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一章
僕の魔法と謎の少年
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僕達は今魔道師団の訓練場にいる。クフォの案内のおかげで思ったよりも早く訓練場についた。
訓練場は思った通りすごく広い。ルアンいわく騎士団の4分の1の大きさなんだそう。いや、どんだけ騎士団ひろいの?!とは思ったけどあえてツッコミはしなかった。そしたら訓練をしていた魔導士がこちらに気付いたのか駆け寄ってきた。
「あれっクフォじゃないか。いつもは執務に追われてなかなかここに顔を出さないのに珍しい……。
って殿下じゃないですか。もっと珍しい。」
「僕だって追われたくて執務に追われてるわけじゃないよ!!それに僕がこうなっているのは誰のせいだと思ってるんだジェノン。」
「…そういえばまたジェノンが備品を壊したって報告があがっていたけど何個壊したら気が済むんだい?一応国のお金から出しているんだから限度というものを知ろうねジェノン。」
クフォがジェノンという人に切れ散らかしているとその後ろからオルが追撃をした。それによりクフォが「何それ僕まだ聞いてないんだけど?!ジェノンお前マジでいい加減にしてよっ!!」と言いながら胸ぐらをつかんだためいよいよ収拾がつかなくなってしまいそうなところでルアンとアルシスが全力に止めに入った。そのおかげでとりあえずクフォは止まってくれた。息を切らしながらクフォが僕のほうを見て謝ってきた。
「ごめんね智春、見苦しいところを見せて。それでこいつのこと紹介してなかったよね。紹介するよこいつはジェノン・バヒュムートだ。一応こんなんだけど魔導士団の副団長だよ。」
「こんなんだけどってなんだよクフォ~。あっ智春君俺のことはジェノンでいいからね~。よろしくね~。それにしてもほんと可愛い顔してるね智春君。お兄さんは君みたいな子大歓迎だよ!!」
「気持ち悪いよジェノン。それに君には愛する奥さんがいるだろう?彼に手を出したら奥さんに羽交い絞めにされるよ。いや一度されてこい。」
「ちょっ殿下?!んなこと言わないでくださいよぉ~。あいつの羽交い絞めまじで腰の骨折れるから危ないんすよ!!凶器ですよ凶器!!」
「そのこと君の奥さんに報告しておくよ。あぁ家に帰った後が楽しみだねジェノン?
まあとりあえず話が進まないからねこの話は終わりにしよう。それで智春、君はどこまで魔法について知ってるの?」
クフォがすごいにっこりした笑顔でジェノンに怖いことを言っていた。ジェノンは「終わった」と言ってしょぼんとしながら訓練のほうに戻っていった。自業自得だね。
そしたらクフォが真剣な表情をして僕のほうを見て魔法について聞いてきた。
一応アルシスが魔力量の平均値は教えてくれたけどそれ以外は知らないと答えた。そしたらクフォが「まぁそんなもんだよね。」と言って一から説明をしてくれた。
「まず魔法っていうのは誰でも使うことができるんだ。だけど智春みたいに光と闇が両方使えるものはほとんどいない。それに使えたとしても片方のどちらかだし魔力量が総じて皆低い。希少な魔法ゆえなのかわからないけどね。だからまあ本当に智春は規格外なんだよね。どう?自分がどれだけすごいかわかった?」
「うっうんわかったよ。そんなにすごかったんだね…。そういえばさクフォはどんな魔法使うの?」
「僕は光と闇以外なら全属性使える。」
「えっすごー!!後で見せてよ!!」
「まぁ逆に使えないとこの年で団長何てできないからね。いいよ後で見せてあげる。だから今は智春が魔法を使ってみて。手を前にかざして魔法を放出するイメージでやってみて。」
クフォに言われたとおりに手を前にかざして頭の中でイメージをする。
何だろうか‥?変な感覚だ。お腹の中で何かが混ざりあうような‥。それに頭も痛くなってきた。
あレ‥‥?そう思ったときにはもう遅かった。クフォが異変にきずいて「一回やめてっ!!」と言っていたがその声も聞こえないほど頭の痛みが強くなった。次の瞬間ぷつりと何かが切れ視界が真っ暗になったと思ったらすぐに明るくなった。僕は驚いてその場から動けなかった。なぜならそこは白い空間で何もなくただぽつんと少年が一人立っていただけだったから。
とりあえずその少年に近づくことにした。少しづつ近づいてみると何かつぶやいているのが分かった。その声は次第に大きくなっていく。
「‥‥ん‥さい。こ…しか‥‥ったの。‥‥ん‥い。ご…なさ…。」
謝ってる…?ただただ悲痛な感情だけが入ってくる。いったいこの子は誰なんだろう?それにこの空間から早く抜け出したい。ここにいるとこの子の感情が入ってきてすごく苦しいから。
訓練場は思った通りすごく広い。ルアンいわく騎士団の4分の1の大きさなんだそう。いや、どんだけ騎士団ひろいの?!とは思ったけどあえてツッコミはしなかった。そしたら訓練をしていた魔導士がこちらに気付いたのか駆け寄ってきた。
「あれっクフォじゃないか。いつもは執務に追われてなかなかここに顔を出さないのに珍しい……。
って殿下じゃないですか。もっと珍しい。」
「僕だって追われたくて執務に追われてるわけじゃないよ!!それに僕がこうなっているのは誰のせいだと思ってるんだジェノン。」
「…そういえばまたジェノンが備品を壊したって報告があがっていたけど何個壊したら気が済むんだい?一応国のお金から出しているんだから限度というものを知ろうねジェノン。」
クフォがジェノンという人に切れ散らかしているとその後ろからオルが追撃をした。それによりクフォが「何それ僕まだ聞いてないんだけど?!ジェノンお前マジでいい加減にしてよっ!!」と言いながら胸ぐらをつかんだためいよいよ収拾がつかなくなってしまいそうなところでルアンとアルシスが全力に止めに入った。そのおかげでとりあえずクフォは止まってくれた。息を切らしながらクフォが僕のほうを見て謝ってきた。
「ごめんね智春、見苦しいところを見せて。それでこいつのこと紹介してなかったよね。紹介するよこいつはジェノン・バヒュムートだ。一応こんなんだけど魔導士団の副団長だよ。」
「こんなんだけどってなんだよクフォ~。あっ智春君俺のことはジェノンでいいからね~。よろしくね~。それにしてもほんと可愛い顔してるね智春君。お兄さんは君みたいな子大歓迎だよ!!」
「気持ち悪いよジェノン。それに君には愛する奥さんがいるだろう?彼に手を出したら奥さんに羽交い絞めにされるよ。いや一度されてこい。」
「ちょっ殿下?!んなこと言わないでくださいよぉ~。あいつの羽交い絞めまじで腰の骨折れるから危ないんすよ!!凶器ですよ凶器!!」
「そのこと君の奥さんに報告しておくよ。あぁ家に帰った後が楽しみだねジェノン?
まあとりあえず話が進まないからねこの話は終わりにしよう。それで智春、君はどこまで魔法について知ってるの?」
クフォがすごいにっこりした笑顔でジェノンに怖いことを言っていた。ジェノンは「終わった」と言ってしょぼんとしながら訓練のほうに戻っていった。自業自得だね。
そしたらクフォが真剣な表情をして僕のほうを見て魔法について聞いてきた。
一応アルシスが魔力量の平均値は教えてくれたけどそれ以外は知らないと答えた。そしたらクフォが「まぁそんなもんだよね。」と言って一から説明をしてくれた。
「まず魔法っていうのは誰でも使うことができるんだ。だけど智春みたいに光と闇が両方使えるものはほとんどいない。それに使えたとしても片方のどちらかだし魔力量が総じて皆低い。希少な魔法ゆえなのかわからないけどね。だからまあ本当に智春は規格外なんだよね。どう?自分がどれだけすごいかわかった?」
「うっうんわかったよ。そんなにすごかったんだね…。そういえばさクフォはどんな魔法使うの?」
「僕は光と闇以外なら全属性使える。」
「えっすごー!!後で見せてよ!!」
「まぁ逆に使えないとこの年で団長何てできないからね。いいよ後で見せてあげる。だから今は智春が魔法を使ってみて。手を前にかざして魔法を放出するイメージでやってみて。」
クフォに言われたとおりに手を前にかざして頭の中でイメージをする。
何だろうか‥?変な感覚だ。お腹の中で何かが混ざりあうような‥。それに頭も痛くなってきた。
あレ‥‥?そう思ったときにはもう遅かった。クフォが異変にきずいて「一回やめてっ!!」と言っていたがその声も聞こえないほど頭の痛みが強くなった。次の瞬間ぷつりと何かが切れ視界が真っ暗になったと思ったらすぐに明るくなった。僕は驚いてその場から動けなかった。なぜならそこは白い空間で何もなくただぽつんと少年が一人立っていただけだったから。
とりあえずその少年に近づくことにした。少しづつ近づいてみると何かつぶやいているのが分かった。その声は次第に大きくなっていく。
「‥‥ん‥さい。こ…しか‥‥ったの。‥‥ん‥い。ご…なさ…。」
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