保健室は家じゃありません!!

雨村空翔

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兄との再会

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理事長から許可をもぎ取ってきました。
まぁ、条件付きですが……。腹に背は変えられないのでいいとしましょう。
今の時間は授業中でしたが1年S組に行きあずま君に会いに行きました。
東くんはどうやら特待性だったようでたまたまその授業が特権で免除だったため難なく連れて行く許可を貰えました。少し強引でしたかね、?
とりあえず兄の研究所がどこにあるかは分かるので車をかっ飛ばしましょう。


◼︎◼︎◼︎


到着しました。やっぱりいつみても大きい施設です。うちの学校と同じくらいあるんじゃないでしょうか?まぁ日本で1番と言っても過言ではないのでそれほど驚くことでもないですね。


ここの施設に入るにはカードキーかもしくは指紋認証が必要なのですが一応兄から指紋認証登録しといたからと言われていたのでおそらく入れるでしょう。それにしてもいくら所長だからといって外部の人間をそう簡単に入れていいんでしょうかね。職権濫用になりません?まぁ、今は感謝しかないんですが。

「ガシャ、ウィーン」

あっ、開きました。よかった、本当に兄さんの言う通りでした。でもここからはよく知らないんですよね。内部の構造まではよく把握していなかったので……。困りました。

………

解決しました。
東君がお兄さんに入れてもらったことがあるらしくその時内部の構造を覚えていたのだとか。ちなみにここを開けることはできないそうです。なんか2人で一つみたいな感じです。

この研究所見た目の割には中がかなり入り組んでいるようで一回入っただけでは到底覚えられるようには思えないのですが、一回入っただけで大体把握できる東君て何者なんですかね。

「瑠夏先生、俺の兄と先生のお兄さんはあそこの部屋に大体います。」

指差した方向を見ると確かにドアが空いていました。換気でもしていたんでしょうか。
その部屋は小走りで行き、部屋の前まで到達すると何やら話し声が聞こえてきました。

「ぁあ、また失敗だ、、。」

「なぁ、もういい加減諦めろよ…。あんたが先に壊れちまうぞ“レイ”」

「それでも、これを完成させないと瑠夏に顔合わせることができない…。」

「それはっ、そうかもしれないけど……。でもこんなのあの子は望んでないって。なんて……。これ、成功したらあの子が大人になった時の姿になれるかもしれないさ。でも失敗したら下手したら死ぬぞ。」

「それでも、瑠夏のためやってあげないと!!」

なんとも物騒な話を……。おそらくまた変な薬を開発してそれを俺に投薬しようと模索しているようですがそれを東君のお兄さんが止めているのでしょう。東君のお兄さんそのいきだ!
まぁそんなことしてても何も変わらないので突撃です。


「兄さん、何やってるんですか?」

「なっ、なんで瑠夏がここに……?!今学校じゃ…。それに忙しくて会えないって伝えたはずじゃ………?」

「東君が豪快なやり方で教えてくださったんですよ。兄さんの今の現状をね。」

「なっ、そんなところに映ってなかったぞ?!」

「「……兄さん(レイ)?」」

「あっ、いやなんでもない。」

「まぁらその話は後でじっくり聞きます。とりあえず今は兄さんに伝えたいことがあってここにきたんです。簡潔に言います。あの時のこと全て思い出しました。そしてあの時のことは今も昔も恨んだことはないし後悔もしていない。なのでそんなに気を負わないでください。そんなの兄さんらしくないです。」

「っ…。本当にか?」

「ええ、嘘ついたことなんてありませんよ。」

「よかっ、た。ずっと恨まれているんじゃないかって思っでだ、から。そっか、そっかぁ、よかったぁ。」

あらら大泣きしてしまいました。
とりあえず抱きしめて頭を撫でてあげました。
昔は逆だったんですがね。まぁ、それも成長ということでしょう。こんな感動的なシーンなのですがどうしてもというか言葉から頭から抜けないんですが……。
一体あの兄は何をしているんでしょうかね…。



◼︎◼︎◼︎


いやぁ、よかったよかった。
無事兄を止めることができました。
あの後泣き止んだ兄にカメラについて問い詰めたところ俺の職場である保健室に監視カメラを何個か仕掛けておいたそうです。変な輩がついてないかと確認したかったんだとか。
何を言ってるんですかね。
俺にそんなのつくわけないのにな。
それと保健室のドアを開けた時になるピッという音はカメラの起動した音のようです。
だからあの時東君はあのような渡し方でしか本を渡すことができなかったんですね。
まぁ解決したならよかった……?
ちなみにあの後兄は東君の兄である南さんにこってり絞られていました。
なので許しましょう。

これで平凡な日々が戻ってきたと思うと安堵しますね。全く我が兄ながらヤバい人だ。

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