日常生活の狂気

おれのことより相手のこと

おれには知り合いと
言える
女たちがいるし
仲が良いとも
言える
女たちがいる

どの女も
おれより若くて
しっかりしているが
あの女たちを
出来ることなら
裏切ったり
傷つけたり
したくない

おれはどの女とも
付き合っていくには
今までの
経験からして
難しいモノだと
思っていた
でも案外
難しくはない

女たちを
自分の所有物として
扱うのではなく
それぞれ独立した
一個の人格だとして
扱えば
それぞれに
付き合うことも
そう難しいモノでは
ないのかもしれない

おれも一個の
独立した
存在だし
今の仕事も
辞めるつもりはない
年老いた
両親を残して
ここから出て行く
訳にもいかない

一個の独立した
存在と言うと
難しいことだと
思われるが
言葉で表すよりも
やることは
そう難しくはない

女を物として
見るのではなく
お互いのことを
理解し合って
依存しないこと
それがおれが言う
一個の
独立した関係だ

女を物として
扱うのではなく
一つの人格として
扱えばいい
そうすれば
誰も傷ついたりは
しないハズだ

言葉で表すよりも
やることは
案外簡単だ
おれは今まで通りに
自然体で
女たちと
付き合って
いけばいいんだ