カフェの住人あるいは新たな時代の代弁者

大西啓太

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死ぬには元気がありすぎる

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これまでの
おれの人生で
有名無名問わず
若くして
命を落として
しまった人たちが
何と多いことだろうか
それもたとえ
若くして
死んでしまったとしても
みんながみんな
惜しまれながら
あの世に
逝った訳では無い

中には
自業自得と
言われても
仕方がない
奴だっている

おれはでも
まだ死ねない
おれが仮に
今すぐに
あの世に
逝ってしまったら
後に残された
人たちが
寂しい思いをする

おれがいなくなったら
後に残された
人たちは
精神状態を
おかしくして
しまうほど
寂しい思いも
悲しい思いも
させてしまう

だから
悪いけど
おれはまだ
死ぬことは
出来ない
おれ一人だけなら
何の問題も
なかっただろうが
今は
おれ一人で
生きている
訳では無い

おれはこれから先
少なくとも
あと40年は
生きてみせる
おれ一人なら
いつ死んでも
構わなかったが
今のおれは
一人で
生きている
訳では無い

ネット上では
おれはまだ
新進気鋭の
若手詩人という
立ち位置でも
ある訳だし
おれはこれから
少なくとも
あと40年は
生きてみせる

おれの場合
死ぬにはまだ
元気がありすぎるし
元気も良すぎる
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