の所有奴隷。
かなりのお気に入りだと聞く。
「さて、宝玉の次は……」
「その前に、食うものないか? 小腹が空いた」
「それなら、まずは食堂に向かおう」
お腹をさする友人を食堂に案内しながら、雑談まじりの報告を聞く。
右翼所属の船をニフィルテアが慰問したときに、第6魔王と遭遇したらしい。地上に降りるわけにいかず、さりとて前線にでるわけにもいかず、はっきりとした対応が出来なかったそうだ。
それは中央軍の強襲船で勇者エルシドラス様が合流するまで続いたという。
勇者の軍は、大別すると4つに別れる。右翼、中央、左翼、尾翼。南方に散らばっているのは右翼。南方出身者が多い。
「つうわけで、勇者様が特攻しなけりゃ危なかった」
歩きながら続いた友人の報告は、上級兵向けの食堂に入る直前で一区切りついた。
勇者エルシドラス様は、ずいぶんと無茶をしたようだ。
カルサード殿下から預かった宝玉を傷つけられないヨラン王国出身者の事情。それに思い至らない南方出身者。右翼に発生しつつある不協和音を抑えるため、エルシドラス様は中央軍のうち足の速い部隊のみで進み、第6魔王に突撃した。
華々しく聖剣をつかい、戦いの先頭に立った。
その命がけの戦いぶりもあって、右翼の瓦解はさけられたという。
「誰も居ないな」
友人が食堂を見回し言った。
中途半端な時刻だからだろう。
食堂には誰もいなかった。
2人、広いテーブルについて、後に控える従者達に食事の手配を指示する。
「あー。余り物で構わない」
料理人に軽く手をふり伝えると、彼女は嬉しそうに笑った。
いきなり上級兵が来て焦っていたのだろう。ホッとした様子だった。
「そっちはどうなんだ?」
料理を待つ間、今度は私が状況を説明する番になった。
とはいえ、伝える事は大して無い。特に異常は無い。風で船がながされ、魔の三角地帯へと入らないように気をつけていること。
それと聖地ベヘヘバーケンが、クイットパース側に出現したことくらいだ。
「丸太船の……ベヘヘバーケンの奴らは、魔神を見に来たらしいな。勝手なもんだ」
「うまく巻き込めれば戦力にはなるかもね」
吐き捨てるようにいった友人へ、私は冗談で返す。
聖地ベヘヘバーケン。別名、賢人の住まう町。あらゆる技術や知識を提供するあの町は、いつもの他人事で我らを眺めている。普段は南方にいるあの町の出現に、クイットパースが騒いだのはつい最近のことだ。
そこからは互いに、今後の話をした。
私達の船は、監視から中央軍を迎える役目に任務変更となる予定であること。尾翼の主力がクイットパースに駐留し、補給をになう予定だということ。
話を一通り終えた頃、軽めの食事がテーブルに運ばれた。
スープとパン。ちょっとした菓子まで用意してくれたようだ。
「そういえば、ニフィルテアはどうしたんだ?」
ふと、1つだけ疑問が残ったので聞いてみる。
「あぁ、カティハテラ様が直々に運ばれたよ。王都までニフィルテアを返しにいって、それから合流したんだ」
「合流って……」
友人は軽く言ったが、そこまで大回りしたにしては到着が早いと思った。
さすがワルギルス家の方だ。寝ずに鳥を飛ばし王都へ行って、それから我らと合流したのだろう。
「流石だな」
「ん、どうした? 残念そうだが……なんだ、お前もニフィルテアを見たかったのか?」
友人がスプーンでスープをすくいつつオレを見た。
「まっ。有名だからな。ほら、魔神が復活して、蜘蛛のように降りる前に、一度はな」
気恥ずかしくなり、ごまかすように上を見上げ呟き答える。
「そうか、蜘蛛か……」
さらにからかいは続くかと思ったが、友人のリアクションは違った。
「どうかしたのか?」
予想外の肩すかしをくらい、私は一点して不安になった。
「いや、ニフィルテア……あれもまるで蜘蛛のようだった」
「蜘蛛?」
「第6魔王が間近にいて眷属が襲いかかるさなかにあって微笑んでいた。その姿が蜘蛛にみえた。静かに、ひたすら静かに罠を張って、隙を見せたら一瞬で絡め取る……まるで蜘蛛のような怖さをニフィルテアから感じた。そう、感じたんだ」
友人は呟いたあとスプーンに口をつけた。
私は、そこで初めて気がついた。
再会してからの彼が、ニフィルテアについて語る時、笑顔で無い事に。
「明るい話がないな」
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「まったく」
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