日常生活の狂気

悲哀なオチ

今現在
おれは何人か
見た目も性格も
おれの理想に近い
女たちと知り合って
その女たちと
割合ウマく
いっている

おれがもしも
ただの音楽好きで
英語が多少話せて
あとは
マジメな性格だけが
取り柄でしかない
ごく普通の
男だったら
いくら
理想的な女が
目の前にいても
ウマくいかなかった
だろうね

おれは女に関して言えば
理想はかなり
ハードルが高い

誰が見ても
美人で
誰が見ても
可愛い女しか
女として
見ることが
出来ない
男なんだ

そんな女は
確かに良いが
どの女も
おカネが大好きで
それなりに
経済力も
必要だ

おれがもしも
マジメな性格だけが
取り柄の
普通の男だったら
女たちから
自分たちの
いいように
遊ぶだけ遊ばれて
ポイ捨てされるのが
オチだった

おれの女に関する
理想は
確かに高いが
それは女とて
同じことだ

今おれと
付き合いがある
女たちは
男に関しては
かなり理想が高い

みんな普通の男では
満足出来ない
女たちだ

おれが曲がりなりにも
作家の端くれで
夢を持って
生きているから
みんなおれに
興味を持って
おれを男として
見てくれた

おれがもしも
普通の男に
毛が生えた
程度の男だったら
女たちから
自分たちの
良いように
遊ぶだけ遊ばれて
ポイ捨てされるのが
オチだった

それが今では
自分の理想通りの
女たちと
肩を並べて
付き合うことが
出来る

おれがもしも
マジメな性格だけが
取り柄しかない
普通の男だったら
女たちから
遊ぶだけ遊ばれて
ポイ捨てされて
いただろうね

女に関して言えば
おれの理想は
かなり高いが
おれが好きな
女たちも
自分たちと
付き合う男の
理想が高い
それは
お互い様だ