日常生活の狂気

詩人の命

おれが若い頃は
ギターと
ギター・アンプに
自分の夢を
託していた

あれからもう
長い時間が
過ぎたが
おれは今では
ネットに繋がった
スマホと
ブルートゥースの
キーボードに
自分の夢を
託している

おれがいくら
創作活動の
邪魔をされても
これだけは
絶対に
止めることはない
なぜならば
これがおれの
生き甲斐だからだ

おカネになろうと
ならなかろうと
そんなことは
問題じゃない
おれは命が
ある限り
絶対に
これだけは
止めることはない

ウチの親父や
お袋に
いくら猛反対されても
モノを書くことは
止めようとは
しなかった
ましてや
アカの他人に
邪魔をされても
誰が止めるモンか

これはおれの
生き甲斐だ
ギタリストから
ギターを
ピアニストから
ピアノを
取り上げられるのと
同じことで
おれからスマホと
キーボードを
取り上げたら
おれの命は
それまでだ

だからおれは
ネットに繋がった
スマホと
ブルートゥースの
キーボードが
ある限り
モノを書くことだけは
止めないだろう

おれからスマホと
キーボードを
取り上げることは
板前から
包丁と
まな板を
取り上げるような
モノだ
おれの命は
それまでだ

おれは命が
続く限り
モノを書くことを
続けるに
決まっている

これはおれの
生き甲斐だからだ