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第3章 絡み合う道
178 ホウシュン祭概要
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何はともあれ、今は弟達とホウシュン祭を楽しむべきだ。
そう気を取り直し、少女化魔物寮前の屋台での食事を終えた俺は、各教室で二年生以上が出店している模擬店を巡るために弟達と共に校舎内へと向かった。
その途中、昇降口にホウシュン祭全体のパンフレットが平積みにされていたので、とりあえず一部だけ貰ってザッと目を通す。
「……見事に飲食店ばかりだな」
これに掲載されていないモグリの模擬店でもない限り、ほとんどがそのようだ。
本格的なレストラン風の店から軽食店、カフェ、デザート専門店。
デザートも手作り和菓子、ケーキ、アイスクリーム、クレープ等々多岐にわたる。
細かく分類して指折り数えれば、多種多様と言い表すことも一応はできるだろう。
しかし、似た系統の店の数がちょっと多過ぎる感がある。
もしも普通の学園祭だったら、供給過多で客を食い合って、全体的に微妙な結果に終わってしまうような気がしてならない。
まあ、これだけ混雑していると意外と需要に見合っているのかもしれないけれども。
それにしたって、学園祭なら飲食店以外の出しものも色々あって然るべきだが……。
「そう言えば、初期のホウシュン祭では、当時の救世の転生者様が語られた学園祭というものをそのまま模倣して色々と問題が起きたそうですよ」
と、俺が呟いた感想と言外の疑問に応じ、レンリがフォロー染みた説明を始めた。
俺の肩に顎を乗せるようにしながら、広げられたパンフレットを覗き見つつ。
その距離感はともかく、この世界で初めて直面する状況に対しては未だに前世の感覚に照らし合わせてしまうから、そうやってそれとなく指摘してくれるのは助かる。
「問題、ってのは?」
「はい。例えば、学園祭でよく見られるものの一つだというくじ引きですが……これは初年度終了時点で次回以降の出店を禁止されました」
「あー……」
レンリが例を示した時点で、何となく理解する。
もし今この世界に生きている俺がくじ引きを引くとするなら、祈念魔法と複合発露を駆使して確実に欲しい景品を当てることができるだろう。
第六位階の封印の注連縄を使えば防げるかもしれないが、単なる学園祭にそんなものを持ち出してくるのは馬鹿らしいし、そもそも数も足らない。
くじを引くことそれ自体に楽しみを見出すことのできる者も中にはいるかもしれないが、他の誰かが欲に駆られて当たりを根こそぎ奪った後では興ざめもいいところだ。
的当てや射的とかでも似たようなことになるだろう。
案の定、レンリはこれに類することを口にし、更に――。
「当たりがないくじ引きもあって大問題になったそうです。元々くじで商売するという概念がそれ以前はこの世界にありませんでしたので、法で規制される程の騒ぎにまで」
そう若干呆れるように彼女は続けた。
当たりが存在しないくじなど、詐欺としか言いようがない。
俺も昔、学園祭で紐くじをやりに行ったら衝立の隙間から紐の先が見え、一番の景品に繋がっていなかったのを実際に目撃したことがある。
未成年の企画とは言え、あれも間違いなく詐欺行為だ。
早い段階から目玉商品が消えてしまっては困るからやったのかもしれないし、その気持ち自体は分からないでもないが、人を騙していることに変わりはない。
法で規制されるのも無理もない。
前世では景品表示法によって他にも、景品の値段はくじの二十倍以下でなければならない、などの制約もあったし、俺は面倒臭くて開催する側には行きたくない。
くじを引く側にしても、もし妙に高価な景品があったら騙される覚悟でやるべきだ。
「後は……お化け屋敷、なんてものも禁止されてますね」
「お化け屋敷?」
レンリが口にした新たな事例に、セトが首を傾げる。
「一種の肝試しです。救世の転生者様の前世では霊的なものの実在が証明されていないため、不確かな存在への恐怖心を煽ることで感情の起伏を作って客を楽しませるとか」
「へえ。そうなんだ。ボク達からすると現世にいる霊って基本的に魔物だから、恐怖心があるにしても害獣……はちょっと失礼かな。暴漢みたいな実体のある怖さだもんね」
異文化に驚き、不思議がるように目を丸くするラクラちゃん。
それがこの世界の一般的な考え方であるため、セト達もまた同意するように頷く。
「ええ。だからこそ、伝えられたままのお化け屋敷を再現し、更には祈念魔法や複合発露で演出を極限まで強化した結果、その場で感情の蓄積が起こり、暴走するゴーストの少女化魔物が発生したりして大きな混乱を生んだとか」
そう締め括ったレンリに、成程と納得する。
マイナスの感情やそれに類する思念が局所的に生じるのは、人間原理に基づいた独自のルールを持つこの世界では余り好ましくない。
確かにお化け屋敷のような出しものは、ややこしい事態になりかねない。
この世界ではホウシュン祭に限らず、アトラクションとしても存在しないのだろう。
葬式にすら火車への備えとして少女征服者が派遣されるぐらいだし。
それはそれとして。
ゴーストの少女化魔物というワードを受けて、イリュファがいる影を見る。
「もしかして――」
「イサク様。念のために言っておきますが、私は別に学園祭のお化け屋敷で生まれた訳ではありませんからね」
「あ、はい」
先回りするように、俺の問いを強めに否定するイリュファ。
アコさんによると彼女は今、百二十八歳だったはずなので、初期のホウシュン祭でしか行われていないそれが原因で生まれたはずがない。
ちょっとした冗談のつもりだったのだが……。
イリュファの声は割と本気で不本意そうだったので、俺は誤魔化すように再びパンフレットへと視線を落とした。
「ええと、飲食店以外だと……」
確認できる限り、その条件に該当するのは教室では精々研究発表の展示。
他には、講堂や野外の仮設ステージでイベントが行われる程度のものだった。
それでこの盛況振りは疑問に思うかもしれないが、その内の後者に含まれるいくつかこそが、ホウシュン祭最大の目玉だ。
前世にもあった演劇や演奏は、練習をチラッと見た限り、祈念魔法などで演出や音響のクオリティが異様に高い以外は特筆すべき差異はなさそうだから省くとして……。
まず祈念魔法を用いた模擬戦が一つ。
多くの一般人は戦闘に耐え得る祈念魔法を使用できないため、それを用いた派手な戦いを見てみたいと思う者は多いのだ。
とは言え、内容はそれ以上でもそれ以下でもないため、説明は無用だろう。
念のために言っておくと、複合発露によって安全性には十二分に配慮されている。
そして、もう一つ。俺からすると、こちらがメインだ。
「ロリータコンテストは見に行かないとな」
少女化魔物が自己紹介したり、己の複合発露をアピールしたりするそれ。
当然、噂に聞くだけで初めて見るので、正直かなり楽しみにしていたりもする。
「始まるまで後一時間ぐらいだね」
セトの言葉に頷く。
模擬戦もロリータコンテストも基本的に一般人向けのため、開始は正式な開幕後だ。
両イベント共に一般開放中は常に開催されており、会場の出入りは自由。
誰がどの時間帯に出場するかは、パンフレットの端の方に書かれている。
ロリータコンテストも、どの魔物の少女化魔物かまで載っている。
なので、目当ての子がいるなら、その時間に合わせて会場に向かえばいい。
まあ、通はパンフレットなど見ずに最初から最後まで見続けるそうだが。
しかし、割と時間があるな。なら――。
「それまでの間は、とりあえずデザート系の模擬店でもはしごしようか。何がいい?」
「クレープ!」「ケーキ!」「アイスクリーム!」
「ボ、ボクは和菓子を……」
俺の問いに元気に答える四人。
対照的に一人答えないレンリをチラッと見ると、彼女はにっこり愛らしく笑うだけ。
少女化魔物寮で何を食べるか聞いた時と同じく、また俺に倣うつもりなのだろう。
とは言え、この前のお出かけで彼女の嗜好は知っている。
ラクラちゃんもリクエストした和菓子の模擬店を気持ち多めに巡るとしよう。
「よし。じゃあ、全部回ろうな」
そうして俺達は、ロリータコンテストが始まるまでの時間潰しのため、デザート店巡りを始めたのだった。
そう気を取り直し、少女化魔物寮前の屋台での食事を終えた俺は、各教室で二年生以上が出店している模擬店を巡るために弟達と共に校舎内へと向かった。
その途中、昇降口にホウシュン祭全体のパンフレットが平積みにされていたので、とりあえず一部だけ貰ってザッと目を通す。
「……見事に飲食店ばかりだな」
これに掲載されていないモグリの模擬店でもない限り、ほとんどがそのようだ。
本格的なレストラン風の店から軽食店、カフェ、デザート専門店。
デザートも手作り和菓子、ケーキ、アイスクリーム、クレープ等々多岐にわたる。
細かく分類して指折り数えれば、多種多様と言い表すことも一応はできるだろう。
しかし、似た系統の店の数がちょっと多過ぎる感がある。
もしも普通の学園祭だったら、供給過多で客を食い合って、全体的に微妙な結果に終わってしまうような気がしてならない。
まあ、これだけ混雑していると意外と需要に見合っているのかもしれないけれども。
それにしたって、学園祭なら飲食店以外の出しものも色々あって然るべきだが……。
「そう言えば、初期のホウシュン祭では、当時の救世の転生者様が語られた学園祭というものをそのまま模倣して色々と問題が起きたそうですよ」
と、俺が呟いた感想と言外の疑問に応じ、レンリがフォロー染みた説明を始めた。
俺の肩に顎を乗せるようにしながら、広げられたパンフレットを覗き見つつ。
その距離感はともかく、この世界で初めて直面する状況に対しては未だに前世の感覚に照らし合わせてしまうから、そうやってそれとなく指摘してくれるのは助かる。
「問題、ってのは?」
「はい。例えば、学園祭でよく見られるものの一つだというくじ引きですが……これは初年度終了時点で次回以降の出店を禁止されました」
「あー……」
レンリが例を示した時点で、何となく理解する。
もし今この世界に生きている俺がくじ引きを引くとするなら、祈念魔法と複合発露を駆使して確実に欲しい景品を当てることができるだろう。
第六位階の封印の注連縄を使えば防げるかもしれないが、単なる学園祭にそんなものを持ち出してくるのは馬鹿らしいし、そもそも数も足らない。
くじを引くことそれ自体に楽しみを見出すことのできる者も中にはいるかもしれないが、他の誰かが欲に駆られて当たりを根こそぎ奪った後では興ざめもいいところだ。
的当てや射的とかでも似たようなことになるだろう。
案の定、レンリはこれに類することを口にし、更に――。
「当たりがないくじ引きもあって大問題になったそうです。元々くじで商売するという概念がそれ以前はこの世界にありませんでしたので、法で規制される程の騒ぎにまで」
そう若干呆れるように彼女は続けた。
当たりが存在しないくじなど、詐欺としか言いようがない。
俺も昔、学園祭で紐くじをやりに行ったら衝立の隙間から紐の先が見え、一番の景品に繋がっていなかったのを実際に目撃したことがある。
未成年の企画とは言え、あれも間違いなく詐欺行為だ。
早い段階から目玉商品が消えてしまっては困るからやったのかもしれないし、その気持ち自体は分からないでもないが、人を騙していることに変わりはない。
法で規制されるのも無理もない。
前世では景品表示法によって他にも、景品の値段はくじの二十倍以下でなければならない、などの制約もあったし、俺は面倒臭くて開催する側には行きたくない。
くじを引く側にしても、もし妙に高価な景品があったら騙される覚悟でやるべきだ。
「後は……お化け屋敷、なんてものも禁止されてますね」
「お化け屋敷?」
レンリが口にした新たな事例に、セトが首を傾げる。
「一種の肝試しです。救世の転生者様の前世では霊的なものの実在が証明されていないため、不確かな存在への恐怖心を煽ることで感情の起伏を作って客を楽しませるとか」
「へえ。そうなんだ。ボク達からすると現世にいる霊って基本的に魔物だから、恐怖心があるにしても害獣……はちょっと失礼かな。暴漢みたいな実体のある怖さだもんね」
異文化に驚き、不思議がるように目を丸くするラクラちゃん。
それがこの世界の一般的な考え方であるため、セト達もまた同意するように頷く。
「ええ。だからこそ、伝えられたままのお化け屋敷を再現し、更には祈念魔法や複合発露で演出を極限まで強化した結果、その場で感情の蓄積が起こり、暴走するゴーストの少女化魔物が発生したりして大きな混乱を生んだとか」
そう締め括ったレンリに、成程と納得する。
マイナスの感情やそれに類する思念が局所的に生じるのは、人間原理に基づいた独自のルールを持つこの世界では余り好ましくない。
確かにお化け屋敷のような出しものは、ややこしい事態になりかねない。
この世界ではホウシュン祭に限らず、アトラクションとしても存在しないのだろう。
葬式にすら火車への備えとして少女征服者が派遣されるぐらいだし。
それはそれとして。
ゴーストの少女化魔物というワードを受けて、イリュファがいる影を見る。
「もしかして――」
「イサク様。念のために言っておきますが、私は別に学園祭のお化け屋敷で生まれた訳ではありませんからね」
「あ、はい」
先回りするように、俺の問いを強めに否定するイリュファ。
アコさんによると彼女は今、百二十八歳だったはずなので、初期のホウシュン祭でしか行われていないそれが原因で生まれたはずがない。
ちょっとした冗談のつもりだったのだが……。
イリュファの声は割と本気で不本意そうだったので、俺は誤魔化すように再びパンフレットへと視線を落とした。
「ええと、飲食店以外だと……」
確認できる限り、その条件に該当するのは教室では精々研究発表の展示。
他には、講堂や野外の仮設ステージでイベントが行われる程度のものだった。
それでこの盛況振りは疑問に思うかもしれないが、その内の後者に含まれるいくつかこそが、ホウシュン祭最大の目玉だ。
前世にもあった演劇や演奏は、練習をチラッと見た限り、祈念魔法などで演出や音響のクオリティが異様に高い以外は特筆すべき差異はなさそうだから省くとして……。
まず祈念魔法を用いた模擬戦が一つ。
多くの一般人は戦闘に耐え得る祈念魔法を使用できないため、それを用いた派手な戦いを見てみたいと思う者は多いのだ。
とは言え、内容はそれ以上でもそれ以下でもないため、説明は無用だろう。
念のために言っておくと、複合発露によって安全性には十二分に配慮されている。
そして、もう一つ。俺からすると、こちらがメインだ。
「ロリータコンテストは見に行かないとな」
少女化魔物が自己紹介したり、己の複合発露をアピールしたりするそれ。
当然、噂に聞くだけで初めて見るので、正直かなり楽しみにしていたりもする。
「始まるまで後一時間ぐらいだね」
セトの言葉に頷く。
模擬戦もロリータコンテストも基本的に一般人向けのため、開始は正式な開幕後だ。
両イベント共に一般開放中は常に開催されており、会場の出入りは自由。
誰がどの時間帯に出場するかは、パンフレットの端の方に書かれている。
ロリータコンテストも、どの魔物の少女化魔物かまで載っている。
なので、目当ての子がいるなら、その時間に合わせて会場に向かえばいい。
まあ、通はパンフレットなど見ずに最初から最後まで見続けるそうだが。
しかし、割と時間があるな。なら――。
「それまでの間は、とりあえずデザート系の模擬店でもはしごしようか。何がいい?」
「クレープ!」「ケーキ!」「アイスクリーム!」
「ボ、ボクは和菓子を……」
俺の問いに元気に答える四人。
対照的に一人答えないレンリをチラッと見ると、彼女はにっこり愛らしく笑うだけ。
少女化魔物寮で何を食べるか聞いた時と同じく、また俺に倣うつもりなのだろう。
とは言え、この前のお出かけで彼女の嗜好は知っている。
ラクラちゃんもリクエストした和菓子の模擬店を気持ち多めに巡るとしよう。
「よし。じゃあ、全部回ろうな」
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