カフェの住人あるいは新たな時代の代弁者

人並み以下の金銭欲

おれはおカネが
欲しいと
思いつつも
今まで普通の人が
やっているような
株に手を出したり
ギャンブルに
奔ったり
宝くじを
購入するようなことは
一切しなかった

ただ単に
成功することを
夢見て
おカネもついでに
稼げれば
良いなと
それぐらいにしか
考えなかった

おれはガツガツとした
金銭欲は
あまりないと
自分では
そう思っていた

おれは欲を出した
ばっかりに
バチが当たったのだろうか

みんなそれなりに
おカネを稼いでいるし
おカネがあれば
創作活動にも
弾みがつくと
そう思っていた

それでもおれは
おカネには
縁が無い男
だったのだろうか
おれみたいな男が
人並みに
欲を出しては
いけなかったの
だろうか

おれもついつい
おカネに目が
眩んでしまった

おカネに色目を
出したばっかりに
痛い目に
遭ってしまった

おれは夢を見て
みんなにも
同じ夢を
見させている
つもりだった

人間欲を
出しすぎると
みんな痛い目に遭う

まさかこのおれまで
そんな目に
遭うとはな

おれの金銭欲なんて
人並みか
もしくは
人並み以下だと
思っていた

でも欲を出しては
いけないんだろうな
特におれみたいな
男は
なおさらだ